GS(ゴールドマンサックス)今後の見通し
ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
直近決算
ゴールドマン・サックスは4月13日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想16.47$→結果17.55$
・売上高:予想169.5億$→結果172.3億$(前年同期比+14%)
★出典
IRページ
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider
企業概要
ゴールドマン・サックス(The Goldman Sachs Group, Inc.、NYSE: GS)は、米国ニューヨークを本拠とするグローバル投資銀行・金融持株会社です。現在の報告セグメントは①Global Banking & Markets(GBM)②Asset & Wealth Management(AWM)③Platform Solutions(PS)の3部門で構成されています。2025年通期の純収入は582.8億ドル、純利益は163.0億ドル、希薄化後EPSは51.32ドル、ROEは15.0%でした。[1]
同社は1869年にマーカス・ゴールドマンが創業。20世紀を通じて引受・アドバイザリーで存在感を高め、2008年の金融危機後は銀行持株会社へ移行し、規制対応と自己資本の強化を進めました。近年は、リテール色の強いビジネスからの選択と集中を進めつつ、本業の投資銀行・マーケット業務と資産運用・ウェルスマネジメントに経営資源を振り向けています。2025年年次報告では、経営戦略の軸を「Global Banking & Markets」と「Asset & Wealth Management」の成長に置く姿勢が明確に示されています。[2]
事業分野は概ね以下の通りです(各数値・出来事は記載時点を併記)。
- 投資銀行業務(GBMの一部):M&Aアドバイザリー、株式・債券引受など資本市場支援を提供します。2026年1–3月期(Q1)は、投資銀行手数料が28.4億ドルとなり、前年同期比で48%増でした。アドバイザリー手数料は14.9億ドルで、前年同期比89%増となり、ディール回復の恩恵が大きく出ました。[3]
- グローバルマーケット業務(GBM):株式・FICC(債券・為替・コモディティ)のトレーディング/マーケットメイク、融資、ヘッジ、プライムブローカレッジなどを提供します。2026年Q1のGBM純収入は127.4億ドルで、前年同期比19%増でした。株式関連収入は53.3億ドルと過去最高となった一方、FICCは40.1億ドルで前年同期比10%減でした。[3]
- 資産運用・ウェルスマネジメント(AWM):機関投資家・富裕層向けの運用、オルタナティブ投資、プライベートバンキング等を提供します。2025年末時点の運用・監督資産(AUS)は3.6兆ドルで、ウェルスマネジメントの顧客資産は1.9兆ドルでした。2026年Q1のAWM純収入は40.8億ドルで、前年同期比10%増となり、四半期末のAUSは3.65兆ドルに増加しました。[4]
- 消費者関連・プラットフォーム(PS):Apple Cardなどの提携カード事業、消費者向け与信、トランザクションバンキング等を含む部門です。リスク調整・資本効率改善の一環としてGreenSky事業は2024年に売却を完了しました。Apple Card提携については、契約満了前に終了する可能性が示唆されており、Platform Solutionsは引き続き整理・縮小色の強い部門です。2026年Q1のPS純収入は4.11億ドルで、前年同期比33%減でした。[5]
直近期のハイライト(2026年Q1):2026年1–3月期は純収入172.3億ドル、純利益56.3億ドル、希薄化後EPS17.55ドル、年率換算ROE19.8%でした。四半期としては非常に強い収益水準で、投資銀行手数料の回復、株式トレーディングの過去最高収入、AWMの資産拡大が業績を押し上げました。一方で、FICC収入の前年同期比減少やPSの縮小は、部門ごとの濃淡として確認しておきたい点です。[3]
戦略面では、(1)投資銀行・マーケットの顧客フランチャイズ拡大と資本効率の改善、(2)AWMでのスケール化と安定的な手数料収益の積み上げ、(3)PSでの信用コスト管理・パートナーシップ再構築、の3点に注力しています。2025年にはAWMの成長加速策として、T. Rowe Priceとの戦略的提携を発表し、2026年1月にはベンチャーキャピタル・セカンダリー投資に強いIndustry Venturesを買収しました。また、2026年にはInnovator Capital Managementの買収も発表しており、アクティブETFやアウトカム型ETFの領域を強化する方針です。[6]
ミニ解説
・セグメントの見方:GBMが「投資銀行・トレーディングの収益エンジン」、AWMが「運用手数料・富裕層ビジネスの安定収益」、PSは「再編中」の色合いです。
・PSの整理:GreenSky売却やApple Card提携の見直しで、リスク資産と信用コストを抑え、資本効率を改善する狙いがあります。
・サイクル耐性:市況に左右されやすい一方、M&A、引受、トレーディング、ヘッジ需要が増える局面では収益弾性が大きい企業です。2026年Q1はその特徴が強く出た四半期でした。
【注】(出典リンク)
- 2025年通期業績・セグメント構成 → Goldman Sachs 2025 Form 10-K → Goldman Sachs 2025 Annual Report(確認日:2026-05-10) ↩
- 創業・銀行持株会社移行・中核戦略 → Goldman Sachs 2025 Form 10-K → Goldman Sachs History(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年Q1決算・GBM・投資銀行手数料・株式/FICC収入 → Goldman Sachs 2026 Q1 Earnings Release → Goldman Sachs 2026 Q1 Earnings Results PDF(確認日:2026-05-10) ↩
- AWM・AUS・ウェルスマネジメント顧客資産・2026年Q1 AWM収入 → Goldman Sachs 2025 Annual Report → Goldman Sachs 2026 Q1 Earnings Results PDF(確認日:2026-05-10) ↩
- Platform Solutions・GreenSky売却・Apple Card提携見直し → Goldman Sachs: GreenSky sale announcement → Reuters: Apple Card partnership may end before 2030(確認日:2026-05-10) ↩
- AWM成長戦略・T. Rowe Price提携・Industry Ventures/Innovator Capital Management → Goldman Sachs 2025 Annual Report → Goldman Sachs 2026 Q1 Earnings Results PDF(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
EPSと売上:予想:結果
【出典】

