【高配当通信株対決】AT&T(T) vs ベライゾン(VZ)!減配の巨人か、安定の高利回りか?

両社は成熟産業で高成長は期待しにくい一方、通信は生活インフラであり、配当(インカム)目的で注目されやすいセクターです。ここでは「事業の違い」「直近の業績」「配当の持続性」を中心に整理します。

※本ページの数値は特記なき限り通期(米国会計・連結)。配当利回り・PERは 2026年2月7日(日本時間)に参照した株価目安(米国時間では概ね2/6の価格表示)で試算。[7] EPSは原則2025通期を使用。[3][4]

比較サマリー:戦略転換のT、配当継続のVZ

項目 AT&T (T) ベライゾン (VZ)
事業内容 5Gワイヤレス、光ファイバー(FTTH/固定ブロードバンド)などの通信事業
近年の戦略 WarnerMedia分離後は通信へ再集中。フリーキャッシュフローを「配当+負債削減+成長投資」に配分する方針。[1][3] 通信集中を継続。ネットワーク品質・顧客基盤・価格/付加価値の運営で収益確保を狙う。[4]
配当の状況 2022年に年率$1.11へリセット後、足元も四半期$0.2775を継続。[6] 連続増配を継続。直近の宣言(2026-01-30)では四半期$0.7075[5]
配当利回り(直近株価ベース) 4.1%
年率$1.11($0.2775×4)/株価$27.13[6][7]
6.1%
年率$2.83($0.7075×4)/株価$46.31[5][7]
PER(目安) 約12.8倍
株価$27.13 ÷ 調整後EPS(2025)=$2.12[3][7]
約11.4倍
株価$46.31 ÷ GAAP EPS(2025)=$4.06[4][7]

最重要ポイント:AT&Tの「2022年の配当リセット」

AT&TはWarnerMedia分離に伴い配当を年率$1.11へリセットし、その後は通信へ再集中。2025通期ではフリーキャッシュフローを確保しつつ、設備投資と財務改善(レバレッジ低下)を同時に進める方針を示しています。[1][3]

業績と成長性の詳細分析(売上の推移)

通信は成熟市場で急成長しにくい一方、料金改定、付加価値(固定回線・付帯サービス)、コスト削減などで収益を積み上げる構造です。ここでは売上(直近4年+2025通期)で傾向を確認します。

AT&T 売上高(前年比) ベライゾン 売上高(前年比)
2025 $125.6 B (+2.7%)[3] $138.2 B (+2.5%)[4][9]
2024 $122.3 B (-0.1%)[10] $134.8 B (+0.6%)[9]
2023 $122.4 B (+1.4%)[10] $134.0 B (-2.1%)[9]
2022 $120.7 B (-9.9%)[10] $136.8 B (+2.4%)[9]

※B=10億ドル。AT&Tは2022年に事業構成が大きく変化しているため、分離前(2021以前)との単純比較は注意。[1]

配当の詳細比較:継続のVZ、再スタートのT

VZは連続増配を継続し、直近の四半期配当は$0.7075。Tは配当リセット後、四半期$0.2775を継続しています。[5][6]

T 年間配当(概算・注記あり) VZ 年間配当(実績/年率・注記あり)
2026 $1.11(年率:$0.2775×4)[6] $2.83(年率:$0.7075×4)[5]
2025 $1.11($0.2775×4)[6] $2.735(年間実績)[5]
2024 $1.11($0.2775×4)[6] $2.685(年間実績)[5]
2023 $1.11($0.2775×4)[6] $2.635(年間実績)[5]
2022 $1.11*(年率:分離後レート)[1][6] $2.585(年間実績)[5]
2021 $2.08($0.52×4)[6] $2.535(年間実績)[5]
2020 $2.08($0.52×4)[6] $2.485(年間実績)[5]

*AT&Tの2022年は「年率$1.11」へ移行した年で、2月支払分($0.52)を含む暦年実績は年率換算と一致しません。[6]

結論:あなたに合うのはどちら?

「配当の水準と連続性」を重視するなら → ベライゾン (VZ)

直近の宣言ベースで年率配当は$2.83、株価目安(2026-02-07参照)では利回り約6%台。配当の連続性を軸にインカムを狙いたい人に向きます。[5][7]

「財務改善と通信回帰の成果」を見て判断したいなら → AT&T (T)

2025通期は増収(+2.7%)で、調整後EPSは$2.12。一方でGAAP EPSは一時要因(資産売却益など)の影響を受けやすいため、PERは「調整後EPS」など複数の目線で確認するのが無難です。[3]


※本ページの分析は2026年2月8日(日本時間)時点の公開情報に基づきます。投資判断は自己責任でお願いします。