HON(ハネウェルインターナショナル)今後の見通し

ダウ30銘柄,資本財

ハネウェルインターナショナル(Honeywell International Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(GEとHONを比較:ゼネラルエレクトリックとハネウェル)を参照

直近決算

2月6日(米国時間)にハネウェルインターナショナルは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.46$→結果2.47$
・売上高:予想99.7億$→結果101億$(前年同期比+7%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想10.91$→結果10.1~10.5$
・売上高:予想413億$→結果396~406億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

企業概要

ハネウェルインターナショナルは、アメリカを代表する多国籍コングロマリットです。

航空宇宙、ビルディングテクノロジーズ、特殊材料、そして安全・生産性向上ソリューションの分野で事業を展開しています。

ノースカロライナ州シャーロットに本社を置き、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋、ラテンアメリカ、中東・アフリカなどで事業を展開。

各地域の市場特性に応じた製品・サービスを提供しています。

多角化された事業ポートフォリオにより、経済環境の変動に強い収益基盤を確立しており、航空宇宙・特殊材料分野が主要な収益源となっています。

主な事業領域と製品・サービスは以下の通りです。

★航空宇宙(Aerospace):商業・軍事航空向けの高度な技術を提供し、燃費効率向上と安全性の強化に貢献。

(航空電子機器〔アビオニクス〕、エンジン制御システム、ターボチャージャー、ナビゲーションシステムなど)

★ビルディング・テクノロジーズ(Building Technologies):IoT技術を活用し、建物の省エネ・安全性向上を実現。

(空調制御、防災・セキュリティシステム、エネルギーマネジメントシステム)

★パフォーマンス・マテリアルズ&テクノロジーズ(Performance Materials & Technologies):自動車、電子機器、エネルギー産業に貢献する高性能素材を提供。

(先進材料、特殊ケミカル、精製・石油化学技術、半導体・電子部品向けの高機能材料)

★安全・生産性ソリューション(Safety & Productivity Solutions):工場・倉庫の自動化を促進し、業務効率の向上を支援。

(産業用センサー、モバイルコンピューティング、デジタルソリューション、物流向け自動化技術)

社史をさかのぼると、1906年に設立され、当初は産業用暖房機器や自動制御システムを手掛ける企業としてスタート。

その後、技術革新と市場拡大を経て、多岐にわたる産業分野へ進出。

1999年にはアライドシグナル(AlliedSignal)との合併を実施し、ブランド名として「Honeywell」を継続。

この合併により、技術基盤の強化と事業の多角化が進み、今日の事業構造の礎を築きました。

【出典】

事業の構成は以下の通り(年次決算は12月)。

*航空=航空宇宙、材料=機能材料、S&P=Safety and Productivity Solutions、ビルテク=ビルテクノロジー

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢