米国の不動産REITセクターの銘柄(指数連動ETFと主要REIT)について、株価の推移とFFO利回り、配当性向などを比較します。FFO利回りは、減価償却費を調整したキャッシュフローベースの利回りの目安です。
- 1. 📊 【IYR】iShares 米国不動産ETF(最新アップデート)
- 2. 🏢 主要REIT 6社(WELL / PLD / AMT / DLR / SPG / EQIX)
- 3. IYRとDLR・SPG・EQIXを比較
📊 【IYR】iShares 米国不動産ETF(最新アップデート)
🏢 主要REIT 6社(WELL / PLD / AMT / DLR / SPG / EQIX)
WELL
ウェルタワー(Welltower) ヘルスケア
ヘルスケア施設REITの最大手。高齢化の追い風を受け、シニア住宅・医療オフィス・長期ケアなどを展開。約2,800超の物件を運営(北米・英国中心)。[2]
- 事業の柱:シニア住宅/医療オフィス/ポストアキュート
- 配当:四半期配当を安定的に継続(最新の期末IR参照)。[2]
- 注目:人口動態の追い風、優良オペレーターとの提携網
PLD
プロロジス(Prologis) 物流
世界最大の物流施設REIT。約12億平方フィート(約1.2B sf)のポートフォリオを主要物流ハブに保有。近年の空室上昇はあるものの占有率は高水準を維持し、増配を継続。[3]
- 事業の柱:物流倉庫/配送センター
- 特徴:グローバル分散・スケールメリット、長期的なeコマース需要
AMT
アメリカン・タワー(American Tower) 通信
通信タワーREITの最大手。世界で約22万の通信サイトを保有・運営(米国/国際に分散)。5G投資とデータセンタービジネス拡張が成長ドライバー。[4]
- 事業の柱:タワー/スモールセル/データセンター
- 注目:長期賃貸契約による安定キャッシュフロー、テナント追加での高マージン成長
DLR
デジタル・リアルティ(Digital Realty) データセンター
世界310超のデータセンターを保有する大手。クラウド/AI需要の拡大が追い風。2025年3月に四半期配当の増額を発表(年率$5.28相当)。[5][6]
- 事業の柱:コロケーション/ハイパースケール/相互接続
- 注目:主要クラウド事業者との長期契約、グローバルに分散
SPG
サイモン・プロパティ・グループ(Simon Property Group) 商業施設
モール/アウトレットREITの最大手。占有率96%台と高水準で推移し、景気回復とともに増配も進む。[7]
- 事業の柱:ショッピングモール/プレミアムアウトレット
- 注目:立地優位・高いブランド集積、海外展開(欧州・アジアのJV含む)
EQIX
エクイニクス(Equinix) データセンター
相互接続に強みを持つデータセンターREITのトップ銘柄。今後5年で設備容量の倍増を計画するなどAI/クラウド需要の取り込みを強化。東南アジアなどの新興市場でも拡大中。[8][9]
- 事業の柱:コロケーション/相互接続/デジタルサービス
- 注目:GIC/CPPと米国ハイパースケールDCの大型JV、インド・東南アジアでの新規展開
💡 2025年の投資視点(要点)
安定インカム
WELL(高齢化の追い風)/SPG(占有率回復)
AI×データセンター
EQIX・DLR(設備投資拡大と長期契約)
物流回復
PLD(稼働率は高水準、開発余力)
分散投資
IYR(REIT全体のインデックス)

