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【F】フォードモーターの株価と決算、配当

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フォード・モーター(Ford Motor Company)はGEと並ぶ自動車メーカーです。

世界各地に62カ所の工場を展開。自動車だけでなくトラックの設計や製造、サービスを手掛け、子会社を通じて、自動車関連ローンや保険なども提供しています。

「フォード」プランドでは大型車やSUV、「リンカーン」ブランドでは高級車を取り扱い、スポーツカーでは「マスタング」を販売しています。

2016年末のデータでは、年間の販売台数は約665万台。地域別に見ると北米が約302万台、欧州が154万台、アジア太平洋が約161万台、南米が32万台、中東・アフリカ16万台でした。

2007年以降、経営難で資産売却を進め、「ジャガー・ランドローバー」や「ボルボ」を手放し、英国とベルギーの工場を閉鎖するなどの事業再編を行い、大規模な人員削減を行いました。2016年9月には日本市場からも完全撤退しています。

【F】フォードの創業の精神

歴史を振り返ると、ヘンリー・フォード (1863–1947)は、金持ちの遊び道具にすぎなかった「自動車」を庶民に手がとどくものにし、富をなしました。

彼は最初の会社を潰してしまい、3つ目の会社(フォード・モーター・カンパニー)でやっと事業を軌道に乗せます。

しかし、1903年に売り出したA型を1台完成させるには熟練工たちが12時間以上働かなければいけませんでした。

これでは、とても、一般庶民が買える「大衆のための自動車」にはならないので、フォードは気品や豪華さをなくし、シンプルで実用性の高い自動車のモデルを作り上げます。ステータス・シンボルのぜいたく品から、実用的な庶民の足になる車への転換を図ったわけです。

そこで優秀なエンジニアを集め、1904年から「T型」の製造にとりかかりました(フォード車は、A型⇒N型⇒T型の順で発売されている)

N型が好評を博している間に開発を進られたT型は1908年に825ドルで売り出されます(当時としては高額だが、競合車よりは安かった)。

T型ではデザインは基本的なものにとどめ、機械部品の規格化とコンベヤによる移動組立法を融合させ、飛躍的な生産能率の向上と原価の引下げを実現しました。

斜面を利用して部品を運搬したり、マグネットの組立てに用いたコンベヤを自動車の全行程に導入したりと、新たな工夫を凝らした結果、生産台数は急増し、1914年には米国内における自動車生産台数の約半分をフォードでまかなうほどになっています。

そのうえ、当時多くの工場が1日10時間労働だった中、フォード社は8時間労働制を行ったという、「働き方改革」のおまけつきでした。

もっとも、これは自動車産業の黎明期の逸話なので、現代のフォードは高級車やデザイン性の高い車も手掛けています。

自動運転ではアマゾンと連携していますが、果たして、自動運転の大衆への普及は成就するのでしょうか。

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)

1/2株価12.5
11/23株価9.4
株価上昇率-25.10%
52週高値13.5
52週安値8.2
EPS1.55
PER6.06
配当(利回り)0.60 (6.57%)
時価総額(億$)373
株式数(億)39.1

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう 。

★1:各年の株価伸び率(※18年終値は11/23)
F初値最安最高終値上昇率
201812.58.213.29.1-27%
201712.210.613.212.52%
201613.911.214.112.1-13%
201515.612.916.614.1-10%
201415.413.517.815.51%
201313.212.117.815.417%
2012118.9131318%
2011179.418.810.8-37%
201010.29.91716.865%
20092.31.610.210335%
20086.71.38.52.3-66%
★2:各年初から2018/11/23までの伸び率
18年~17年~16年~15年~14年~13年~
-27%-25%-34%-41%-41%-31%
12年~11年~10年~09年~08年~-
-17%-46%-10%297%36%-

配当利回りと配当性向

次に、10年ほどの配当金と配当性向の推移をモーニングスター(MS)社のデータで見てみます。

(配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕/MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算〔=単純計算〕の箇所は筆者挿入。/TTMは11/12時点から過去12カ月で計算した値)

年/月EPS配当配当性向
(GAAP)単純計算MS試算
2012/121.410.214.214.1
2013/122.940.413.624.6
2014/120.310.5161.331.3
2015/121.840.632.647.9
2016/121.150.652.233.1
2017/121.90.631.654.5
TTM1.550.638.738.7

四半期ごとの配当も見てみます。

権利落ち日1株配当配当利回り当日株価
2018/10/230.156.7%8.6
2018/07/230.155.5%10.47
2018/04/200.155.4%10.82
2018/01/300.135.2%11.06
2018/01/300.155.4%11.06
2017/10/230.155.0%12.04
2017/07/240.154.4%11.29
2017/04/200.154.4%11.47
2017/01/200.154.0%12.36
2017/01/200.054.0%12.36
2016/10/270.155.1%11.74
2016/07/280.155.5%12.71
2016/04/290.155.2%13.56
2016/01/290.155.9%11.94

四半期決算(予想と実値)

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さらに、決算を見ていきます。まずはロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます(2018/11/18、売上単位は100万ドル)。

ロイター予想値

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)。

売上予想平均上限下限期間
2019145122156054138889通年
2018146921152474144564通年
3-193693739833342834半期
12-183742742879349874半期
売上予想結果
9-18332993466013624.09
6-183582835905770.22
3-18370893901219235.19
12-17369933850015074.07
9-1732803336468432.57
EPS予想平均上限下限期間
20191.321.700.83通年
20181.341.481.29通年
3-190.300.470.194半期
12-180.330.360.294半期
EPS予想結果
9-180.280.290.014.47
6-180.310.270.0413.49
3-180.410.430.024.78
12-170.420.390.036.65
9-170.320.430.1132.51

四半期決算(GAAP基準)

GAAP基準での四半期会計の実績は以下の通りでした(以下、次節の通年決算も含めて、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

F売上高営業利益純利益EPS
09-20173645199815790.39
12-201741326990323950.60
03-201841959112117450.43
06-20183892058610690.27
09-2018376668649930.25

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます。

損益計算(売上、純利益等)

売上高営業CF同マージン純利益
2008/12145114-2939-2.0%-14766
2009/1211628366195.7%2717
2010/1212895469085.4%6561
2011/12135605-3041-2.2%20213
2012/12133559-14290-10.7%5613
2013/12146917-19731-13.4%11953
2014/12144077-21124-14.7%1231
2015/12149558-26162-17.5%7373
2016/12151800-25352-16.7%4596
2017/12156776-19392-12.4%7602

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15~35%程度あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

営業利益率EPSDSO
2008/12-1.5-6.5270.63
2009/124.30.86284.19
2010/129.81.66229.33
2011/128.34.94208.93
2012/124.81.41218.7
2013/124.22.94210.74
2014/122.90.31228.17
2015/125.71.84237.7
2016/123.31.15135.95
2017/124.61.925.26
TTM3.71.5582.58

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。上記TTMは11/12時点から過去12カ月で計算した値。

バランスシート

総資産総負債株主資本自己資本率
2008/12218298232825-14527-6.7%
2009/12192040199822-7782-4.1%
2010/12164687165329-642-0.4%
2011/12178348163277150718.5%
2012/12189406173417159898.4%
2013/122021791760342614512.9%
2014/122086151841502446511.7%
2015/122249251962682865712.7%
2016/122379512087642918712.3%
2017/122578082228903491813.5%

ROAとROEなど

(ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合 /ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合 /流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る〔下表では資本が負債の何倍かを表記〕)

ROAROE流動比率当座比率
単位倍率倍率
2008/12-5.92.522.39
2009/121.32.962.85
2010/123.72.432.31
2011/1211.8281.61.651.56
2012/123.136.61.711.61
2013/123.733.81.771.67
2014/121.612.51.711.6
2015/123.427.61.791.69
2016/122.015.91.21.07
2017/123.123.71.231.08
TTM2.417.71.110.95

キャッシュフロー

営業CF投資CF財務CFフリーCF
2008/12-263-2939-9172-6755
2009/12154776619-2283011418
2010/12114776908-244217385
2011/129784-3041-42415491
2012/129045-1429037053557
2013/1210444-1973181333847
2014/1214507-2112434237044
2015/1216226-26162142669030
2016/1219850-25352740012858
2017/1218096-19392339411047

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