NVIDIA(NVDA)・AMDを比較|株価・配当・違い【2026年】

AI(人工知能),半導体,情報技術,銘柄比較

NVIDIA(NVDA)とAMDを、株価・配当・業績・AI向けGPUの違いから比較します。(2026年8月更新)

エヌビディア(NVIDIA Corporation)とアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices, Inc./AMD)は、AI・半導体市場を代表する企業です。

両社ともGPUを手掛けていますが、NVIDIAはAI向けGPUとCUDAを中心としたフルスタック基盤で先行し、AMDはEPYC CPUとInstinct GPU、ROCmを組み合わせて追撃しています。

本記事では、NVIDIAとAMDの違い、株価推移、配当、最新決算、業績、AI向け製品、今後の見通しを比較します。

NVIDIA(NVDA)とAMDの違いを比較

最初に両社の違いをまとめると、NVIDIAはAI向けGPUだけでなく、CUDA、ネットワーク、ラックスケールシステムまで含めた統合基盤に強みがあります。
一方のAMDは、EPYC CPUとInstinct GPUの両方を持ち、PC・ゲーム・組み込み分野まで事業を分散していることが特徴です。

項目 エヌビディア
(NVDA)
AMD
市場での立ち位置 AI向けGPU・アクセラレータ市場のリーダー。FY2027 Q1のデータセンター売上は752億ドル[2] NVIDIAを追う有力企業。EPYC CPU、Instinct GPU、Ryzen、組み込み向け製品などを展開。
主力事業 AI GPU、CPU、ネットワーク、AIシステム、ゲームなど サーバーCPU、AI GPU、PC、ゲーム、組み込みなど
AI向けGPU Blackwellを中心に、次世代Vera Rubinへ展開。[4] MI350 SeriesからMI400 Series、MI450 Seriesを使った大規模AI基盤へ展開。[5]
ソフトウェア CUDA ROCm/ROCm.ai
強み GPU、CUDA、NVLink、ネットワーク、ラックスケールシステムをまとめたフルスタック。 CPUとGPUの両方を持つこと、EPYCの成長、AI GPUの拡大、幅広い製品群。
配当 あり
四半期0.25ドル/株[2]
配当なし[1]
投資上の主な注目点 AI市場での圧倒的な競争力を維持できるか AI GPUでどこまでシェアを拡大できるか

NVIDIAとAMDの一番大きな違いは?

最大の違いは、AI向け半導体を単体のGPUとして売るだけでなく、周辺技術まで含めてどこまで一体化できているかです。

NVIDIAはGPUに加えて、CUDA、CPU、NVLink、ネットワーク、ライブラリ、ラックスケールシステムまでまとめたフルスタック戦略を展開しています。
長年利用されてきたCUDAを中心に、AI開発者、クラウド事業者、サーバーメーカーまで含むエコシステムを形成していることが大きな強みです。[4]

AMDもROCmの改善を進め、GPUだけでなくEPYC CPUやネットワーク技術を組み合わせたAI基盤を強化しています。
2026年にはHeliosラックスケール基盤やInstinct MI400 Series、ROCm.aiなどを発表し、AIインフラ市場でNVIDIAを追っています。[5]

勝敗を分ける?NVIDIAの「CUDAの堀」

NVIDIAの競争力はGPUの性能だけではありません。
CUDAを使って開発されたソフトウェア、ライブラリ、人材、クラウド環境などが積み上がっているため、利用者が別のプラットフォームへ移行するには一定のコストがかかります。

AMDはROCmの対応範囲と使いやすさを改善していますが、2026年時点ではAI開発環境を含めたエコシステム全体ではNVIDIAが優位にあると考えられます。
ただし、AMDが大規模クラウドやAI企業で採用を増やせば、この差が縮小する可能性があります。[4][5]

AMDに配当はある?NVDAとの配当の違い

AMDは現時点で現金配当を支払っていません。
AMDはIRのFAQで、現時点では現金配当を支払っていないと説明しています。[1]

そのため、AMDは配当利回りを目的として保有する銘柄ではありません。
AI、データセンター、CPU、GPUなどの事業成長と、それに伴う企業価値の拡大が主な投資テーマになります。

一方、NVIDIAは2026年5月に四半期配当を1株0.01ドルから0.25ドルへ大幅に引き上げました。
同時に800億ドルの追加自社株買い枠も承認しています。[2]

重要ポイント:NVDAもAMDも「高配当株」ではない

  • AMD:配当なし。利益を成長投資などへ振り向けています。[1]
  • NVIDIA:配当はありますが、主な投資テーマはAI需要による利益成長です。[2]

両社とも、配当収入より事業の成長性を重視して評価される銘柄だと考えた方が分かりやすいでしょう。

NVDAとAMDの株価:過去~現在

以下ではNVIDIAとAMDの株価を、半導体ETFのSOXXと比較しています。

※チャート左目盛り:株価推移(SOXX:iShares Semiconductor ETFを含めて比較)

※チャート右目盛り:10年国債利回り

NVIDIAとAMDはいずれも成長株として評価されやすく、業績だけでなく米国長期金利やAI関連株全体の投資環境によって株価が大きく動くことがあります。

また、同じ半導体企業でも業績の成長率や利益率、AI向けGPUでの競争力が異なるため、両社の株価が常に同じ方向へ動くわけではありません。

NVDA・AMDの決算:予想と結果

株価や決算については以下の関連記事を参照してください。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)決算:予想と結果 売上&EPS
エヌビディア(NVDA)決算:予想と結果 売上&EPS

最新決算を比較

2026年8月9日時点では、NVIDIAの最新発表済み決算はFY2027 Q1、AMDは2026年Q2です。
両社で決算期が異なるため、単純に売上高だけを比べるのではなく、前年同期比の成長率やデータセンター事業の伸びも確認する必要があります。

会社/期 売上高
(前年比)
主なポイント
NVDA:FY2027 Q1
2026年5月20日発表
816.15億ドル
+85% YoY
[2]
データセンター売上は752億ドル、前年比92%増。
GAAP希薄化後EPSは2.39ドル、Non-GAAP希薄化後EPSは1.87ドル。
FY2027 Q2売上見通しは910億ドル±2%です。[2]
AMD:2026年Q2
2026年8月4日発表
115.36億ドル
+50% YoY
[5]
データセンター売上は67億ドル、前年比107%増。
GAAP希薄化後EPSは1.38ドル、Non-GAAP希薄化後EPSは1.66ドル。
2026年Q3売上見通しは130億ドル±3億ドルです。[5]

NVIDIAの次回決算は2026年8月26日

NVIDIAは2026年8月26日にFY2027 Q2決算を発表する予定です。
決算対象期間は2026年7月26日までで、会社側は決算発表後にカンファレンスコールを予定しています。[3]

FY2027 Q1時点で会社側が示しているQ2売上見通しは910億ドル±2%です。
中国向けデータセンター・コンピュート売上は、この見通しには含まれていません。[2]

NVDA・AMDの業績と成長性を比較

NVIDIAはAIデータセンター需要の急拡大を背景に、FY2026の売上が2,159億ドルまで増加しました。
さらにFY2027 Q1だけで816億ドルを売り上げています。[7][2]

AMDも成長が加速しています。
2025年通期売上は346億ドルでしたが、2026年上期だけで217.89億ドルに達しました。
2026年Q2ではデータセンター売上が前年同期比107%増となり、全社売上の58%を占めています。[6][5]

NVDA 売上高 AMD 売上高
2027
NVDA:FY2027 Q1のみ
FY2027 Q1:816.15億ドル
+85% YoY
[2]
2026
NVDA:FY2026
AMD:2026年上期
2,159億ドル
+65%
[7]
2026年上期:217.89億ドル
約+44%
[5]
2025 1,305億ドル
+114%
[8]
346億ドル
+34%
[6]
2024 609億ドル
+126%
[8]
258億ドル
+13.7%
[9]
2023 270億ドル
+0.2%
[8]
227億ドル
-3.9%
[9]
2022 269億ドル
+61.4%
[8]
236億ドル
+43.6%
[9]
2021 167億ドル
+52.7%
[8]
164億ドル
+68.3%
[9]
2020 109億ドル[8] 98億ドル[9]


※NVDAは1月期、AMDは12月期です。2027年のNVDAはFY2027 Q1のみ、2026年のAMDは2026年上期の途中経過であり、通期数値との単純比較には注意してください。

NVIDIAの現況:BlackwellからVera Rubinへ

NVIDIAはFY2027 Q1に売上816.15億ドルを記録しました。
前年同期比85%増で、データセンター売上は752億ドル、前年同期比92%増となっています。[2]

  • FY2027 Q1:
    売上816.15億ドル、前年比85%増。
    GAAP希薄化後EPSは2.39ドル、Non-GAAP希薄化後EPSは1.87ドルでした。[2]
  • データセンター:
    売上752億ドル、前年比92%増。
    NVIDIAの成長の中心となっています。[2]
  • FY2027 Q2見通し:
    売上910億ドル±2%。
    中国向けデータセンター・コンピュート売上は見通しに含めていません。[2]
  • 製品:
    Blackwell世代の展開を進めながら、次世代のVera Rubinプラットフォームへ移行するロードマップを示しています。[4]
  • 株主還元:
    FY2027 Q1には自社株買いと配当で約200億ドルを株主に還元しました。
    さらに800億ドルの追加自社株買い枠を承認し、四半期配当を0.25ドル/株へ増額しました。[2]
  • 次回決算:
    FY2027 Q2決算は2026年8月26日に発表予定です。[3]

NVIDIAを見るうえでのリスク

NVIDIAの業績は非常に強いものの、高成長が長期に続くことを前提として評価されやすい企業でもあります。

今後はAI向け設備投資の成長率、BlackwellからVera Rubinへの製品移行、競合企業の追撃、中国などへの輸出規制が重要になります。
特にFY2027 Q2の会社予想では中国向けデータセンター・コンピュート売上を織り込んでおらず、地政学・輸出規制は引き続き重要なリスクです。[2]

AMDの現況:AI・EPYCが成長を加速

AMDは2026年Q2に過去最高となる115.36億ドルの売上を記録しました。
前年同期比50%増、前四半期比13%増です。[5]

特に伸びているのがデータセンターです。
2026年Q2のデータセンター売上は67億ドルで、前年同期比107%増となり、全社売上の58%を占めました。[5]

  • 2026年Q2:
    売上115.36億ドル、前年比50%増。
    GAAP純利益22.97億ドル、GAAP希薄化後EPS1.38ドルでした。[5]
  • Non-GAAP:
    粗利率56%、営業利益30.94億ドル、希薄化後EPS1.66ドルでした。[5]
  • データセンター:
    売上67億ドル、前年比107%増。
    EPYC CPUとInstinct GPUへの需要が成長を牽引しています。[5]
  • 2026年Q3見通し:
    売上130億ドル±3億ドルを見込みます。
    レンジ中央値では前年同期比約41%増、前四半期比約13%増。
    Non-GAAP粗利率は約56%の見通しです。[5]
  • AI製品:
    Heliosラックスケール基盤、Instinct MI400 Series、MI450 Seriesを使った大規模AI導入、ROCm.aiなど、AI向けハードウェアとソフトウェアの両面を強化しています。[5]
  • EPYC:
    第6世代EPYCを含むサーバーCPUでも製品展開を拡大しており、AI GPUだけに依存しないことがAMDの特徴です。[5]

Helios・MI400・MI450が次の焦点

AMDは2026年にAIインフラ戦略を大きく拡張しています。

HeliosはAMDのGPU、CPU、ネットワークなどを組み合わせたラックスケールAI基盤です。
2026年Q2決算では、Heliosの展開が始まっていることに加え、Instinct MI400 SeriesとしてMI455XやMI430Xを発表したことが示されました。[5]

また、AMDはAnthropicとの協業で最大2GW規模のMI450 Series GPUをHeliosラックへ導入する計画や、Microsoft AzureでHeliosを大規模展開する計画を公表しています。[5]

今後AMDを見るうえでは、単に「NVIDIAより安価なGPUを販売できるか」ではなく、GPU・CPU・ネットワーク・ROCmをまとめたAI基盤をどこまで実際の大規模導入につなげられるかが重要になります。

NVDAとAMDはどちらが有利?

比較すると:
NVIDIAはすでにAIインフラ市場で巨大な売上と利益を生み出している「現在のリーダー」です。
一方、AMDはAI GPUとEPYCの拡大によってNVIDIAとの差を縮めようとしている「追撃者」と位置づけられます。

現在の市場支配力を重視するならNVIDIA

NVIDIAの強みはBlackwellなどのGPU性能だけではありません。
CUDA、NVLink、ネットワーク、AI向けライブラリ、ラックスケールシステムをまとめて提供できる点にあります。

FY2027 Q1の売上816.15億ドル、データセンター売上752億ドルという実績からも、AIインフラ需要を大規模な売上へ転換する能力では依然としてNVIDIAが大きく先行しています。[2]

一方で、成長率が鈍化した場合やAI設備投資が一時的に減速した場合には、高い成長期待の反動で株価が大きく変動する可能性があります。

追撃余地と事業の広がりを見るならAMD

AMDはEPYC CPUとInstinct GPUの両方でデータセンター需要を取り込めることが強みです。
2026年Q2のデータセンター売上は67億ドルまで増え、前年比107%増となりました。[5]

また、PC向けRyzenや組み込み製品なども持っているため、AI GPUだけで会社全体の成長が決まる企業ではありません。

ただし、AI向けGPUのエコシステムではNVIDIAとの差が依然として大きいため、AMDを見る場合は、Instinct GPUの導入規模、Heliosの採用、ROCmの普及、EPYCの成長を継続的に確認する必要があります。

NVIDIA・AMD比較でよくある疑問

AMDに配当金はありますか?

AMDは現時点で現金配当を支払っていません。[1]

そのため、AMDの「配当利回り」は実質的に0%であり、配当収入を目的に保有する株ではありません。

NVIDIAには配当がありますか?

あります。
NVIDIAは2026年5月、四半期配当を1株0.01ドルから0.25ドルへ引き上げました。[2]

ただし、NVIDIAも高配当株ではなく、投資テーマの中心はAI事業の成長です。

NVIDIAとAMDの一番大きな違いは?

NVIDIAはCUDAを中心にGPU、ネットワーク、AIシステムまで統合したエコシステムを持つことが強みです。
AMDはEPYC CPUとInstinct GPUを両方持ち、ROCmを軸にAI基盤を強化しています。

CUDAとROCmの違いは?

CUDAはNVIDIA GPU向けのコンピューティング・ソフトウェア基盤で、AIや科学計算で長年利用されてきました。

ROCmはAMDが展開するオープンなGPUコンピューティング基盤です。
AMDは2026年にROCm.aiを発表するなど、AI開発者がAMD製GPUを利用しやすくする取り組みを強化しています。[5]

NVIDIAとAMDの株価は何で動きますか?

両社とも、AI・データセンター投資、四半期決算、今後の業績見通し、新製品、米国金利、半導体株全体の投資環境などの影響を受けます。

さらに、AI向け半導体は輸出規制の影響を受けやすいため、中国市場を含む規制動向も重要です。

まとめ:NVIDIAとAMDをどう比較するか

NVIDIAとAMDはいずれもAI・半導体市場の成長を取り込む企業ですが、投資上の特徴はかなり異なります。

NVIDIAは、CUDAとAI向けGPUを中心とした巨大なエコシステムを持つ現在のリーダーです。
BlackwellからVera Rubinへ製品を展開しながら、AIインフラ市場で圧倒的な売上規模を築いています。

一方で、AMDはEPYC CPUとInstinct GPUを組み合わせ、HeliosやROCmを軸にNVIDIAを追う企業です。
2026年Q2には売上が前年比50%増、データセンター売上が107%増となり、追撃ペースは加速しています。[5]

株価だけを比較するのではなく、
AI向けGPUの競争力、データセンター売上、利益率、CUDAとROCmの普及状況、新製品の採用状況
を継続的に確認することが重要です。

また、AMDは配当を支払っておらず、NVIDIAも配当より成長性が重視されるため、両社とも高配当株とは性格が異なります。



※本ページの企業分析は2026年8月9日時点の公開情報に基づいています。
株価など市場データは日々変動します。
NVIDIAのFY2027 Q2決算は2026年8月26日に発表予定のため、発表後は業績データを更新する必要があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

【注】(出典リンク)

  1. AMD配当方針 →
    一次情報:AMD IR「FAQ:Does AMD pay a cash dividend?
    (確認日:2026-08-09)
  2. NVIDIA FY2027 Q1決算、データセンター売上、配当増額、追加自社株買い、FY2027 Q2見通し →
    一次情報:NVIDIA「NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2027
    (確認日:2026-08-09)
  3. NVIDIA FY2027 Q2決算発表日 →
    一次情報:NVIDIA「NVIDIA Sets Conference Call for Second-Quarter Financial Results
    (確認日:2026-08-09)
  4. NVIDIA Vera Rubin・Blackwell後継プラットフォーム →
    一次情報:NVIDIA「NVIDIA Vera Rubin Platform
    → NVIDIA FY2027 Q1決算発表
    (確認日:2026-08-09)
  5. AMD 2026年Q2決算、Q3見通し、データセンター売上、Helios、MI400/MI450 Series、ROCm.ai →
    一次情報:AMD IR「AMD Reports Second Quarter 2026 Financial Results
    (確認日:2026-08-09)
  6. AMD 2025年通期決算 →
    一次情報:AMD IR「AMD Reports Fourth Quarter and Full Year 2025 Financial Results
    (確認日:2026-08-09)
  7. NVIDIA FY2026通期決算 →
    一次情報:NVIDIA「NVIDIA Announces Financial Results for Fourth Quarter and Fiscal 2026
    (確認日:2026-08-09)
  8. NVIDIA FY2025・FY2024および過年度売上 →
    一次情報:NVIDIA「NVIDIA Announces Financial Results for Fourth Quarter and Fiscal 2025
    → NVIDIA FY2026通期決算
    (確認日:2026-08-09)
  9. AMD 2024年通期および過年度売上 →
    一次情報:AMD IR「AMD Reports Fourth Quarter and Full Year 2024 Financial Results
    → AMD 2025年通期決算
    (確認日:2026-08-09)

Posted by 南 一矢