【S&P100】の構成銘柄を整理します。S&P100はS&P500のサブセットとして選定された、米国の大型ブルーチップ100社で構成される指数です。一般に「S&P500の時価総額上位100社」と誤解されがちですが、実際は選定ルールに基づくサブセットで、浮動株調整後の時価総額加重(フロート調整・時価総額加重)で算出されます。[1][2]
このページでは、指数連動ETF【OEF】(iシェアーズS&P100 ETF)の最新データ(2025/9/30時点)をもとに、概要・コスト・上位構成・業種配分を一覧し、投資家向けの分析ポイントも整理します。*投資判断は自己責任でお願いします。
OEF(S&P100 ETF)の概要
- 連動指数:S&P 100 Index(OEX)。[3]
- 経費率:0.20%(プロスペクタス記載)。[3]
- 構成銘柄数:101(2025/9/30時点、現金・派生含む)。[4]
- 30日SEC利回り:0.88%(2025/9/30)。[4]
- P/E(加重):31.84(2025/9/30)。[4]
- メンテナンス:四半期リバランス/定期メンテ、入替はルールに基づき実施。[2]
インデックスの設計(投資家向けポイント)
- 母集団:S&P500から選定された100の大型ブルーチップ(サブセット)。[1]
- 加重方法:浮動株調整後の時価総額加重(float-adjusted market cap)。[2]
- 定期見直し:四半期ごとにウェイト再調整、構成はルールに従い入替。[2]
OEFの最新ポートフォリオ(上位10社・2025/9/30)
Top10合計:53.85%(日々変動。最新は公式Holdings参照)。[4][5]
| 銘柄 | ティッカー | 比率 (%) |
|---|---|---|
| NVIDIA | NVDA | 11.05 |
| Microsoft | MSFT | 9.35 |
| Apple | AAPL | 9.18 |
| Amazon.com | AMZN | 5.17 |
| Meta Platforms (A) | META | 3.87 |
| Broadcom | AVGO | 3.77 |
| Alphabet (A) | GOOGL | 3.43 |
| Tesla | TSLA | 3.03 |
| Alphabet (C) | GOOG | 2.76 |
| Berkshire Hathaway (B) | BRK.B | 2.24 |
全構成・日次更新はBlackRockの「Holdings」で確認可能(CSV/PDF/ウェブ)。[5]
業種配分(2025/9/30・OEF Fact Sheet)
| 業種 | 比率 (%) | メモ |
|---|---|---|
| 半導体・半導体製造装置 | 16.66 | NVDA/AVGO等 |
| その他 | 15.61 | 分類外・その他 |
| ソフトウェア・サービス | 14.34 | MSFT等 |
| Media & Entertainment | 12.08 | META/GOOGL/GOOG等 |
| テクノロジー・ハードウェア | 9.83 | AAPL等 |
| 金融サービス | 7.75 | 決済・保険等 |
| 一般消費財 | 6.50 | AMZN/TSLA等 |
| 医薬品・バイオテクノロジー | 6.09 | 大型ディフェンシブ |
| 銀行業 | 4.25 | |
| 資本財 | 3.70 | |
| 自動車・自動車部品 | 3.17 |
出所:OEF Fact Sheet(2025/9/30)。[4]
投資家のための分析ポイント
- 集中リスクの管理:Top10で約54%と濃度が高い(NVDA 11.05%、MSFT 9.35%、AAPL 9.18%)。メガテックのバリュエーション(P/E 31.84)に指数全体が感応しやすい点に留意。[4]
- テック偏重:テクノロジー関連(半導体・ソフトウェア・テクノロジー・ハードウェア)の合算が約40.8%。AI・半導体サイクルや実質金利の上昇局面でマルチプル圧縮リスクが生じやすい。[4]
- S&P500との違い:OEFはS&P500より大型・グロース寄り。指数メソドロジー上は同じフロート調整・時価総額加重だが、母集団が100社に狭いため、超大型株の影響がより強い。[1][2]
- 代替・補完:集中を緩和したい場合、S&P100等ウェイトのEQWL(ネット経費率0.25%)や、さらに絞ったメガキャップ集中のXLG(S&P500 Top 50、経費率0.20%)との使い分けも一案。長期の「核」はOEF、サテライトでEQWL/XLGを重ねる設計も考えられる。[6][7][8]
- 積立の実務:定期積立(DCA)+年1回の全体リバランスで感情バイアスを抑制。配当再投資時は課税口座の税コストも考慮。
構成銘柄の確認方法
最新の構成・比率は、BlackRockの「Holdings」で日次開示(CSV/PDF/ウェブ)。指数ルールの詳細はS&P DJIの公式メソドロジーを参照してください。[5][2]
免責事項
本記事は情報提供のみを目的とし、特定商品の売買を推奨するものではありません。市場環境・数値は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

