IFRA・IGFを比較:米国インフラETFの株価・配当

テーマ別ETF






【徹底比較】インフラETF「IFRA」と「IGF」は何が違う?(2026年1月更新)

【2026年1月更新版】
経費率・利回り・純資産総額・保有銘柄数を最新の公式公表値ベースで見直しました(数値は変動します。必ず公式サイト等で再確認してください)。

インフラ銘柄に投資するETFのデータを比較し、情報を整理してみます。

このページでは積立や資産運用の参考となるように、ETF(投資信託)の概要(連動インデックス等)や分配利回り、ポートフォリオの性質を紹介します。

【徹底比較】インフラETF「IFRA」と「IGF」は何が違う?

安定した分配や長期的な成長が期待されるインフラ分野への投資は、ポートフォリオの安定化に貢献します。その代表的なETFとして、iシェアーズのIFRAIGFがあります。両者は投資地域だけでなく、投資対象(インフラの「どの工程・どの業態」を中心に持つか)の性質が大きく異なります。違いを理解し、戦略に合ったETFを選びましょう。

【IFRA】iシェアーズ USインフラETF 〜インフラ活動の拡大で恩恵を受けやすい米国企業へ投資〜

IFRAは、米国内でインフラ関連の事業に関与し、国内のインフラ活動の拡大による恩恵が見込まれる企業群に分散投資するETFです。[1]
ベンチマークの設計上、「資産の保有・運営」だけでなく、「建設・設備・資材・サービス」といったインフラのバリューチェーンに幅広くまたがる銘柄が対象になりやすい点が特徴です。[3]

  • 正式名称: iShares U.S. Infrastructure ETF。[1]
  • 連動指数: NYSE FactSet U.S. Infrastructure Index(指数設計の考え方:インフラのバリューチェーンをカバー)。[1][3]
  • 投資対象: 保有銘柄数150(2026-01-27時点)。[1]

基本情報(2026年1月末時点の参考値)

項目 数値・詳細
経費率 0.30%(現行目論見書ベース、2026-01-29確認)。[1]
分配利回り(目安) 12カ月トレーリング利回り 1.84%(2025-12-31時点)。参考:30日SEC利回り 2.21%(2025-12-31時点)。[1]
純資産総額 $3,475,100,301(約34.75億米ドル、2026-01-27時点)。[1]
分配頻度 四半期(Quarterly、2026-01-29確認)。[1]
上位構成(例) 上位銘柄は公式のHoldings(上位)参照(構成は随時変動、2026-01-29確認)。[1]
セクター比率の傾向 インフラ関連のバリューチェーン(建設・設備・資材・サービス等を含む)にまたがりやすい設計。[3]

【IGF】iシェアーズ グローバル・インフラETF 〜世界のインフラサービス提供企業へ投資〜

IGFは、世界のインフラ産業(主に先進国)の企業に投資し、輸送・通信・水・電力などのサービスを提供する企業へのエクスポージャーを狙うETFです。[2]
ベンチマークはS&P Global Infrastructure Indexで、エネルギー・輸送・公益(Utilities)の3クラスターを中心に構成されます。[4]

  • 正式名称: iShares Global Infrastructure ETF。[2]
  • 連動指数: S&P Global Infrastructure Index(Net)。[2][4]
  • 投資対象: 指数は75社で設計(S&Pの説明)。ETFの保有銘柄数は77(2026-01-27時点)。[4][2]

基本情報(2026年1月末時点の参考値)

項目 数値・詳細
経費率 0.39%(現行目論見書ベース、2026-01-29確認)。[2]
分配利回り(目安) 12カ月トレーリング利回り 3.22%(2025-12-31時点)。参考:30日SEC利回り 2.99%(2025-12-31時点)。[2]
純資産総額 $9,428,015,568(約94.28億米ドル、2026-01-27時点)。[2]
分配頻度 年2回(Semi-Annual、2026-01-29確認)。[2]
上位構成(例) 上位銘柄は公式のHoldings(上位)参照(構成は随時変動、2026-01-29確認)。[2]
地域分散の傾向 「グローバル(主に先進国)インフラ産業」へのアクセスを目的とする設計(2026-01-29確認)。[2]

IFRAとIGFの比較まとめ

投資アプローチの違いが、値動きの特性や利回りにそのまま表れます。

項目 IFRA(米国・インフラ活動の恩恵を狙う) IGF(グローバル・インフラ産業)
投資アプローチ 米国企業(インフラ関連の事業に関与し、国内のインフラ活動拡大の恩恵を狙う)。[1] 先進国を中心とするインフラ産業の株式(輸送・通信・水・電力等のサービス提供企業を含む)。[2]
投資地域 米国特化。[1] グローバル(主に先進国)。[2]
主要セクター(設計上の中心) インフラのバリューチェーン(建設・設備・資材・サービス等)。[3] エネルギー・輸送・公益(Utilities)の3クラスター。[4]
景気感応度(一般論) 受注・設備投資・資材価格などの影響を受けやすく、相対的に景気感応度が高くなりやすい。 公益・運輸などの比率が高い場合、金利やディフェンシブ需要の影響を受けやすい。
分配利回り(目安) 12カ月トレーリング 1.84%(2025-12-31時点)。[1] 12カ月トレーリング 3.22%(2025-12-31時点)。[2]
経費率 0.30%(2026-01-29確認)。[1] 0.39%(2026-01-29確認)。[2]

2026年時点の論点(要点)

たとえば米国では、インフラ投資関連の政策として、連邦道路プログラムに対し2022〜2026会計年度の5年間で約3,500億ドルの資金を提供する枠組みが示されています。[5]
こうした環境では、インフラ活動の拡大に連動しやすい企業群(IFRA)と、インフラ産業の中でも公益・運輸などの比重が高いポートフォリオ(IGF)で、追い風の受け方や金利の影響が異なりやすい点を意識しておくと整理しやすくなります。

投資の際の注意点

  • 金利変動リスク: 一般に、公益・インフラは「長期キャッシュフロー」の色合いが強く、金利水準やリスクフリー金利の変化でバリュエーションが動きやすい局面があります。
  • 規制・政策リスク: 公益・運輸などは規制の影響が大きく、料金改定や許認可が収益に波及し得ます。
  • 景気感応度: IFRAは設備投資・資材価格・受注環境の影響を受けやすく、景気後退局面ではボラティリティが高まりやすい点に留意。

まとめ

米国のインフラ活動拡大の恩恵を狙い、より「テーマ(米国内のインフラ投資)」に寄せたいならIFRA世界のインフラ産業へ国際分散しつつ、分配も重視するならIGFが候補です。違いを押さえたうえで、ご自身のポートフォリオの役割(成長/インカム/地域分散/コスト)に合わせて選択を。

ミニ解説:
「12カ月トレーリング利回り」は直近12カ月の分配実績から算出される目安で、「30日SEC利回り」は一定のルールに基づく利回り指標です。水準が異なることがあるため、比較では“どの利回り指標を使っているか”を揃えると誤解が減ります。

【注】(出典リンク)

  1. IFRA主要データ(経費率・純資産・利回り・保有銘柄数・分配頻度・投資目的) → iShares公式(IFRA)(確認日:2026-01-29)
  2. IGF主要データ(経費率・純資産・利回り・保有銘柄数・分配頻度・投資目的・“Why IGF”) → iShares公式(IGF)(確認日:2026-01-29)
  3. NYSE FactSet U.S. Infrastructure Index(設計思想:インフラのバリューチェーン、構成・リバランス等) → ICE/NYSE(指数メソドロジーPDF)(確認日:2026-01-29)
  4. S&P Global Infrastructure Index(75社・3クラスター:Energy/Transportation/Utilities) → S&P Dow Jones Indices(指数概要)(確認日:2026-01-29)
  5. IIJA(連邦道路プログラム:2022〜2026会計年度の5年間で約3,500億ドル) → 米FHWA(IIJA Funding) / 二次情報(法案本文)→ Congress.gov(H.R.3684)(確認日:2026-01-29)

免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、特定商品の売買推奨ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。分配金利回りや純資産総額、構成銘柄等は日々変動します。


株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算するので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高くなることがあります)

IFRAの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.89% 0.81 1.3% 20.8 4.5%
2023 4.02% 0.8 -10.1% 19.9 -7.9%
2022 4.12% 0.89 34.8% 21.6 4.3%
2021 3.19% 0.66 11.9% 20.7 5.6%
2020 3.01% 0.59 25.5% 19.6 -7.1%
2019 2.23% 0.47 -52% 21.1 11.1%
2018 5.16% 0.98 19 -1%

IGFの利回り

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 3.37% 1.68 6.3% 49.9 7.5%
2023 3.41% 1.58 -6% 46.4 -2.1%
2022 3.54% 1.68 -1.8% 47.4 3%
2021 3.72% 1.71 71% 46 13%
2020 2.46% 1 -35.9% 40.7 -10.2%
2019 3.44% 1.56 13% 45.3 5.8%
2018 3.22% 1.38 4.5% 42.8 -2.3%
2017 3.01% 1.32 13.8% 43.8 12%
2016 2.97% 1.16 0.9% 39.1 -3.7%
2015 2.83% 1.15 -8.7% 40.6 -3.6%
2014 2.99% 1.26 -6% 42.1 12.9%
2013 3.59% 1.34 -8.2% 37.3 7.8%
2012 4.22% 1.46 1.4% 34.6 -1.7%
2011 4.09% 1.44 11.6% 35.2 5.4%
2010 3.86% 1.29 13.2% 33.4 12.8%
2009 3.85% 1.14 107.3% 29.6 -26.7%
2008 1.36% 0.55 40.4


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。
投資する企業の規模別比率、セクター別比率はチャールズシュワブのサイト内のページを参照。

Posted by 南 一矢