【FB】フェイスブックの株価と決算

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フェイスブック(*21年11月に社名を「メタ・プラットフォームズ」に改名)は世界最大のSNSです。

2004年にハーバード大の学生だったザッカーバーグ氏が立ち上げた学内の実名交流サイトが06年の一般開放を経て、今や世界を席巻。月間利用者数は約25億人にまで至りました。

2012年には「NASDAQ lOO指数」に入り、写真共有サービスの「インスタグラム」を買収。

14年にはゴーグル型バーチャルリアリティー技術をてがける「オキュラスVR」やチャットアプリの「ワッツアップ」の買収を行いました。

画像共有アプリのインスタグラムのM&Aで成長を加速し、近年はEコマースや動画配信を導入。動画配信サービスWatchではプレミアムコンテンツのライブラリによる広告収入や視聴料などで収益化するビジネスモデルを構築中です。

買収したインスタグラムやワッツアップとの相乗効果を図り、最近ではインスタグラムにアプリを離脱することなくプロダクトを購入できるチェックアウト機能が実装されました。

仮想通貨リブラ計画に関しては規制当局の反応が険しく、前途多難。

最近は仮想現実や人工知能の分野に注力しています。

「Meta Platforms, Inc.」に改名したのは、今後は「AR(拡張現実)」と「VR(仮想現実)」の端末(ヘッドセット「Oculus Quest」等)を使い、人々がつながるデジタル空間(「メタバース」)に力を入れることをPRするためです。

この分野がどれだけ収益に結び付くのかは未知数ですが、その方針については、様々な賛否が出ている状況です。

FBに関しては、従来、個人情報の保護体制づくりが大きな懸案事項になっていました。

18年3月にはFBの個人情報漏洩問題の詳細が明らかになり、株価の急落が起きました。その内容は、大統領選でトランプ陣営が契約したデータ分析会社(ケンブリッジ・アナリティカ)がフェイスブック利用者約5千万人の個人情報を不正に収集していたという話です。

2020年以降、米議会は過去の買収案件(インスタグラム等)を競合潰しと見て、FB叩きを進めています。

しかし、FBの株価はひとたび下がったものの、株価は上昇を続けてきました。

それは、事業が良好に伸びているためなので、議会の動向を心配しすぎると、かえって投資機会を失ってしまうかもしれません。

地域別売上高を見ると、北米だけでなく、世界規模でシェアを確保していることがわかります。

年/月 17/12 18/12 19/12 20/12 21/12
米国&カナダ 47% 46% 46% 45% 44%
欧州 25% 24% 24% 24% 25%
アジア太平洋 19% 21% 22% 23% 23%
その他 9% 9% 9% 9% 8%

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得)。

1/3株価 338.3
5/16株価 200
株価上昇率 -40.87%
52週高値 384.3
52週安値 169
β値 1.37
EPS 13.21
PER 15.14
配当利回り
時価総額(億$) 5414
株式数(億) 22.9

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※22年終値は5/16株価)
FB 初値 終値 上昇率
2022 338.3 200 -41%
2021 274.8 336.4 22%
2020 206.8 273.2 32%
2019 129 205.3 59%
2018 177.7 131.1 -26%
2017 116 176.5 52%
2016 102 115.1 13%
2015 78.6 104.7 33%
2014 54.9 78 42%
2013 27.4 54.7 99%
2012 42 26.6 -37%
★2:各年初から22/05/16までの伸び率
22年~ 21年~ 20年~ 19年~
-41% -27% -3% 55%
18年~ 17年~ 16年~ 15年~
13% 72% 96% 155%
14年~ 13年~ 12年~ 11年~
265% 630% 376%


四半期決算(2021予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。

(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス)。

(※2021Q4ガイダンスは予想を下回った:予想348.9億ドル→新ガイダンス315~340億ドル)

EPS:予想と結果

予想 5/16 1月前 2月前
Y:2023 14.12 14.52 14.47
Y:2022 11.95 12.38 12.41
Q:22/9 2.8 2.94 2.98
Q:22/6 2.68 2.82 2.86
EPS 予想 結果
22/3 2.56 2.72 0.16 6.3
21/12 3.84 3.67 -0.17 -4.4
21/9 3.19 3.22 0.03 0.9
21/6 3.02 3.61 0.59 19.5
21/3 2.37 3.30 0.93 39.2
20/12 3.22 3.88 0.66 20.5
20/9 1.91 2.71 0.80 41.9
20/6 1.39 1.80 0.41 29.5
20/3 1.71 1.71 0.00 0.0
19/12 2.53 2.56 0.03 1.2
19/9 1.91 2.12 0.21 11.0
19/6 1.88 1.99 0.11 5.9
19/3 1.63 1.89 0.26 16.0
18/12 2.18 2.38 0.20 9.2
18/9 1.48 1.76 0.28 18.9
18/6 1.71 1.74 0.03 1.8
18/3 1.35 1.69 0.34 25.2

売上高:予想と結果

予想 5/16 1月前 2月前
Y:2023 148590 154440 154860
Y:2022 127280 131870 132270
Q:22/9 31440
Q:22/6 29400 30830 30930
売上 予想 結果
22/3 28,200 27,910 -290 -1.0
21/12 33,410 33,670 260 0.8
21/9 29,580 29,010 -570 -1.9
21/6 27,820 29,080 1,260 4.5
21/3 23,670 26,170 2,500 10.6
20/12 26,340 28,070 1,730 6.6
20/9 19,820 21,470 1,650 8.3
20/6 17,360 18,690 1,330 7.7
20/3 17,250 17,740 490 2.8
19/12 20,880 21,080 200 1.0
19/9 17,370 17,650 280 1.6
19/6 16,510 16,890 380 2.3
19/3 14,970 15,080 110 0.7
18/12 16,390 16,910 520 3.2
18/9 13,820 13,730 -90 -0.7
18/6 13,340 13,230 -110 -0.8
18/3 11,410 11,970 560 4.9


決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

ユーザー数の推移:DAUsとMAUs

四半期ごとにユーザー数の推移を見てみます。
★DAUs:デイリーアクティブユーザー
★MAUs:マンスリーアクティブユーザー

Q DAUs MAUs
21/12 1.93B 2.91B
21/12 1.96B 2.94B
21/9 1.93B 2.91B
21/6 1.91B 2.9B
21/3 1.88B 2.85B
20/12 1.84B 2.8B
20/9 1.82B 2.74B
20/6 1.79B 2.7B
20/3 1.73B 2.6B
19/12 1.66B 2.5B
19/9 1.62B 2.45B
19/6 1.59B 2.41B
19/3 1.56B 2.38B
18/12 1.52B 2.32B
18/9 1.49B 2.27B
18/6 1.47B 2.23B
18/3 1.45B 2.2B


通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

FB 売上高 営業CF 同マージン 純利益
09/12 777 155 20% 122
10/12 1974 698 35% 372
11/12 3711 1549 42% 668
12/12 5089 1612 32% 32
13/12 7872 4222 54% 1491
14/12 12466 7326 59% 2925
15/12 17928 10320 58% 3669
16/12 27638 16108 58% 10188
17/12 40653 24216 60% 15920
18/12 55838 29274 52% 22111
19/12 70697 36314 51% 18485
20/12 85965 38747 45% 29146
21/12 117929 57683 49% 39370

同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

FB SG(%) EPS DSO
09/12 186% 0.1
10/12 154% 0.28 69
11/12 88% 0.46 53.8
12/12 37% 0.01 83.9
13/12 55% 0.6 51.4
14/12 58% 1.1 49.1
15/12 44% 1.29 52.1
16/12 54% 3.49 52.7
17/12 47% 5.39 52.4
18/12 37% 7.57 49.6
19/12 27% 6.43 49.1
20/12 22% 10.09 48.1
21/12 37% 13.77 43.5

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。

バランスシート

FB 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
09/12
10/12 2990 828 2162 72%
11/12 6331 1432 4899 77%
12/12 15103 3348 11755 78%
13/12 17895 2425 15470 86%
14/12 39966 3870 36096 90%
15/12 49407 5189 44218 89%
16/12 64961 5767 59194 91%
17/12 84524 10177 74347 88%
18/12 97334 13207 84127 86%
19/12 133376 32322 101054 76%
20/12 159316 31026 128290 81%
21/12 165987 31026 134961 81%

ROAとROEなど

FB ROA ROE 流動比率
09/12
10/12 12% 17% 577%
11/12 11% 14% 512%
12/12 0% 0% 1071%
13/12 8% 10% 1188%
14/12 7% 8% 940%
15/12 7% 8% 1125%
16/12 16% 17% 1197%
17/12 19% 21% 1292%
18/12 23% 26% 719%
19/12 14% 18% 440%
20/12 18% 23% 505%
21/12 24% 29% 315%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

FB 営業CF 投資CF 財務CF
09/12 155 -62 243
10/12 698 -324 781
11/12 1549 -3023 1198
12/12 1612 -7024 6283
13/12 4222 -2624 -667
14/12 7326 -5913 -298
15/12 10320 -9434 -139
16/12 16108 -11792 -310
17/12 24216 -20118 -5235
18/12 29274 -11603 -15572
19/12 36314 -19864 -7299
20/12 38747 -30059 -10292
21/12 57683 -7570 -50298