KLAC(KLAテンコール)今後の見通し
KLAテンコール(KLA-Tencor Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
直近決算
1月30日(米国時間)にKLAC(KLAテンコー)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想7.75$→結果8.2$
・売上高:予想29.4億$→結果30.8億$(前年同期比+24%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想7.5$→結果7.45~8.65$
・売上高:予想28.9億$→結果28.5~31.5億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました
企業概要
KLAコーポレーションは、半導体およびエレクトロニクス製造プロセスにおいて、計測および制御装置を提供するグローバル企業です(1966年設立)。
半導体や電子部品の製造工程において、ウェハ検査、薄膜測定、重ね合わせ(オーバーレイ)測定装置などを用いて、製品やプロセスの微細な欠陥や異常を検出するシステムを提供。
これらのシステムは、回路製造の過程で発生する製造上の問題をフィードバックすることで、顧客企業の品質向上と製造効率の向上に大きく貢献しています。
特に、製造工程で採用できる製品の割合を示す「歩留まり」の管理において、KLAの技術は重要な役割を果たしています。
歩留まりが高いほど製造効率が良くなるため、KLAのシステムは、半導体メーカーにとって不可欠なツールとなっています。
KLAは顧客である半導体メーカーや電子デバイス企業の製造工程を支えるパートナーとして、常に新たな技術開発に取り組みながらも、顧客の課題解決に寄り添う姿勢を重視しています。
顧客のニーズを的確に把握し、最適なソリューションを提供することで、長期的な信頼関係を構築しています。
その事業領域は以下の通りです。
(1) 計測装置事業:半導体製造プロセスにおける各段階での検査装置を展開。ウェハ検査装置、薄膜測定装置、オーバーレイ測定装置など、多様な製品ラインナップにより、微細な欠陥や製造工程の異常を高精度で検出。
(2) プロセス制御ソリューション:装置から取得したデータの解析およびフィードバックを通じ、製造工程の最適化や歩留まり改善を支援するソフトウェア・サービスを提供。これにより、顧客の製造ラインの効率化とコスト削減に寄与しています。
(3) データ解析およびアドバイザリーサービス:計測装置から得られる膨大なデータを高度に解析し、製造プロセスの改善点を特定するためのアドバイザリーやコンサルティングサービスを実施。これにより、顧客は継続的な製造工程の最適化を実現。
KLACが持つ、半導体製造工程で微細な欠陥検出やパターン認識技術は、競争優位性の核となっています。
これらの技術は、半導体の微細化が進む中で、より高度な品質管理を可能にするために不可欠です。
グローバルな市場拡大にも力を入れており、KLACは、北米、欧州、アジア太平洋、中南米、その他の地域において、広範な販売・サポートネットワークを構築しています。
半導体業界は世界規模で展開しているため、各地域のニーズに応じたソリューションを提供。技術サポートやアフターサービスを充実させています。
特に、韓中台日などアジア地域での売上が全体の7割を超えており、その中でも中国市場が約3割を占めるなど、アジア市場が同社にとって重要な収益源となっています。
【出典】