WFC(ウェルズファーゴ)今後の見通し

バフェット銘柄,金融

ウェルズファーゴ(Wells Fargo & Company)

の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(WFC/C:ウェルズファーゴとシティグループを比較)を参照

直近決算

WFC(ウェルズファーゴ)は2024年10月11日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.28$→結果1.42$
・収益:予想203.9億$→結果203.7億$(※前年同期比-2%)
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

ウェルズファーゴ(Wells Fargo & Company)は資産規模で全米3位の大手銀行です。

全米の3分の1の世帯と取引し、住宅ローンや中小企業向け融資は全米1位、自動車ローンや学生ローンでも高いシェアをキープしてきました。

しかし、16年に不祥事が発覚。顧客の許可なしに口座を開設したりクレカを発行したりする行為が横行していたこと、数年で5300人の行員を解雇したことを明かしました。そのほか、顧客が自動車ローンを組む際の保険の二重加入問題や、住宅ローンの手数料不正徴収が発覚し、罰金10億ドルを科されています。

ただ、そろそろ、過去の間違いの禊(みそぎ)も終わりつつあり、金融当局の監視終了や配当増等が期待されています。

WFCの歴史は古く、その起源はカリフォルニア・ゴールドラッシュ時の19世紀にまで遡ります(当時は「駅馬車」による輸送・郵便・金融を営んでいた)。

現在はサンフランシスコに本拠地を置き、実店舗、インターネット、その他流通網を通じ、米国で事業を展開(売上は米国で100%計上)。

その事業分野は以下の4つに分かれています。

★コンシューマーバンキング&レンディング(CB&L):銀行から個人や小規模事業者等にサービスを提供(デビットカード、クレカ、学生ローン、住宅ローン等)
★資産・投資管理(W&I:ウェルス&インベストメントマネジメント)⇒資産運用/運用アドバイザリー、ブローカレージ、退職年金商品等
★コーポレイト&インベストメントバンキング(C&IB)⇒企業向けの不動産融資、動産担保融資、貿易金融、決済代行サービス、投資銀行業務等
★コマーシャルバンキング(CB):個人や小規模事業者に預金口座を提供し、事業者等に貸し出す

【事業構成】

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※累計すると100%を超えますが、例年、事業重複について-2~-7%程度の調整分が計上されています。

※地域別売上高:米国が100%

Posted by 南 一矢