HD:ホームデポの配当推移
最新アップデート(2025年12月):ホームデポは2025年2月に四半期配当を1株あたり2.30ドルへ2.2%増配し、年間9.20ドル換算となりました。[1] 2024通期(Home Depotの会計年度、2025年2月初旬までを含む)では売上高1,595億ドル、希薄化EPS 14.91ドルが報告されています。[2]
ホームデポ(The Home Depot Inc)の配当利回りと株価をチャート(直近90日間)で見てみます。
権利落ち日や配当性向(1株配当÷EPS、EPS比で配当を払い過ぎていないかを図る指標)等も確認してみます。
配当利回りと株価の推移:3ヶ月チャート
年間利回り、配当成長率、配当性向、EPS等
年平均の配当利回りや配当成長率、配当性向、年間の一株配当($)、平均株価、通年EPSの推移を確認してみます。
(*年次決算が1月なので平均株価は2月1日~1月31日の期間で計算しています)
| 年 | 配当 | 平均株価 | 年EPS | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均利回り | 成長率 | 配当性向 | 年計 | |||
| 2024 | 2.40% | 5.6% | 60.4% | 9.00 | 374.3 | 14.91 |
| 2023 | 2.74% | 7.7% | 56.8% | 8.52 | 311.1 | 15.11 |
| 2022 | 2.55% | 14% | 50% | 7.79 | 305.7 | 15.53 |
| 2021 | 2.05% | 11% | 57% | 6.85 | 334.3 | 11.94 |
| 2020 | 2.44% | 13% | 60% | 6.15 | 252.5 | 10.25 |
| 2019 | 2.57% | 32% | 56% | 5.44 | 211.4 | 9.73 |
| 2018 | 2.20% | 16% | 57% | 4.12 | 187.1 | 7.29 |
| 2017 | 2.22% | 29% | 55% | 3.56 | 160.4 | 6.45 |
| 2016 | 2.11% | 17% | 51% | 2.76 | 130.8 | 5.46 |
| 2015 | 2.00% | 26% | 50% | 2.36 | 117.9 | 4.71 |
| 2014 | 2.15% | 21% | 50% | 1.88 | 87.4 | 3.76 |
| 2013 | 2.06% | 34% | 52% | 1.56 | 75.7 | 3 |
| 2012 | 2.10% | 12% | 47% | 1.16 | 55.3 | 2.47 |
| 2011 | 2.83% | 9% | 52% | 1.04 | 36.8 | 2.01 |
| 2010 | 2.99% | 6% | 61% | 0.95 | 31.8 | 1.57 |
| 2009 | 3.54% | 0% | 67% | 0.9 | 25.4 | 1.34 |
| 2008 | 3.56% | 0% | 38% | 0.9 | 25.3 | 2.37 |
ホームデポ(HD)財務分析:小売大手の増配力と財務体質
着実に成長する配当の実績
ホームデポ(HD)の配当実績は、住宅改善小売の中でも安定感が際立ちます。2009年以降、配当は増加基調を維持しており、2024通期の年間配当は9.00ドル、2025年2月の取締役会決議で四半期配当は2.30ドルに引き上げられました。[3] リーマン後やCOVID-19期を含む複数の景気局面をまたいで継続的に株主還元を拡大してきた点は、同社のビジネスモデルの底堅さを示しています。
配当成長率の推移と最近の動向
配当成長率は長期的に力強い一方、直近ではペースが落ち着きつつあります。2024通期の年間配当は前年の8.52ドルから9.00ドルへ増加し、増配率は約5.6%でした。[4] 2025年2月の増配(四半期2.30ドル、年間9.20ドル換算)は、金利高止まりと住宅市場の調整が続く環境下でも、配当の持続性と予測可能性を重視する姿勢を映しています。[1]
配当利回りと安定性の魅力
配当利回りは株価水準に左右されますが、ホームデポの強みは「利回りの高さ」よりも「配当の安定成長」にあります。2024通期の配当性向は約60%前後と、成熟企業として無理のないレンジに収まっています。[2]
2025年の見通しと戦略(ガイダンス更新)
2025年11月18日の2025年Q3決算発表で、同社はGMS買収の影響を織り込みつつ2025年通期ガイダンスを更新しました。[5] 会社想定は以下の通りです。
- 2025年通期の総売上成長率:約3.0%(GMSが約20億ドルの増収寄与見込み)
- 2025年通期の既存店売上:比較可能な52週ベースで「わずかにプラス」
- 新規出店:約12店舗
- 粗利益率:約33.2%
- 営業利益率:約12.6%(調整後 約13.0%)
- 希薄化EPS:2024通期比で約6%減少見込み(調整後EPSは約5%減少)
- 設備投資:売上の約2.5%
このガイダンスは、嵐被害需要の弱さや消費者の不確実性、住宅関連需要の圧力といった逆風を前提にしつつ、MRO(修繕・メンテ)やプロ向け需要の底堅さ、そしてM&Aによる成長補完を織り込んだ内容といえます。[5]
まとめ:長期配当投資家にとってのホームデポとは?
ホームデポは、DIYとプロ向け住宅改善市場の最大手として、景気循環の影響を受けつつも継続的なキャッシュ創出と株主還元を両立してきました。2024通期の売上高は1,595億ドル、希薄化EPSは14.91ドルで、53週決算の恩恵も受けながら着地しています。[2]
投資家へのポイント:HDは「高配当」より「増配の確度」を重視したい投資家に向く銘柄です。2025年のガイダンスでは利益率・EPSはやや慎重な見通しですが、既存店売上が小幅プラス圏へ戻る想定や、GMSの増収寄与による売上成長が示されています。[5] 金利や住宅市場のトレンドが好転する局面では、配当と株価の両面で上振れ余地が生じやすい構造です。
注目ポイント:2025年Q3では売上が前年同期比2.8%増、既存店売上も0.2%と小幅ながらプラスへ転じています。[5] 大型リフォーム需要の回復タイミングはなお不透明ですが、プロ向けの比重拡大、供給網・デジタル投資、M&Aによる補完が中期的な還元力を支える見立てです。
よくある質問(FAQ)
Q: ホームデポの配当はどの程度安全ですか?
A: 2024通期の利益水準と配当性向(約60%前後)を見る限り、現行配当は無理のないレンジにあります。[2] ただし、住宅関連需要は金利や景気に左右されるため、短期の業績変動リスクは意識しておくと安心です。
Q: 2025年のガイダンスが慎重でも、増配は続きますか?
A: 2025年2月に四半期配当を2.30ドルへ引き上げた事実は、同社が逆風環境でも配当の安定性を重視していることを示します。[1] ただし増配率は景気・住宅市場の回復度合いに応じて変動する可能性があります。
Q: GMS買収は配当にどう影響しますか?
A: 会社は2025年通期の売上見通しにGMSの約20億ドルの増収寄与を織り込みました。[5] 買収統合が計画通り進めば、プロ向け領域の強化を通じて中長期のキャッシュ創出力を底上げし、配当の安定性にプラスとなるシナリオが想定されます。
最終更新:2025年12月
データは2024通期実績および2025年Q3時点の会社ガイダンス、配当情報に基づいています。[5]
【注】(出典リンク)
- 配当履歴・権利落ち/記録/支払日(2024-2025) → Home Depot IR Dividend History(確認日:2025-12-06) ↩
- 2024通期決算(売上・EPS) → 2025-02-25 2024通期決算/増配/2025ガイダンス → Annual Reports Recent(確認日:2025-12-06) ↩
- 2025年2月の増配内容(四半期2.30ドル、年間9.20ドル換算) → 2025-02-25 ニュースリリース(確認日:2025-12-06) ↩
- 2023-2024年間配当の比較(表計算の年計補正根拠) → Home Depot IR Dividend History(確認日:2025-12-06) ↩
- 2025年Q3決算・2025年ガイダンス更新(GMS寄与含む) → 2025-11-18 2025年Q3決算/ガイダンス更新(確認日:2025-12-06) ↩
じっくり思考
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