【SBUX】スターバックスの株価と決算、配当

2019年7月14日

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スターバックス(Starbucks Corporation)は自社ブランドコーヒーの小売、焙煎、販売を行い、世界各国で小売店舗を運営しています。

(2018年9月末時点の店舗数は29324店。そのうち米州で17454店が展開されている)

販売グループ、直販事業、スーパー、ネットを通じてコーヒー豆を販売。ボトル入りコーヒー飲料やアイスクリームなども製造、販売しています。

2011年に野菜・果物ジュースを製造する「エボリューションフレッシュ」を買収。12年には茶葉販売チェーンの「ティーバナ」を買収。

14年にはスターバックスコーヒージャパンを完全子会社化。

中国では合弁事業のイーストチャイナを17年12月に完全子会社化しました(台湾合弁事業は権益を放棄)。

スターバックスの売上の7割は米国で計上されていますが、米国内の既存店売上高は天井にぶつかっているので、海外に販路を見出しています。

2022年までに、中国店舗数を3300から6000に増やす計画を立てています(年間600点を出店。売上三倍増を目指す)。

店舗数は18年9月で約3500程度なので、伸び率は計画通りにはいっていないように見えます。

スターバックスはスイスのネスレへの販売権付与(71億5000万ドル)で中国事業の拡大の資金を獲得。この提携により、ネスレは中国のスーパーマーケットやレストランなどでスターバックスブランドのパッケージコーヒーを売れるようになり、スターバックスは中国市場から利益を獲得できるわけです。

2017年時点のデータで見ると、中国での「レディ・トゥ・ドリンク・コーヒー市場」(購入後そのまま飲める缶やペットボトル入りコーヒー飲料のマーケット)のシェアではネスレが7割です。

ネスレ 70.8%
サントリー 4.9%
ユニプレジデント 3.3%
スターバックス 3.1%
その他 17.9%

この市場にアクセスすることで、スターバックスは売り上げ拡大を目指しています。

今後の見所は、ハワード・シュルツ氏がつくった良き伝統が継承され、世界各地で顧客満足を実現できるかどうか、ということでしょう。

※18年6月には、カリスマ経営者のハワード・シュルツ会長が退任を発表。

シュルツ氏は、1982年に業務とマーケティングの責任者としてスターバックスに入社。ひとたび独立の後、1987年に同社を買収し、36年もの長きにわたりCEOを務め、現在の規模にまで同社を発展させてきました。「スタバはただの喫茶店ではなく、顧客にとっての「サードプレース」(仕事、家庭に次ぐ第3の居場所)である。だからこそ、そこは仕事や家庭のストレスから逃れられる一時の安息の場所、魅力的で刺激的な場所でなければならないのだ。『ここにあるものは全て一流』でなければならないのだ」そうした信念が企業文化となり、スタバは大きく躍進したわけです。シュルツは、コーヒー豆のひきだけでなく、顧客へのあいさつまで細部にわたって顧客満足を徹底し、最前線を担うバリスタは、会社の重要な強みを担っていることを強調。「福利厚生によって会社はより儲かり、生産性は上がる」と株主を説得し、米企業で最初にパート従業員に健康保険やストックオプションを提供しました

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)

1/2株価 63.7
7/12株価 89.8
株価上昇率 41.0%
52週高値 89.8
52週安値 50.2
EPS 3.35
PER 26.76
配当(利回り) 1.44 (1.60%)
時価総額(億$) 1087
株式数(億) 12.1

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は7/12)
SBUX 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 63.7 61.5 89.8 89.8 41%
2018 58 48.5 68.7 64.4 11%
2017 55.9 52.7 64.6 57.4 3%
2016 58.8 51.8 61.4 55.5 -6%
2015 41.1 39.6 63.5 60 46%
2014 39 34.4 41.9 41 5%
2013 27.3 26.6 41 39.2 44%
2012 23.4 21.6 30.8 26.8 15%
2011 16.3 15.8 23.2 23 41%
2010 11.6 10.9 16.5 16.1 39%
2009 4.7 4.1 11.9 11.5 145%
2008 10.1 3.6 10.2 4.7 -53%
★2:各年初から2019/7/12までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
41% 55% 61% 53% 118% 130%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
229% 284% 451% 674% 1810% 789%

配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます

権利落ち日 1株配当 利回り 当日株価
2019/05/09 0.36 1.8% 77.9
2019/02/07 0.36 2.0% 69.1
2018/11/15 0.36 2.0% 67.6
2018/08/09 0.36 2.4% 51.92
2018/05/10 0.3 2.0% 57.65
2018/02/08 0.3 2.0% 53.77
2017/11/16 0.3 1.8% 57.24
2017/08/10 0.25 1.9% 53.07
2017/05/11 0.25 1.6% 60.27
2017/02/09 0.25 1.6% 55.81
2016/11/17 0.25 1.5% 55.85
2016/08/04 0.2 1.4% 55.42
2016/05/05 0.2 1.4% 56.25

配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。

★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算〔=単純計算〕の箇所は筆者挿入。

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
10/9 0.62 0.12 19.4 18.6
11/9 0.81 0.26 32.1 32.1
12/9 0.9 0.34 37.8 35.6
13/9 0.01 0.42 4200 38.3
14/9 1.35 0.52 38.5 319.3
15/9 1.82 0.64 35.2 34.3
16/9 1.9 0.8 42.1 42.7
17/9 1.97 1 50.8 48
18/9 3.24 1.26 38.9 35.8

四半期決算(2019予想など)

さらに、ロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます(2019/4/30、売上単位は100万ドル)。

EPS:予想と結果

EPS予想 平均 上限 下限 期間
2020 3.06 3.16 2.82 1年
2019 2.75 2.86 2.38 1年
9-19 0.72 0.79 0.69 3カ月
6-19 0.56 0.58 0.54 3カ月
EPS 予想 結果
3-19 0.56 0.60 0.04 6.6
12-18 0.65 0.68 0.03 4.9
9-18 0.60 0.62 0.02 3.5
6-18 0.61 0.62 0.01 2.0
3-18 0.53 0.53 0.00 0.0
12-17 0.57 0.58 0.01 1.5
9-17 0.55 0.55 0.00 0.7

売上高:予想と結果

売上予想 平均 上限 下限 期間
2020 28260 28674 27893 1年
2019 26244 26625 25996 1年
9-19 6672 7012 6566 3カ月
6-19 6317 6506 6207 3カ月
売上 予想 結果
3-19 6317 6306 -11 -0.2
12-18 6488 6633 145 2.2
9-18 6268 6304 36 0.6
6-18 6252 6310 59 0.9
3-18 5933 6032 99 1.7
12-17 6183 6074 -109 -1.8
9-17 5804 5698 -106 -1.8

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

  売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/9 10383 1259 12.1% 316
09/9 9775 1389 14.2% 391
10/9 10707 1705 15.9% 946
11/9 11700 1612 13.8% 1246
12/9 13276 1750 13.2% 1383
13/9 14866 2908 19.6% 8
14/9 16447 608 3.7% 2068
15/9 19163 3749 19.6% 2757
16/9 21316 4698 22.0% 2817
17/9 22386 4252 19.0% 2884
18/9 24720 11938 48.3% 4518

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%以上あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

  営業利益率 EPS DSO
08/9 7.4 0.21 10.9
09/9 7.9 0.26 11.2
10/9 12.4 0.62 9.8
11/9 13.0 0.81 10.8
12/9 13.4 0.9 12.0
13/9 14.8 0.01 12.8
14/9 17.0 1.35 13.2
15/9 17.5 1.82 12.9
16/9 18.1 1.9 12.7
17/9 17.4 1.97 13.4
18/9 15.4 3.24 11.5

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

  総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/9 5673 3182 2491 43.9%
09/9 5577 2520 3057 54.8%
10/9 6386 2704 3682 57.7%
11/9 7360 2973 4387 59.6%
12/9 8219 3105 5115 62.2%
13/9 11517 7034 4482 38.9%
14/9 10753 5479 5274 49.0%
15/9 12416 6597 5820 46.9%
16/9 14313 8422 5891 41.2%
17/9 14366 8909 5457 38.0%
18/9 24156 22981 1176 4.9%

ROAとROEなど

  ROA ROE 流動比率
単位 倍率
08/9 5.7 13.2 0.8
09/9 7.0 14.1 1.3
10/9 15.8 28.1 1.6
11/9 18.1 30.9 1.8
12/9 17.8 29.2 1.9
13/9 0.1 0.2 1.0
14/9 18.6 42.4 1.4
15/9 23.8 49.7 1.2
16/9 21.1 48.2 1.0
17/9 20.1 50.9 1.3
18/9 23.5 136.5 2.2

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る〔表では資本が負債の何倍かを表記〕

キャッシュフロー

  営業CF 投資CF 財務CF
08/9 1259 -1087 -185
09/9 1389 -421 -642
10/9 1705 -790 -346
11/9 1612 -1020 -608
12/9 1750 -974 -746
13/9 2908 -1411 -108
14/9 608 -818 -623
15/9 3749 -1520 -2257
16/9 4698 -2223 -1873
17/9 4252 -850 -3079
18/9 11938 -2362 -3243