GISとKHCを比較:ゼネラルミルズとクラフトハインツの違いとは
GISとKHCを違いを踏まえて比較します。(2025年10月更新)
ゼネラルミルズ (General Mills, Inc.)とクラフトハインツ(The Kraft Heinz Company)は大手食品メーカーです。
その株価の推移(チャート)、決算の予想と結果、配当金と利回り、業績(財務情報)はどうなっているのでしょうか。
これらの銘柄について、今後の見通しや将来性を探ってみます。
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移(VDC:Vanguard Consumer Staples Index Fund ETFを含めて比較)
※チャート右目盛り:10年国債利回り
※株価の成長率や52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、PBR、PSR、時価総額などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載。
決算(予想:結果)
決算の予想:結果のグラフについては以下の関連記事を参照
★ゼネラルミルズ(GIS)決算:予想と結果 売上&EPS
【食品大手対決】ゼネラル・ミルズ(GIS) vs クラフト・ハインツ(KHC)!安定のGISか、復活のKHCか?
生活必需品セクターの代表格として、多くの配当投資家のポートフォリオに組み入れられてきた食品大手のゼネラル・ミルズ(GIS)とクラフト・ハインツ(KHC)。しかし、この2社の株主還元に対する姿勢と経営の安定性は、近年大きく異なっています。
本記事では、100年以上にわたり配当を支払い続ける「安定経営」のGISと、大規模な合併と経営改革の末に「減配」を経験したKHCの、業績、配当、そして将来性を徹底的に比較・分析します。
最重要ポイント:クラフト・ハインツの「減配」という過去と、いま進む再編
2015年に誕生したクラフト・ハインツは、過度なコスト削減でブランド投資が遅れ、業績悪化に伴い2019年に配当を約36%カットしました[1]。その後は再投資・構造改革を進め、2026年後半に2社へ分割する計画を2025年9月に発表しています(配当水準は合計で維持方針と明記)[2]。
比較サマリー:安定性のGIS、再建と再編のKHC
| 項目 | ゼネラル・ミルズ (GIS) | クラフト・ハインツ (KHC) |
|---|---|---|
| 主力ブランド | ハーゲンダッツ、チェリオス、ペットフード「ブルーバッファロー」ほか[3] | ハインツケチャップ、クラフトチーズ、フィラデルフィア 等 |
| 近年の戦略 | 成長分野(ペットフード等)へ投資し、ポートフォリオを最適化。 | ブランド再投資とコスト構造見直し。2026年に向け会社分割を計画。 |
| 配当の歴史 | 127年連続で無中断[4] | 2019年に大幅減配[1] |
| 直近の四半期配当 | $0.61/株(四半期)[5] | $0.40/株(四半期)[6] |
| 配当利回り(目安) | 約3.5%(株価次第で変動) | 約4.8%(株価次第で変動) |
| PER(目安) | 約16~18倍 | 約12~14倍 |
業績と成長性の詳細分析
ゼネラル・ミルズはFY2025(~2025年5月)に売上$19.0B(前年$20.1Bから減)と、為替・数量の影響で小幅後退。一方、クラフト・ハインツのFY2024(~2024年12月)は$25.8B(前年比-3.0%)でした[7][8]。
| 年 | GIS 売上高 (前年比) | KHC 売上高 (前年比) |
|---|---|---|
| 2024 | $20.10 B (-0.9%)[9] | $25.85 B (-3.0%)[8] |
| 2023 | $20.28 B (+5.8%)[9] | $26.64 B (+0.6%)[8] |
| 2022 | $19.17 B (+5.2%) | $26.03 B (+2.4%) |
| 2021 | $18.22 B (+3.0%) | $26.03 B (+4.8%) |
| 2020 | $17.69 B | $24.84 B |
※B=10億ドル。GISは5月期、KHCは12月期。参考:GISのFY2025通期は$19.0B(対FY2024 -5%台)[7]。
配当の詳細比較:信頼のGIS、凍結基調のKHC
以下の配当履歴は、両社の株主還元に対する姿勢の違いを明確に示します。GISは着実に増配を継続、KHCは2019年の減配後、$0.40/四半期をおおむね据え置きです。
| 年 | GIS 年間配当 (増配率) | KHC 年間配当 (増配率) |
|---|---|---|
| 2024 | $2.36 (+4.4%) | $1.60 (0.0%) |
| 2023 | $2.26 (+4.1%) | $1.60 (0.0%) |
| 2022 | $2.17 (+2.9%) | $1.60 (0.0%) |
| 2021 | $2.11 (+4.4%) | $1.60 (0.0%) |
| 2020 | $2.02 (+4.1%) | $1.60 (-36.0%)[1] |
配当の詳細はこちら:
★ゼネラルミルズ(GIS)の配当推移
★クラフトハインツ(KHC)の配当推移
結論:あなたに合うのはどちら?
両社の比較は、インカム投資家として「減配リスク」をどう考えるか、という点に尽きます。
「配当の安定性と信頼性」を最優先するなら → ゼネラル・ミルズ (GIS)
1世紀以上にわたる無中断の配当実績は、同社のキャッシュ創出力と経営の規律を物語ります。ペットフードなど成長分野への継続投資で、守りを固めながらも攻める配当株です[4][3]。
「高めの利回り」と「再編シナリオ」に賭けるなら → クラフト・ハインツ (KHC)
減配の過去ゆえにバリュエーションは抑えられ、利回りは相対的に高め。さらに2026年の会社分割が価値再評価の契機となる可能性もあります。ただし、分割に伴うディス・シナジーや需要鈍化などのリスクは織り込みが必要です[2]。
※本ページの分析は2025年10月18日(日本時間)時点の公開情報に基づいています。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任において行ってください。
- KHCの2019年減配(約36%):Reuters (2019/2/23)
- KHCの2社分割計画(税務上スピンオフ、配当水準の合計維持方針):KHC IR (2025/9/2)/SEC提出資料
- GISの代表ブランド一覧(ハーゲンダッツ、ブルーバッファロー等):General Mills Brands
- 「127年連続で無中断の配当」:General Mills IR (2025/9/29)
- GISの直近配当($0.61/四半期):Dividend & Splits | GIS IR
- KHCの直近配当($0.40/四半期の継続):KHC IR (2025/7/30)
- GIS FY2025 通期(売上$19B 等):General Mills Press Release (2025/6/25)
- KHC FY2024 通期(売上$25.8B、前年比-3.0%):KHC Press Release (2025/2/12)
- GIS FY2024 通期ハイライト:General Mills Press Release (2024/6)

