AMD(アドバンストマイクロデバイセズ)今後の見通し
アドバンストマイクロデバイセズ(Advanced Micro Devices, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については以下を参照
関連記事1(NVDA/AMD:エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズを比較)を参照
関連記事2(INTCとAMDを比較:インテルとアドバンストマイクロデバイセズ)を参照
直近決算
AMDは2024年10月29日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.92$→結果0.92$
・売上高:予想67.1億$→結果68.2億$(前年同期比+18%)
★ガイダンス
《四半期》
・売上高:予想75.5億$→結果72~78億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
アドバンストマイクロデバイセズはPC・サーバー等のCPU(中央演算処理装置)やゲーム機器等のGPU(画像処理半導体)を開発・販売しています。
(CPUはPCの頭脳部分を担い、GPUはゲーム機器等のグラフィックに用いられる)
AMDは、PCとサーバー用CPUではINTC(インテル)と競合し、家庭用ゲーム機用GPUではNVDA(エヌビディア)と競合。
CPUでは「Ryzen9」、GPUでは「Radeon RX 6000」でライバルのシェア切り崩しを進めているところです。
AMDのCPUやGPUはソニーのプレステ5やMSFTのXboxで使われているので、その性能を体感している人も多いのではないでしょうか。
従来、高性能領域ではNVDAが主流でしたが、近年ではAMDも同じ領域に進出してきたので、競争はヒートアップしています。
社史をたどると、AMDは元来、自社で半導体をつくっていましたが、2009年に生産部門を分社化し、ファウンドリー(半導体受託生産会社)の合弁会社(グローバルファウンドリーズ)を設立しました。
しかし、グローバルファウンドリーズは先端半導体のレベルの微細化に対応できないので、AMDはその種のチップはTSMC(台湾セミコンダクター)に生産を委託しています。
(パソコン用CPUのRyzen、データセンター用CPUのEPYC、PCとゲーム機用GPUのRADEON等)
2020年には7nm技術のCPUでINTCに先行し、GPUでもNVDAとの競争力を高めたので、投資家の注目を集めるようになりました。