IVV構成銘柄一覧(S&P500連動ETF)

インデックス,米国ETF

【IVV】の投資先を手掛かりに、S&P500の構成銘柄と投資比率(≒指数構成ウエイト)を整理します。S&P500は米国の大型株を代表する浮動株調整後の時価総額加重指数で、委員会により銘柄選定・入替が行われます。[2][3]

このページでは、NISA等の積立・運用の参考として、ETF(投資信託)の概要(連動指数等)コスト最新の上位銘柄セクター配分を整理し、投資家目線の分析ポイントも加えます。*投資判断は自己責任でお願いします。

【IVV】の概要—iShares Core S&P 500 ETF

  • 連動指数:S&P 500 Index(米大型株の浮動株調整後・時価総額加重)。[2][3]
  • 経費率:0.03%(プロスペクタス)。[1]
  • 組入銘柄数:5032025/9/30時点。複数株式クラスを含むため「約500」)。[1]
  • 30日SEC利回り:1.06%2025/9/30)。[1]
  • バリュエーション目安:P/E29.87、P/B5.412025/9/30)。[1]

インデックスの基本(要点)

  • 加重方式:浮動株調整後の時価総額加重。発行株数等の更新は定期リバランスで反映。[3]
  • 銘柄の入替:年1回の一斉入替ではなく、委員会判断で随時実施(大型・流動性・財務基準など)。[3]

最新の上位構成(IVVファクトシート:2025/9/30

上位10社の合計ウエイトは38.81%※日々変動。最新はIVV「All Holdings」(注[4])を参照[1]

銘柄 ティッカー 比率(%)
NVIDIA NVDA 7.97
Microsoft MSFT 6.74
Apple AAPL 6.61
Amazon.com AMZN 3.73
Meta Platforms (A) META 2.79
Broadcom AVGO 2.72
Alphabet (A) GOOGL 2.47
Tesla TSLA 2.18
Alphabet (C) GOOG 1.99
Berkshire Hathaway (B) BRK.B 1.61

セクター配分(2025/9/30

セクター 比率(%) メモ
情報技術 34.72 半導体・ソフト・クラウドが主力
金融 13.51 メガバンク・保険等
一般消費財・サービス 10.52 AMZN/TSLAほか
通信 10.12 プラットフォーム大手
ヘルスケア 8.85 医薬・メドテック
資本財・サービス 8.27 機械・輸送
生活必需品 4.90 食品・日用品
エネルギー 2.88 石油・ガス
公益事業 2.34 電力・ガス
その他 1.95
不動産 1.93 REIT等

出典:IVVファクトシート(2025/9/30)。[1]


投資家のための分析ポイント(投資哲学)

  • 集中×AIサイクルの影響:上位10社で38.81%と濃度が高い。AI関連の収益見通し・設備投資サイクルに指数全体のバリュエーション(P/E29.87)が感応しやすい。[1]
  • 指数の分散特性:浮動株調整後の時価総額加重は「勝者の伸長」を反映。大型グロースに偏りやすい局面では、等ウエイト(RSP等)をサテライトで併用し、スタイル分散を図る選択肢もある。[3][8]
  • コスト最適化:IVV(0.03%)に加え、VOO(0.03%)、SPLG(0.02%)などの選択肢。長期積立では経費差が複利で効くため、売買しやすさ(口座・市場・出来高)も含めて比較したい。[1][5][6]
  • 実務:定期積立(DCA)+年1回の目標配分リバランスで行動バイアスを抑制。課税口座の分配再投資は税コストも勘案。

構成銘柄の確認方法(フルリスト)

最新の全構成銘柄・比率は、IVVの「All Holdings」(注[4])で日次更新(CSV/PDF/ウェブ表示)。指数ルールの詳細はS&P U.S. Indices Methodology(注[3])を参照してください。

参考:S&P500連動ETFの使い分け

ETF 経費率 特徴(ざっくり)
IVV 0.03% iシェアーズの基幹。大口でも個人でも使いやすい。[1]
VOO 0.03% バンガードの定番コアETF。[5]
SPLG 0.02% SPDRの低コスト版(同指数、一般的ETF構造)。[6]
RSP(等ウエイト) 0.20% 集中を緩和。四半期リバランス。[8]

免責事項

本記事は情報提供のみを目的とし、特定商品の売買を推奨するものではありません。市場環境・数値は変動します。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ミニ解説:本文中のリンクは注(末尾)に集約しています。銘柄比率・業種配分は2025/9/30のファクトシートに基づき更新しました。[1]

【注】(出典リンク)

  1. IVVファクトシート(最新データ:2025/9/30、上位10社・業種配分・経費率ほか) → BlackRock(日本語PDF)。(確認日:2025-11-08)
  2. S&P500の概要(サブセット構成・定義等) → S&P DJI「S&P 500」公式。(確認日:2025-11-08)
  3. 指数ルール(浮動株調整・加重・メンテナンス・入替基準) → S&P U.S. Indices Methodology(PDF)。(確認日:2025-11-08)
  4. 最新の全保有銘柄(CSV/PDF/ウェブ、日次更新) → iShares「IVV」製品ページ(Holdings)。(確認日:2025-11-08)
  5. VOOの費用と基本情報 → Vanguard「VOO」製品ページ。(確認日:2025-11-08)
  6. SPLGの費用と基本情報 → SSGA「SPLG」製品ページ(経費率0.02%)。(確認日:2025-11-08)
  7. SPYの基本情報(参考) → SSGA「SPY」公式。(確認日:2025-11-08)
  8. 等ウエイトETFの費用と特徴 → Invesco「RSP」製品ページ(総経費率0.20%/四半期リバランス)。(確認日:2025-11-08)

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:株価推移
※チャート右目盛り:緑線は米国10年国債利回り
※主要指標の単位 B:10億ドル、M:100万ドル。株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、総資産、配当利回り、経費率、権利落ち日などの情報を整理。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。




配当金(分配金)と利回り

年間累計の分配金(ドル)を株価で割った利回りの推移を見てみます。
(*ここでは特別配当(分配金)を含めて計算しているので、通常の定期的な配当だけで計算した時よりも利回りが高く計上されています)

配当 株価
平均利回り 年累計 年伸び率 平均株価 年伸び率
2024 1.41% 7.645 11.3% 544.1 26.6%
2023 1.6% 6.87 7.7% 429.7 4.6%
2022 1.55% 6.38 11.7% 410.9 -4%
2021 1.33% 5.71 -3.2% 428 32.8%
2020 1.83% 5.9 -7.8% 322.4 10.1%
2019 2.19% 6.4 15.7% 292.7 5.9%
2018 2% 5.53 17.9% 276.4 12.2%
2017 1.9% 4.69 4.2% 246.4 16.9%
2016 2.14% 4.5 -2.8% 210.7 1.5%
2015 2.23% 4.63 22.8% 207.5 6.7%
2014 1.94% 3.77 13.6% 194.5 17.6%
2013 2.01% 3.32 11.8% 165.4 19.3%
2012 2.14% 2.97 15.1% 138.7 8.9%
2011 2.03% 2.58 16.7% 127.4 11.2%
2010 1.93% 2.21 3.8% 114.6 20.3%
2009 2.24% 2.13 -19.3% 95.3 -22.1%
2008 2.16% 2.64 122.3


ポートフォリオ

次に、このETF(投資信託)の資産総額を占める金融商品(株式など)の構成比率を見てみます。

投資する会社の規模別比率、セクター別比率、構成銘柄一覧及び比較(ファンドの構成比率、年初来の株価騰落&配当利回り)、ファンドのデータはブラックロック「IVV」ページを参照。日足でデータの変動を更新。

SP500銘柄の関連記事としては、株価伸び率ランキング配当利回りランキングがあります。

Posted by 南 一矢