【EWS】シンガポールETFの株価と配当

2020年2月18日

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EWS(iシェアーズMSCIシンガポール・キャップトETF)は米国上場ETFの一つです。

シンガポールには成長国のイメージがありますが、その伸び率はどの程度なのでしょうか。この記事では、そのパフォーマンスを紹介した上で、シンガポール経済の可能性について考えてみます。

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【EWS】iシェアーズMSCIシンガポールキャップトETFとは

  • 約30近い銘柄で構成されるMSCI シンガポール指数に連動する米国籍ETF。
  • 構成銘柄のうち99%以上はシンガポール銘柄
  • 大型株を中心に代表的な構成銘柄に投資。

【株価チャート】(赤線は200日移動平均線)

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は12/31)
EWS 初値 終値 上昇率
2019 21.9 24.1 10%
2018 26.4 22.1 -16%
2017 20.1 25.9 29%
2016 20 19.9 0%
2015 26.1 20.6 -21%
2014 26.1 26.2 0%
2013 27.6 26.3 -5%
2012 22.3 27.4 23%
2011 27.8 21.7 -22%
2010 23.4 27.7 19%
2009 14.3 23 61%
2008 27.6 14.1 -49%
★2:各年初から19/12/31までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
10% -8% 20% 21%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
-8% -7% -13% 8%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
-13% 3% 69% -12%

シンガポールETFを指標でみると…

主な指標を見てみましょう(出所はグーグルファイナンス関数orブルームバーグ)。EPSとPERは想定値、時価総額は10億ドル(B)単位です。

1/2株価 24.3
2/15株価 23.1
株価上昇率 -5.14%
52週高値 25.4
52週安値 22.3
EPS -3.28
PER
利回り 5.93%
経費率 0.47%
時価総額(B) 0.5

配当利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。

権利落ち日 配当 利回り 株価
2019/12/17 0.68 4.76% 23.8
2019/6/18 0.45 3.77% 23.8
2018/12/19 0.44 4.27% 21.8
2018/6/20 0.49 4.61% 24.4
2017/12/20 0.64 3.49% 25.7
2017/6/22 0.26 3.93% 23.4
2016/12/23 0.66 3.95% 20
2016/6/24 0.13 1.85% 20.5
2015/12/21 0.25 2.11% 20.5
2015/6/29 0.18 1.72% 24.8
2014/12/17 0.25 1.73% 25.4
2014/6/27 0.19 1.66% 27.2

ポートフォリオ

次に、このETFの構成比率を「組入れ企業の規模」「組入れ上位10銘柄」で見てみます。

規模別の比率

(出所はfidelity.com。2019/11/13のデータ)

巨大企業 49%
大企業 44%
中企業 7%
小企業
零細企業

セクター別の比率

(出所はfidelity.com。2019/11/13のデータ)

情報技術 2%
通信 6%
エネルギー
資本財 18%
消費財 5%
金融 48%
素材
不動産 17%
ヘルスケア
必需品 4%
公益事業

組入れ上位10銘柄

チャールズシュワブ社のサイトでETFの構成銘柄を見てみます。

各銘柄の構成比率は以下の通りです(2019/11/13時点)

EWS
D05:SG 18%
O39:SG 14%
U11:SG 13%
Z74:SG 5%
BN4:SG 4%
A17U:SG 4%
F34:SG 4%
S68:SG 4%
S63:SG 3%
G13:SG 3%
top10 71%

シンガポールの経済力

では、シンガポール経済の現状はどうなっているのでしょうか。

投資環境を把握するために、世界銀行のデータバンクからシンガポールの主要統計を閲覧してみます。

実質GDPと失業率

実質GDPは2010年米ドル基準 。失業率はILO方式。

実質成長率 総額(億$) 一人当たり($) 失業率
2005 7.5 1707 40020 5.6
2006 8.9 1858 42224 4.5
2007 9.1 2028 44191 3.9
2008 1.8 2064 42650 4
2009 -0.6 2052 41133 4.4
2010 15.2 2364 46570 3.2
2011 6.4 2514 48505 3
2012 4.1 2617 49262 2.9
2013 5.1 2751 50948 2.8
2014 3.9 2858 52244 2.8
2015 2.2 2922 52785 1.7
2016 2.4 2992 53354 1.8
2017 3.6 3100 55236 2

失業率は低水準。実質GDPは12年間で2倍近くにまで増えました。

名目GDPと名目GNI

総額(億$) 一人当たり($) 総額(億$) 一人当たり($)
2005 1274 29870 1210 28370
2006 1478 33580 1412 32080
2007 1800 39224 1636 35660
2008 1922 39721 1775 36680
2009 1924 38578 1849 37080
2010 2364 46570 2274 44790
2011 2760 53238 2504 48310
2012 2907 54716 2715 51110
2013 3045 56389 2955 54730
2014 3115 56957 3083 56370
2015 3041 54941 2990 54020
2016 3098 55243 2935 52350
2017 3239 57714 3060 54530

人口伸び率など

総人口(万人) 人口増加率 出生率
2005 427 2.35 1.26
2006 440 3.13 1.28
2007 459 4.17 1.29
2008 484 5.32 1.28
2009 499 3.02 1.22
2010 508 1.77 1.15
2011 518 2.08 1.2
2012 531 2.45 1.29
2013 540 1.62 1.19
2014 547 1.3 1.25
2015 554 1.19 1.24
2016 561 1.3 1.2
2017 561 0.09

GDP伸び率はよいのですが、出生率は極めて低水準であることには注意が必要でしょう。

シンガポールのリーダーとは

最後に、シンガポールを担う首相と象徴的な役割を担う大統領を見てみます。

リー・シェンロン首相

まずは、実権を担う首相の人物像を見てみます。

シェンロン首相は1952年2月10日に建国の父であるリークアンユーの息子としてシンガポールで生まれました。

そして、74年にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ校を卒業(数学、コンピューター工学専攻)し、1980年にハーバード大学ケネディスクールを卒業(行政学修士)しました。

シェンロン氏は軍でキャリアを積み、84年に退役後、政治家になりました。

  • 71年(19歳)シンガポール国軍入隊
  • 81年(29歳) 統合幕僚運用部長
  • 82年(30歳) 統合幕僚長

異常に早い年齢で統合幕僚長になっています。退役時は准将でした。

その後、政治家として歩み始めます。

  • 84年(32歳)国会議員初当選(以降計6選)
  • 84年(32歳)貿易産業担当国務大臣兼国防担当国務大臣
  • 87年(35歳)貿易産業大臣兼第二国防大臣
  • 90年(38歳)副首相兼貿易産業大臣
  • 93年(41歳)副首相
  • 98年(46歳)副首相のまま通貨監督庁(MAS)議長兼任
  • 01年(49歳)さらに財務大臣を兼任
  • 04年(49歳)首相兼財務大臣
  • 04年(49歳)人民行動党(PAP)書記長
  • 07年(55歳)首相(財務大臣兼任解消)

15年のリークアンユー氏の死後、後継者となり、現在、人民行動党書記長を務めています。日本に対しては歴史認識問題で中国寄りの立場を取りながらも、国連安保理常任理事国入りを支持しています。

シンガポールは華人が多いので中国寄りですが、安全保障上、米国との関係を頼みの綱にしているので、自由主義陣営の日本との関係も大事にしています。