HD(ホームデポ)今後の見通し

ダウ30銘柄,株価•決算,消費財

ホームデポ(The Home Depot Inc)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(HD/LOW:ロウズカンパニーとホームデポを比較)を参照

直近決算

ホームデポは2月24日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.54$→結果2.72$
・売上高:予想381.4億$→結果382億$(前年同期比-4%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:0%~+4%
・売上高:+2.5~4.5%
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました。

企業概要

ホーム・デポ(The Home Depot, Inc.、ティッカー:HD)は、ジョージア州アトランタに本社を置く、世界最大級のホームインプルーブメント小売業者です。2025年度末(決算基準日:2026年2月1日)時点で全世界の店舗数は2,359店で、内訳は米国2,035店、カナダ182店、メキシコ142店です。[1]

住宅改修(Home Improvement)およびDIY(Do It Yourself)市場で強固なポジションを持ち、会社は2025年度の売上高を基準に「世界最大のホームインプルーブメント小売業者」であると説明しています。2025年度通期の売上高は1,646.8億ドル、純利益は141.6億ドル、希薄化後EPSは14.23ドルでした。[2]

その事業は実店舗販売とオンライン販売が軸になっています。直近ではオムニチャネル強化が継続しており、2025年度通期のオンライン売上は売上高の15.9%を占め、2024年度比で8.7%増加しました。2024年度が53週、2025年度が52週である点を調整した比較週ベースでは、オンライン売上は10.4%増でした。[3]

店舗販売
米国、カナダ、メキシコを中心に2,300超の大型倉庫型店舗を展開。建築資材、工具、住宅設備、園芸用品、装飾品、施設管理・修繕・運営(MRO)関連商品など、住宅改修・DIY関連商品を幅広く提供しています。標準的な店舗は屋内売場が約104,000平方フィート、屋外園芸売場が約24,000平方フィートで、実店舗と配送・フルフィルメント網、アプリ、ECサイトを組み合わせて顧客需要に対応しています。[1]

オンライン販売およびオムニチャネル
公式サイト/アプリと店舗の連携を強化し、在庫確認、店舗受け取り、配送、返品、商品レビュー、関連商品の提案などを一体化させています。2025年度の年次報告書では、モバイル利用がデジタルチャネルの大きな部分を占めていること、検索・レコメンド・チャット機能にAIを活用していること、さらに「Magic Apron」や「Blueprint Takeoffs Tool」「Material List Builder」などのAI支援ツールを導入していることが説明されています。[4]

付加価値サービス

  • 専門スタッフによるサポート:DIY顧客、Do-It-For-Me顧客、プロ顧客に対し、商品選定や施工・修繕の相談を支援。
  • ワークショップ:DIYに関する講座や実演を通じて、顧客のスキル向上を支援。
  • 施工サービス:専門業者と連携した住宅改修・設置サービスを提供。
  • レンタルサービス:工具・機器のレンタルで、プロジェクトごとの初期負担を軽減。

HDは1978年、バーニー・マーカスとアーサー・ブランクを中心に構想され、1979年6月22日にアトランタで最初の店舗を開業しました。会社の公式沿革では、投資銀行家ケン・ランゴーン、商品企画に関わったパット・ファラー、初代財務責任者ロン・ブリルの関与にも触れられています。1981年にはNASDAQに上場しました。[5]

創業以来、豊富な品揃え、顧客サービス、効率的なサプライチェーンを武器に北米で店舗網を拡大しました。かつては北米以外でも展開を試みましたが、2012年には中国のビッグボックス型店舗7店を閉鎖し、現在の中核事業は米国、カナダ、メキシコの北米市場に集中しています。[6]

直近の戦略では、プロ顧客(Pro)向けの提供価値を強化しています。2024年6月には、屋根材、造園、プール関連商材などを扱う住宅専門工事業者向けディストリビューターのSRS Distributionを総企業価値約182.5億ドルで買収しました。さらに2025年9月4日には、SRSを通じてGMS Inc.の買収を完了しました。GMSはドライウォール、天井材、軽量形鋼などを扱う専門建材ディストリビューターであり、2025年度末時点でSRSはGMSを含め、米国とカナダで1,250超の拠点を運営しています。[7][8]

業績面では、2025年度通期に売上高1,646.8億ドル(2024年度比3.2%増)、既存店売上高0.3%増、米国既存店売上高0.5%増を計上しました。一方で、純利益は141.6億ドルと2024年度の148.1億ドルから減少しました。2025年度は住宅市場の金利環境や消費者の不透明感が大型プロジェクト需要の重荷になった一方、SRSとGMSの買収効果、小型改修需要、オンライン売上の伸びが売上を支えました。[2][3]

ひとことで:ホーム・デポは「北米の店舗網」「オンラインと店舗をつなぐオムニチャネル」「Pro向け専門商材・配送網」の3点が柱です。2025年度はSRSとGMSの取り込みで売上規模を拡大した一方、住宅市場の金利環境や買収後の費用増もあり、利益率にはやや圧力がかかりました。

【注】(出典リンク)

  1. 店舗数・地域別店舗内訳・店舗規模 → The Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)Investor Documents(確認日:2026-05-10)
  2. 2025年度通期業績・世界最大のホームインプルーブメント小売業者との説明 → The Home Depot FY2025/Q4 Earnings ReleaseThe Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)(確認日:2026-05-10)
  3. オンライン売上比率・オンライン売上成長率・既存店売上 → The Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)The Home Depot FY2025/Q4 Earnings Release(確認日:2026-05-10)
  4. オムニチャネル・モバイル・AI活用 → The Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)About Us(公式)(確認日:2026-05-10)
  5. 創業・初期史・上場 → The Home Is Where Our Story Begins(公式)History of The Home Depot(公式PDF)(確認日:2026-05-10)
  6. 中国ビッグボックス店舗の閉鎖 → The Home Depot Closes Seven Big Box Stores In China(2012年9月13日)About Us(公式)(確認日:2026-05-10)
  7. SRS買収・Pro向け専門商材戦略 → The Home Depot Completes Acquisition of SRS Distribution(2024年6月18日)The Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)(確認日:2026-05-10)
  8. GMS買収完了・SRS拠点数・GMSの事業内容 → The Home Depot and SRS Complete Acquisition of GMS(2025年9月4日)The Home Depot Form 10-K(2025年度、SEC)(確認日:2026-05-10)

四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。

【出典】

Posted by 南 一矢