WFC(ウェルズファーゴ)今後の見通し
ウェルズファーゴ(Wells Fargo & Company)
の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(WFC/C:ウェルズファーゴとシティグループを比較)を参照
直近決算
WFC(ウェルズファーゴ)は4月14日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.58$→結果1.6$
・売上高:予想217.6億$→結果214.5億$(前年同期比+6.5%)
★出典
IRページ
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider
企業概要
ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo & Company)は、米国の大手金融グループです。本社はサンフランシスコに置きつつ、全米に広い支店網とデジタルチャネルを展開し、個人・中小企業・大企業に預金、融資、投資、資産管理などの総合金融サービスを提供しています。2025年12月31日時点で、総資産は約2.1兆ドル、貸出金は9,862億ドル、預金は1.4兆ドル、株主資本は1,811億ドルで、資産規模では米国第4位の銀行持株会社です。事業区分は①Consumer Banking and Lending(CBL)②Commercial Banking(CB)③Corporate & Investment Banking(CIB)④Wealth & Investment Management(WIM)の4つです。[1]
オンライン/モバイルは重要チャネルで、店舗ネットワークと併用する「フィジタル」運営が基本です。住宅ローンについては、2023年にコレスポンデント業務から撤退し、自行顧客と地域コミュニティを中心とする、より小さくシンプルな体制へ再編しました。[2]
〔最新トピック/業績の概況〕2026年1–3月期(Q1)は、収益214.5億ドル、純利益52.5億ドル、希薄化後EPS 1.60ドルでした。CET1比率は10.3%、平均貸出残高は9,960億ドル、平均預金残高は1.415兆ドルです。前年同期比では、収益が6%増、純利益が7%増、希薄化後EPSが15%増となりました。[3]
また、2018年の不祥事を受けてFRBが課していた総資産上限(アセット・キャップ)は、2025年6月3日に解除されました。FRBは、同行が2018年の執行措置で求められた条件を満たしたと判断しました。ただし、2018年執行措置のその他の条項は、終了要件を満たすまで継続すると説明されています。[4]
主な事業領域は以下の通りです。
★Consumer Banking & Lending(個人向け・小口融資)
口座、カード、オートローン、ホームレンディング、個人向け・小規模事業者向けサービス等を提供します。住宅ローンは前記の方針転換以降、自社顧客・地域コミュニティ重視へ軸足を移しています。2026年Q1のCBL平均貸出残高は3,353億ドル、平均預金残高は8,166億ドルでした。2026年Q1には、消費者向け・小規模事業者向け顧客の一部区分変更も反映されています。[3]
★Commercial Banking(中堅・中小企業向け)
運転資金や設備投資資金、キャッシュマネジメント、与信・決済等のソリューションを提供します。2026年Q1のCB平均貸出残高は2,291億ドル、平均預金残高は1,859億ドルで、前年同期比では貸出・預金ともに増加しました。[3]
★Corporate & Investment Banking(大企業・機関向け)
資本市場業務(引受、マーケッツ)、アドバイザリー、グローバル決済、リスク管理、コーポレートバンキングなどを提供します。2026年Q1は、CIBの平均貸出残高が3,423億ドルとなり、前年同期比で23%増加しました。また、会社コメントでは、バンキング収益が前年同期比11%増、マーケッツ収益が19%増となったことが示されています。[3]
★Wealth & Investment Management(富裕層・資産運用)
プライベートバンキング、投資助言、証券仲介、信託サービス等を提供します。2026年Q1のWIM平均貸出残高は884億ドル、平均預金残高は1,121億ドルでした。顧客資産は2.2兆ドルに拡大し、前年同期比で11%増となりました。[3]
〔社史とガバナンス〕創業は1852年。駅馬車・送金・金融から始まり、統合・拡大を経て巨大金融グループへ成長しました。一方、2016年の不正口座問題以降は、コンプライアンス強化、顧客補償、事業の絞り込み、ガバナンス改善を継続してきました。2025年2月にはFRBが2011年の一部執行措置を終了し、2025年6月には資産上限も解除されました。ただし、FRBは資産上限解除後も、2018年執行措置のその他の条項は継続するとしており、監督対応は引き続き重要な確認点です。[5][4]
ミニ解説
・4事業セグメント:公式の区分(CBL/CB/CIB/WIM)に合わせて略称を統一。個人金融、商業銀行、大企業・市場業務、富裕層ビジネスの4本柱です。
・住宅ローンは「規模」から「質」へ:コレスポンデント業務から撤退し、他社起源ローンの買い取りをやめ、自行顧客・地域コミュニティ中心の小さくシンプルな体制へ移行しました。
・アセット・キャップ解除:2018年からの成長制限は2025年6月に解除され、貸出・預金・投資銀行・富裕層ビジネスを伸ばす自由度は高まりました。ただし、規制当局の監督と信頼回復は継続課題です。
【注】(出典リンク)
- 会社概要・総資産・貸出金・預金・株主資本・4事業区分 → Wells Fargo 2025 Form 10-K → Wells Fargo 2025 Annual Report(確認日:2026-05-10) ↩
- 住宅ローン事業の再編・コレスポンデント業務撤退 → Wells Fargo News Release(2023年1月10日) → Reuters(2023年1月10日)(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年Q1決算・収益・純利益・EPS・CET1・平均貸出/預金・セグメント別概況 → Wells Fargo 1Q26 Earnings Release(SEC Exhibit 99.1) → Wells Fargo 1Q26 Financial Results(確認日:2026-05-10) ↩
- FRBの資産上限解除・2018年執行措置の継続条項 → Federal Reserve Press Release(2025年6月3日) → Wells Fargo News Release(2025年6月3日)(確認日:2026-05-10) ↩
- 不正口座問題・執行措置の一部解除・監督上の経緯 → CFPB Enforcement Action(2016年) → Reuters(2025年2月4日)(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
EPSと売上:予想:結果
【出典】

