HON(ハネウェルインターナショナル)今後の見通し

ダウ30銘柄,株価•決算,資本財

ハネウェルインターナショナル(Honeywell International Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(GEとHONを比較:ゼネラルエレクトリックとハネウェル)を参照

直近決算

4月23日(米国時間)にハネウェルインターナショナルは決算を発表しました。
★HON(ハネウェル)決算
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.32$→結果2.45$
・売上高:予想92.8億$→結果91.4億$(前年同期比+2%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想10.52$→結果10.35~10.65$
・売上高:予想395.1億$→結果388~398億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

企業概要

ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International Inc.)は、航空宇宙、ビル/産業オートメーション、プロセス自動化、エネルギー関連技術などを中核に事業を行う多国籍企業です。本社は米国ノースカロライナ州シャーロットにあります。2025年10月に先進材料事業をSolstice Advanced Materialsとしてスピンオフしたため、旧来の「先進材料」は現在のHoneywell本体の中核セグメントではなくなっています。[5]

同社は2025年にポートフォリオ再編を大きく進めました。2025年10月30日にSolstice Advanced Materialsのスピンオフを完了し、さらに2026年6月29日にHoneywell Aerospaceを独立上場会社として分離する予定です。これにより、Honeywellは「オートメーション」「航空宇宙」「先進材料」の3つの独立企業へ分かれる構想を実行段階に移しています。[4]

2026年Q1から、Honeywellの報告セグメントはAerospace TechnologiesBuilding AutomationProcess Automation and TechnologyIndustrial Automationの4区分に更新されています。これは、Solstice Advanced Materialsのスピンオフ完了と、Aerospaceの分離準備を反映した新しい開示体制です。[6]

多角化された事業ポートフォリオにより景気変動への耐性を確保しつつ、航空宇宙とオートメーション領域が主要な収益エンジンとなっています。2025年通期の売上高は374.42億ドル、調整後売上高は377.54億ドル、調整後EPSは9.78ドルでした。2025年通期の調整後セグメント利益率は22.5%で、同年末のバックログは370億ドル超でした。[7]

主な事業領域と製品・サービス

航空宇宙(Aerospace Technologies):民間・軍需の双方で、アビオニクス、推進・エンジン制御、補助動力装置、ナビゲーション、コネクテッド航空機ソリューションなどを提供します。2025年通期の売上高は175.10億ドル、セグメント利益は42.84億ドルでした。2026年6月29日のスピンオフ後は、独立した上場航空宇宙企業になる予定です。[8]

ビルディング・オートメーション(Building Automation):空調・防災・セキュリティ、エネルギー管理、ビル向けクラウド/ソフトウェアを統合し、建物の省エネと運用最適化を支援します。2025年通期の売上高は73.67億ドル、セグメント利益は19.53億ドルでした。[9]

プロセス・オートメーション&テクノロジー(Process Automation and Technology):プロセス産業向けの制御システム、計測、産業ソフトウェア、UOPなどを含む領域です。2026年から新しい報告セグメントとして表示され、LNGやエネルギー関連プロジェクト、製油・石化向け技術なども重要な需要源です。2026年Q1の売上高は15.13億ドル、セグメント利益は3.59億ドルでした。[10]

インダストリアル・オートメーション(Industrial Automation):センシング、産業制御、倉庫・物流の自動化、セーフティ関連製品などを含みます。2025年通期の売上高は94.01億ドル、セグメント利益は17.43億ドルでした。2026年Q1には、PSSとWWSの売却方針が示され、いずれも2026年下半期の完了が見込まれています。[11]

沿革と事業構造

1906年創業。1999年にアライドシグナルと統合し、ブランドとして“Honeywell”を継続しました。以後、買収・売却と事業再編を通じて、航空宇宙、オートメーション、先進材料へ集中投資を進めてきました。2025年のSolstice Advanced Materialsスピンオフ、2026年予定のHoneywell Aerospaceスピンオフ、PSS/WWS売却方針は、この集中化をさらに進める施策です。[12]


ミニ解説

  • 分社のねらい:事業ごとの成長性・資本配分・バリュエーションを見えやすくし、経営資源を絞る狙いがあります。Solsticeはすでに独立し、Aerospaceは2026年6月29日に独立予定です。残るHoneywellは、Building Automation、Industrial Automation、Process Automation and Technologyを中心とするオートメーション企業へ近づきます。[4]
  • 2026年の見方:売上成長と調整後EPSは堅調な見通しですが、スピンオフ費用、PSS/WWS売却、負債再編、Flexjet関連訴訟、サプライチェーンの影響で、GAAP利益や営業キャッシュフローは一時的にぶれやすい局面です。[1][3]

【注】(出典リンク)

  1. 2026年Q1決算・売上高・EPS・受注・バックログ・キャッシュフロー → Honeywell 2026年Q1決算リリース2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10)
  2. 2026年Q1セグメント別売上・利益・利益率 → Honeywell 2026年Q1決算リリース2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10)
  3. 2026年通期ガイダンス → Honeywell 2026年Q1決算リリース2025年Q4/通期決算・2026年見通し(確認日:2026-05-10)
  4. Solstice Advanced Materialsスピンオフ完了・Aerospaceスピンオフ予定・PSS/WWS売却方針 → Solstice Advanced Materialsスピンオフ完了Honeywell: About Our Spin-Offs2026年Q1決算リリース(確認日:2026-05-10)
  5. 本社所在地・会社概要・年次報告 → Honeywell 2025 Annual ReportHoneywell Company Overview(確認日:2026-05-10)
  6. 2026年からの新セグメント構造 → Updated Business Segment Structure2026年Q1決算リリース(確認日:2026-05-10)
  7. 2025年通期業績・売上高・調整後EPS・バックログ → 2025年Q4/通期決算リリース2025年Q4決算PDF(確認日:2026-05-10)
  8. Aerospace Technologiesの2025年通期業績・2026年スピンオフ → 2025年Q4/通期決算リリースAbout Our Spin-Offs(確認日:2026-05-10)
  9. Building Automationの2025年通期業績 → 2025年Q4/通期決算リリース(確認日:2026-05-10)
  10. Process Automation and Technologyの概要・2026年Q1業績 → Updated Business Segment Structure2026年Q1決算リリース(確認日:2026-05-10)
  11. Industrial Automationの2025年通期業績・PSS/WWS売却方針 → 2025年Q4/通期決算リリース2026年Q1決算リリース(確認日:2026-05-10)
  12. 沿革・事業再編・3社体制の概要 → Honeywell: About Our Spin-OffsHoneywell Company Overview(確認日:2026-05-10)

四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。

EPSと売上:予想:結果

Posted by 南 一矢