【SBUX】スターバックスの株価と決算、配当

2020年9月29日

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スターバックス(Starbucks Corporation)は自社ブランドコーヒーやエスプレッソのほか、紅茶、コールドドリンク、菓子類やアイスクリーム等を販売しています。

品目別で売上高を見ると、以下の割合になります。

年/月 17/9 18/9 19/9
飲料 58% 59% 60%
食料 17% 18% 18%
その他 12% 12% 14%
パッケージ 13% 11% 8%

(パッケージ:パッケージ製品のコーヒーや茶など)

直営店やライセンス店を合わせると、世界で約31800の店舗を展開。

地域別売上高は、以下の通りです。

年/月 17/9 18/9 19/9
米国 73% 67.7% 68.9%
海外 15.9% 22.3% 23.4%
チャネル開発 9% 9.3% 7.5%
その他 2.1% 0.7% 0.3%

(チャネル開発:製品販売のこと)

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SBUXの海外展開(主に中国)について

スターバックスは買収や海外進出に熱心です。

2011年に野菜・果物ジュースを製造する「エボリューションフレッシュ」を買収。12年には茶葉販売チェーンの「ティーバナ」を買収。

14年にはスターバックスコーヒージャパンを完全子会社化。

中国では合弁事業のイーストチャイナを17年12月に完全子会社化しました(台湾合弁事業は権益を放棄)。スターバックスの米国内の既存店売上高は天井にぶつかっているので、海外に販路を見出しています。

2022年までに、中国店舗数を3300から6000に増やす計画を立てています(年間600点を出店。売上3倍増を目指す)。

スターバックスはスイスのネスレへの販売権付与(71億5000万ドル)で中国事業の拡大の資金を獲得。この提携により、ネスレは中国のスーパーマーケットやレストランなどでSBUXブランドのパッケージコーヒーを売れるようになり、SBUXは中国市場から利益を獲得できるわけです。

2017年時点のデータで見ると、中国での「レディ・トゥ・ドリンク・コーヒー市場」(購入後そのまま飲める缶やペットボトル入りコーヒー飲料のマーケット)のシェアではネスレが7割です。

ネスレ 70.8%
サントリー 4.9%
ユニプレジデント 3.3%
スターバックス 3.1%
その他 17.9%

この市場にアクセスし、スターバックスは売り上げ拡大を図りました。

2018年には、茶葉販売のテバナが全店閉店。茶系飲料のタゾはユニリーバ、ライセンス商品の販売権はネスレに売却。近年、加熱する宅配事業に関しては中国でBABA(アリババ)と提携。北米ではウーバーイーツと提携しています。

今後の見所は、世界で経済が再稼働する中で、スタバの良き伝統を生かした集客が成功するかどうか、ということでしょう。

※18年6月には、カリスマ経営者のハワード・シュルツ会長が退任を発表。

シュルツ氏は、1982年に業務とマーケティングの責任者としてスターバックスに入社。ひとたび独立後、1987年に同社を買収し、36年間、CEOを務め、世界規模に同社を発展させました。「スタバはただの喫茶店ではなく、顧客にとっての「サードプレース」(仕事、家庭に次ぐ第3の居場所)である。だからこそ、そこは仕事や家庭のストレスから逃れられる一時の安息の場所、魅力的で刺激的な場所でなければならない。『ここにあるものは全て一流』でなければならないのだ」。その信念が企業文化となり、スタバは大きく躍進したわけです。シュルツは、コーヒー豆のひきだけでなく、顧客への挨拶まで細部にわたって顧客満足を徹底し、最前線を担うバリスタは、会社の重要な強みを担っていることを強調。「福利厚生によって会社はより儲かり、生産性は上がる」と株主を説得し、米企業で最初にパート従業員に健康保険やストックオプションを提供しました。

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得)。

#VALUE!

1/2株価 88.1
9/28株価 86.1
株価上昇率 -2.33%
52週高値 94.1
52週安値 50
β値 0.81
EPS 1.11
PER 77.74
配当利回り
時価総額(億$) 1006
株式数(億) 11.7

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※20年終値は9/28株価)
SBUX 初値 終値 上昇率
2020 88.1 86.1 -2%
2019 63.7 87.9 38%
2018 58 64.4 11%
2017 55.9 57.4 3%
2016 58.8 55.5 -6%
2015 41.1 60 46%
2014 39 41 5%
2013 27.3 39.2 43%
2012 23.4 26.8 14%
2011 16.3 23 42%
2010 11.6 16.1 38%
2009 4.7 11.5 145%
2008 10.1 4.7 -53%
★2:各年初から20/9/28までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
35% 48% 54% 46%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
109% 121% 215% 268%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
428% 642% 1731% 752%

配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます。

★配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。

★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★単純計算=EPS÷1株配当。MS試算=モーニングスター社の試算値

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
10/9 0.62 0.12 19.4 18.6
11/9 0.81 0.26 32.1 32.1
12/9 0.9 0.34 37.8 35.6
13/9 0.01 0.42 4200 38.3
14/9 1.35 0.52 38.5 319.3
15/9 1.82 0.64 35.2 34.3
16/9 1.9 0.8 42.1 42.7
17/9 1.97 1 50.8 48
18/9 3.24 1.26 38.9 35.8
19/9 2.92 1.44 49.3 51.1

四半期決算(2020予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。
(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。ただ、2019年6月までのデータ出所はロイター)。

EPS:予想と結果

予想 9/29 1月前 2月前
Y:2021 2.69 2.68 2.65
Y:2020 0.95 0.95 0.86
Q:20/12 0.62 0.62 0.66
Q:20/9 0.3 0.29 0.27
EPS 予想 結果
20/6 -0.59 -0.46 0.13 22.0
20/3 0.34 0.32 -0.02 -5.9
19/12 0.76 0.79 0.03 3.9
19/9 0.7 0.7 0 0.0
19/6 0.72 0.78 0.06 8.3
19/3 0.56 0.6 0.04 7.1
18/12 0.65 0.68 0.03 4.6
18/9 0.6 0.62 0.02 3.3
18/6 0.61 0.62 0.01 1.6
18/3 0.53 0.53 0 0

売上高:予想と結果

予想 9/29 1月前 2月前
Y:2021 27750 27720 27700
Y:2020 23330 23310 23310
Q:20/12 6910 6900 6910
Q:20/9 6020 6000 6000
売上 予想 結果
20/6 4060 4220 160 3.9
20/3 5850 6000 150 2.6
19/12 7110 7097 -13 -0.2
19/9 6670 6747 77 1.2
19/6 6675 6823 148 2.2
19/3 6317 6306 -11 -0.2
18/12 6488 6633 145 2.2
18/9 6268 6304 36 0.6
18/6 6252 6310 59 0.9
18/3 5933 6032 99 1.7


決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

SBUX 売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/9 10383 1259 12% 316
09/9 9775 1389 14% 391
10/9 10707 1705 16% 946
11/9 11700 1612 14% 1246
12/9 13277 1750 13% 1384
13/9 14867 2908 20% 8
14/9 16448 608 4% 2068
15/9 19163 3749 20% 2757
16/9 21316 4698 22% 2818
17/9 22387 4252 19% 2885
18/9 24720 11938 48% 4518
19/9 26509 5047 19% 3599

*同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや売上高成長率など

SBUX SG(%) EPS DSO
08/9 10% 0.22 10.9
09/9 -6% 0.26 11.2
10/9 10% 0.62 9.8
11/9 9% 0.81 10.8
12/9 13% 0.9 12.0
13/9 12% 0.01 12.8
14/9 11% 1.35 13.2
15/9 17% 1.82 12.9
16/9 11% 1.9 12.7
17/9 5% 1.97 13.4
18/9 10% 3.24 11.5
19/9 7% 2.92 10.8

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

SBUX 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/9 5673 3182 2491 44%
09/9 5577 2520 3057 55%
10/9 6386 2704 3682 58%
11/9 7360 2973 4387 60%
12/9 8219 3105 5115 62%
13/9 11517 7034 4482 39%
14/9 10753 5479 5274 49%
15/9 12416 6597 5820 47%
16/9 14313 8422 5891 41%
17/9 14366 8909 5457 38%
18/9 24156 22981 1176 5%
19/9 19220 25451 -6231 -32%

ROAとROEなど

SBUX ROA ROE 流動比率
08/9 6% 13% 80%
09/9 7% 13% 129%
10/9 15% 26% 155%
11/9 17% 28% 183%
12/9 17% 27% 190%
13/9 0% 0% 102%
14/9 19% 39% 137%
15/9 22% 47% 119%
16/9 20% 48% 104%
17/9 20% 53% 125%
18/9 19% 384% 220%
19/9 19% -58% 92%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

SBUX 営業CF 投資CF 財務CF
08/9 1259 -1087 -185
09/9 1389 -421 -642
10/9 1705 -790 -346
11/9 1612 -1020 -608
12/9 1750 -974 -746
13/9 2908 -1411 -108
14/9 608 -818 -623
15/9 3749 -1520 -2257
16/9 4698 -2223 -1873
17/9 4252 -850 -3079
18/9 11938 -2362 -3243
19/9 5047 -1011 -10057