GILD(ギリアドサイエンシズ)今後の見通し
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(AMGNとGILDを比較:アムジェンとギリアドサイエンシズ)を参照
直近決算
ギリアドサイエンシズは2024年11月6日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.51$→結果2.02$
・売上高:予想70.1億$→結果75.45億$(前年同期比+7%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想3.81$→結果4.25~4.45$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)は世界有数のバイオ医薬品メーカーです。
研究に注力し、重い疾患を抱えた患者の看護を進歩させる治療法の発見、開発、商品化に従事。
主要顧客は米医薬品卸大手です。
2020年には、米FDAが抗ウイルス薬「レムデシビル(エボラ出血熱治療薬)」をコロナウィルス対策に用いることを承認。
この危機に対処する医薬品の製造元として、世界的に知名度を高めました。
GILDは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やB型肝炎ウイルス(HBV)/C型肝炎ウイルス(HCV)など、まだ十分に治療法が確立されていない感染症を治す新薬開発や製品化に強みを持っています。
具体的には、HIV治療薬(ゲンボイヤ、ビクタルビ、テノホビル/エムトリシタビン)やC型肝炎治療薬(ゾバルディ、ハーボニ、エプクルサ)のほか、抗インフルエンザ薬「タミフル」の特許を保有しています(タミフルはロシュにライセンス供与)。
近年の歴史をみると、2011年にCalistoga Pharmaceuticalsを買収して肺疾患や心臓血管疾患、がん治療分野に進出しました。
2012年のPharmassetの買収により、C型肝炎治療薬ハーボニーの併用剤の一部でもあるソバルディを取得(2013年に「ソバルディ」、2014 年に「ハーボニー」が米当局(FDA)に承認され、欧州では14年、日本では15年に承認を得た)。
2017年にはがん治療薬を開発するカイトファーマを買収。
20年3月には、がんのモノクロール抗体「マグロリマブ」を手がけるフォーティセブン社の買収を発表しています。
【事業構成】
【地域別売上高】