【ライフサイエンスの巨人対決】ダナハー(DHR) vs サーモフィッシャー(TMO)!業績重視の徹底比較
長期投資家から人気の高い、ライフサイエンス・ヘルスケア業界の2大企業、ダナハー(DHR)とサーモフィッシャー・サイエンティフィック(TMO)。両社はM&A(企業の買収)を繰り返して成長する「連続的買収企業」として知られていますが、その経営哲学と事業構造は大きく異なります。
本記事では、業績を重視して、この2社のビジネスモデル、収益性、そして将来性を比較・整理します。
最重要ポイント:強さの源泉である「経営哲学」の違い
両社の本質的な違いは、その経営スタイルにあります。
比較サマリー:経営のDHR、総合プラットフォームのTMO
| 項目 | ダナハー (DHR) | サーモフィッシャー (TMO) |
|---|---|---|
| 強みの源泉 | DBS(継続的改善と実行力)[1] | 製品・サービス網+PPI(運用の強さ)[2] |
| 主力領域 | バイオテクノロジー/ライフサイエンス/診断(継続事業)[5] | 分析機器・試薬/ラボサービス/受託(CDMO・CRO等)[2] |
| 直近通期(2025通期) | 売上 $24.6B、調整後EPS $7.80(2025通期)[6] | 売上 $44.56B、調整後EPS $22.87(2025通期)[2] |
| 配当利回り(参考:2026-02-07 時点) | 約0.59%(年$1.28 ÷ 株価)[3][7] | 約0.32%(年$1.72 ÷ 株価)[4][7] |
※利回りは株価(2026-02-07)と直近の年間配当(年換算)に基づく概算です。
業績と収益性の詳細分析
両社ともコロナ禍の需要(検査・研究関連など)を経て正常化が進みましたが、長期の需要ドライバー(創薬、バイオ生産、品質管理、学術研究、診断の高度化など)は継続しています。
直近の2025通期では、ダナハーは売上$24.6B・調整後EPS$7.80を公表。[6] サーモフィッシャーは売上$44.56B・調整後EPS$22.87を公表しています。[2]
| 年 | DHR 売上高(通期・継続事業) | TMO 売上高(通期) |
|---|---|---|
| 2025 | $24.6B[6] | $44.56B[2] |
| 2024 | $23.875B[5] | $42.88B[8] |
| 2023 | $23.890B[5] | $42.86B[9] |
| 2022 | $26.643B[5] | $44.92B[10] |
| 2021 | (参考)ポートフォリオ再編期につき省略 | $39.21B[11] |
※B=10億ドル。会計年度はいずれも12月期。DHRは継続事業ベース(Veralto分離後の開示の考え方に合わせて整理)。
結論:あなたに合うのはどちら?
両社はどちらも、長期投資で「質の高い複利」を狙いやすい企業として語られがちです。選び方の軸は、「何に強さを見出すか」です。
「卓越した経営システム」そのものに投資するなら → ダナハー (DHR)
DHRへの投資は、個別製品よりも「DBS」という経営手法への投資に近い発想です。事業ポートフォリオを組み替えつつ、改善で価値を積み上げるモデルが継続しています。[1]
「科学と研究の未来」全体に投資するなら → サーモフィッシャー (TMO)
TMOは巨大な製品・サービス群を束ねるプラットフォームを強化し、PPIを通じて運用の再現性を高める戦略です。2025年はM&Aも積極的で、買収完了・新規合意などが重なりました。[12]
※本ページの分析は2026年2月8日(日本時間)時点の公開情報に基づいています。投資判断はご自身の責任でお願いします。
