TSM(タイワンセミコンダクター)今後の見通し

ADR銘柄,半導体,情報技術

タイワンセミコンダクター・マニュファクチャリング(台湾積体電路製造〔TaiwTaiwan Semiconductor Manufacturing Company〕)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(TSM(タイワンセミコンダクター)とASMLを比較)を参照

直近決算

TSMCは2024年10月17日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.79$→結果1.94$(※12.54台湾$)
・収益:予想233.1億$→結果235億$(※759.7台湾$)
(前年同期比+36%)
★ガイダンス
《四半期》
・収益:予想249億$→結果261~269億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

TSMCは世界最大の半導体ファウンドリーメーカーです(2019年時点で50%を超える市場シェア)。
AVGOやQCOM、NVDAやAMD等のファブレス企業からの受託を受け、集積回路(IC)とその他の半導体デバイスの製造・販売、検査や組み立てなどを行っています(具体的には、ウエハー製造、プロービング、組み立て、検査のほか、マスク製造、設計サービスを提供)。
社史をたどると、1987年にフィリップスと台湾政府、その他民間からの投資を受け、合弁会社として設立。1997年にADR(米国預託証券)として株式公開されました。
近年では、米中貿易戦争の最中に、売上の1割以上を占めたファーウェイへのチップ販売ができなくなり、その後、米国と日本に工場を設立することを決めました。

【事業構成】(ナノメートル単位での製品比率)

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【事業構成】(用途別)

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Posted by 南 一矢