【QQQ】を手掛かりに、ナスダック100指数の構成ルールと、代表ETFのポートフォリオを整理します。NASDAQ-100指数は、NASDAQ市場に上場する非金融企業のうち時価総額上位を対象に、修正時価総額加重(modified market capitalization-weighted)で構成される株価指数です。[1] 指数は四半期ごとにウェイト調整(3・6・9・12月)を行い、年1回(12月)に定期入替を実施します。[1]
以下では、指数連動ETFの代表である【QQQ】の最新ポートフォリオやコスト、セクター配分をもとに、投資判断に役立つポイントを整理します。*投資判断は自己責任でお願いします。
QQQ(ナスダック100ETF)の概要
インベスコQQQ(Invesco QQQ)はNASDAQ-100指数に連動する代表的ETFです。[2]
・1999年設定/米国の主要ETFのひとつ
・総経費率:0.18%(2025/12/31時点、ファクトシート)[2]
・30日SEC利回り:0.46%(2025/12/31時点、ファクトシート)[2]
・P/E(加重調和平均):41.57、P/B:18.37(2025/12/31時点、目安値)[2]
・組入銘柄数:101(2025/12/31時点。株式クラス等を含むため「100」より増減し得る)[2]
※QQQは従来UIT(ユニット・インベストメント・トラスト)として知られていましたが、オープンエンドETF構造への再分類が株主投票で承認され、現在は提案が有効化されています。[3] これに合わせて、総経費率は0.18%へ(2025/12/31時点のファクトシート上でも0.18%)示されています。[2]
インデックスの設計(投資家向けポイント)
- 非金融を除外:NASDAQ-100は金融セクターを含みません。結果として、テクノロジー、一般消費、通信など成長企業の比重が高くなりやすい設計です。[1]
- 修正時価総額加重:四半期ごとにリバランスを行い、集中抑制の上限制約(例:単一銘柄の上限、一定ウェイト超の銘柄群合計の上限など)を適用します。[1]
- 年次入替(12月):年次の再構成(reconstitution)により、ルールに基づき入替が行われます。[1]
QQQの最新ポートフォリオ(抜粋)
上位10社の構成比(%)。2025/12/31時点の上位10銘柄は合計49.55%(小数点以下は四捨五入のため概算)です。[2] ※日々変動。最新は公式「Holdings」を確認してください。[4]
| 銘柄 | ティッカー | 比率 (%) |
|---|---|---|
| NVIDIA | NVDA | 9.05 |
| Apple | AAPL | 8.02 |
| Microsoft | MSFT | 7.18 |
| Amazon | AMZN | 4.93 |
| Tesla | TSLA | 3.97 |
| Meta Platforms (A) | META | 3.87 |
| Alphabet (A) | GOOGL | 3.64 |
| Alphabet (C) | GOOG | 3.39 |
| Broadcom | AVGO | 3.26 |
| Palantir Technologies (A) | PLTR | 2.24 |
※全構成は公式で開示され、保有は変動します。[4]
セクター配分(ICB分類)
QQQはしばしば「テック偏重」と表現されますが、一般消費(Amazon/Tesla等)や通信(プラットフォーム関連)も一定比率を占めます。2025/12/31時点:Technology 63.34%、Consumer Discretionary 17.48%、Telecommunications 5.05%、Health Care 4.38%、Industrials 3.91%、Consumer Staples 2.25%、Basic Materials 1.19%、Utilities 1.14%、Energy 0.69%、Real Estate 0.57%です。[2]
| セクター | 比率 (%) | メモ |
|---|---|---|
| Technology | 63.34 | AI・半導体・クラウドの影響が大きい |
| Consumer Discretionary | 17.48 | AMZN/TSLA等の影響 |
| Telecommunications | 5.05 | プラットフォーム関連が含まれる |
| Health Care | 4.38 | バイオ・メドテック等 |
| その他(工業・生活必需・素材・公益・エネルギー・不動産) | 9.75 | 分散は限定的 |
QQQ vs QQQM(どちらを使う?)
| 項目 | QQQ | QQQM |
|---|---|---|
| 指数 | いずれもNASDAQ-100(Bloomberg:XNDX)に連動 | |
| 総経費率 | 0.18%(2025/12/31)[2] | 0.15%(2025/12/31)[5] |
| 構造 | オープンエンドETF(再分類が有効化済み)[3] | オープンエンドETF |
| 流動性・オプション | 出来高が非常に多く、オプション市場も厚い(戦術的な運用と相性) | 長期積立向け(コスト優位)。 オプション流動性はQQQに劣りやすい |
結論:長期の買い持ち=QQQM(コスト優位)、短期売買・オプション活用=QQQ(流動性優位)の使い分けが現実的です。QQQは再分類が有効化され総経費率も0.18%へ下がったため、差は縮小しました。[3][5]
投資家のための分析ポイント
- リスク要因(集中×バリュエーション):上位10社が約49.55%(2025/12/31)を占め、P/Eは41.57(同日)と高めです。金利上昇局面ではマルチプル圧縮の影響を受けやすい点に注意が必要です。[2]
- 規則による集中緩和:指数は上限制約を通じて、極端な集中を抑制するよう設計されています(四半期の調整や年次の再構成で反映)。[1]
- マクロ感応度:成長株比率が高いため、米金利(実質金利を含む)やリスク選好の変化に敏感になりやすい構造です。
- 分散の補完策:ボラティリティを抑えたい場合は、配当・バリュー系や広範市場のコア(例:S&P500や全米株)を組み合わせ、目的は「上振れ期待」を残しつつ「下振れ耐性」を付与することです。
- 積立の実務:定期積立(DCA)と、年1回程度のリバランスを組み合わせると、感情バイアスを抑えやすくなります。課税口座では分配と税コストも意識してください。
免責事項
本記事は情報提供のみを目的とし、特定商品の売買を推奨するものではありません。市場環境・数値は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

