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【PG】プロクター&ギャンブルの株価と決算、配当

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プロクター&ギャンブル(The Procter & Gamble Company)は世界最大の日用品メーカーです。

P&Gは世界中の消費者に向けて、量販店、食品雑貨店、会員制小売店、ドラッグストア、デパート、ベビーショップ、専門美容店、eコマース、薬局などを中心に約180の国・地域で製品を販売しています。

売上高の45%は北米で上がっており、残りは欧州23%、アジア太平洋9%、中華圏8%、南米8%、インド・中東アフリカが7%という構成になっています(17年6月)。

主な製品は、洗剤、清掃用品、紙製品、美容製品、食品・飲料、ヘルスケア用品、ファミリーケア製品(ペーパータオル、ティッシュ、トイレットペーパー等)です。

21ものブランドを持ち、その中では、紙おむつの「パンパース」、生理用ナプキンの「ウィスパー」、衣料用洗剤の「アリエール」、食器洗い用洗剤の「ジョイ」、消臭剤の「ファブリーズ」、髭剃りの「ジレット」、電気髭剃りの「プラウン」、ヘアケア用品の「パンテーン」、ヘアケア化粧品の「SK-Ⅱ」などが有名です。

2012年には「プリングルズ」事業を売却。14年にはペットケア事業から撤退。

バークシャー・ハサウェイヘ電池事業を手掛けるデュラセル社を譲渡し、2016年にはコティに美容製品事業の一部を売却しました。

2017年9月には、保有株6位の大株主(約35億ドルを保有)であるトライアン・ファンド・マネジメントはブランドやネット販売の拡充を要求する改革案を提出しています。

トライアンを率いるネルソン・ペルツ氏は、その改革案にて、官僚主義の排除、事業部門の再編、高成長ブランドへの投資、デジタル戦略の優先などを要求。P&Gは「ビューティーグルーミングヘルスケア」、「ファブリックホームケア」、「ベビーフェミニンファミリーケア」を独立した主要部門として事業を分け、消費者の地元志向に対応するために、小規模でも高成長のブランドを傘下に収めるべきだと述べています。

P&Gの側は、その提案に対して、古く誤った情報に基づくものだと反論し、デービッド・テーラー氏が2015年11月にCEOとなってから、P&Gは28%の株主還元を実現し、この期間にトライアンが選んだ同業他社よりもその規模が大きいと述べました。

その後、2018年にP&Gは大幅な株価下落を被りました。

その要因としては、4月に発表された独メルク(※米メルクとは別)の消費者向けヘルスケア事業買収の件(4500億円相当の買収で財務負担増)等が挙げられていますが、それだけでもなさそうです。

現在、米国では金利上昇のために高配当銘柄(PGもその中に入る)と債券との競合が発生しているからです。

米国債でも長期で3%程度の利回りが見込めるので、「安全パイ的な株(いわゆるディフェンシブ銘柄)を買わなくても、債券でいいんじゃないか」と考える人が増え、有事にディフェンシブ銘柄が株価下落を招くという、看板倒れの結果になったのです。

(筆者は逆張りで、「むしろ買い時」と考えましたが・・・)

今回は、この銘柄の最近の指標と株価チャートを見ていきます。

【PG】プロクター&ギャンブルの指標

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まず、9/7時点の指標の数値を見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)。

  • 1/2株価 : 91.92
  • 9/7株価 : 81.91
  • 年初来の株価上昇率 : -10.89%
  • 52週高値 : 94.67
  • 52週安値 : 70.73
  • EPS(1株利益) : 3.89
  • PER(株価収益率) : 21.06
  • 配当利回り : 3.5%
  • 配当成長率(5年比) : 4.02%
  • 時価総額(億$) : 2039
  • 株式数(億) : 24.9

【PG】プロクター&ギャンブルの株価推移

次に、株価の推移を見てみます。

青線が株価推移。オレンジ線が100日間の移動平均線です。

ここ数年、90ドルの天井を破れないまま、株価の上がり下がりが続き、結局、株価の天井が破れず、18年に下落しています。

あくまでも筆者の見解ですが、18年の株価下落は「売りが売りを招く」という集団ヒステリー的な売られ方に見えます。

長期チャートで見ると、18年の株価下落の規模は、サブプライムショック後に近い大規模な下落です。

しかしながら、米国と世界で大規模不況が起きているわけではないし、後述のP&Gの決算業績も、それほど悪いわけではありませんでした。

そのため、筆者は過小評価されていると見て、わずかではありますが、6月始めに1000ドルほどPG株を購入しています。

年ごとに株価の伸び率を見てみましょう。

★表1:2008年初から18年9月7日までの株価推移(※18年終値は9/7のデータ)

PG 初値 最安 最高 終値 上昇率
08~現在 73.3 44.2 94.4 81.9 11.7%
2018 91.9 70.9 91.9 81.9 -10.9%
2017 83.9 83.5 94.4 91.9 9.5%
2016 78.4 75.0 90.0 84.1 7.2%
2015 90.8 68.1 91.6 79.4 -12.5%
2014 81.3 75.7 93.5 91.1 12.0%
2013 68.7 68.5 85.4 81.4 18.5%
2012 66.3 59.3 70.8 67.9 2.4%
2011 64.4 58.5 67.5 66.7 3.6%
2010 61.1 59.3 65.2 64.3 5.3%
2009 61.7 44.2 63.2 60.6 -1.7%
2008 73.3 57.4 73.3 61.8 -15.7%

08年初から株を持ち続けても、18年9月7日で11%増。18年の大きな株価下落が響いています。

これを「09年初から持ち続けていた場合・・・、10年初から・・・」という風に、数値化すると、表2の通りになります。

★表2:各年初から18年9月7日までの株価伸び率

18~ 17~ 16~ 15~ 14~
-10.9% -2.4% 4.5% -9.8% 0.8%
13~ 12~ 11~ 10~ 09~
19.2% 23.5% 27.2% 34.1% 32.8%

大規模な評価増はなく、非常に地味な展開になっています。

【PG】プロクター&ギャンブルの決算と配当

最後に、決算の数字を見てみます。

(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS。情報源は亜州IR株式会社の『米国株四半期速報』、プロクター&ギャンブル決算、モーニングスターHPなど)

4半期決算と配当:2015~2018年

売上高 純利益 EPS 配当
2015/3 16930 2153 0.75 0.64
2015/6 17790 521 0.18 0.66
2015/9 16527 2601 0.91 0.66
2015/12 16915 3206 1.12 0.66
2016/3 15755 2750 0.97 0.66
2016/6 16102 1951 0.69 0.67
2016/9 16518 2714 0.96 0.67
2016/12 16856 7875 2.88 0.67
2017/3 15605 2522 0.93 0.67
2017/6 16079 2215 0.82 0.69
2017/9 16653 2853 1.06 0.69
2017/12 17395 2495 0.93 0.69
2018/3 16281 2511 0.95 0.69
2018/6 16503 1891 0.72 0.717

直近では、売上高は堅調でしたが、純利益は減りました。

通年決算:2008~2018年

以下、全て各年6月の通年決算データです。

売上高 営業利益 純利益 EPS
2008/6 81748 16637 12075 3.64
2009/6 76694 15374 13436 4.26
2010/6 77567 15732 12736 4.11
2011/6 81104 15495 11797 3.93
2012/6 82006 14611 10756 3.66
2013/6 80116 14125 11312 3.86
2014/6 74401 13910 11643 4.01
2015/6 70749 13077 7036 2.44
2016/6 65229 13441 10508 3.69
2017/6 65058 13955 15326 5.59
2018/6 66832 13711 9750 3.67

配当余力など:2008~2018年

営業CF フリーCF 配当性向 配当
2008/6 15814 12768 39.8 1.45
2009/6 14919 11681 45.8 1.64
2010/6 16072 13005 51 1.8
2011/6 13231 9925 50.1 1.97
2012/6 13284 9320 64.4 2.14
2013/6 14873 10865 56.6 2.29
2014/6 13958 10110 64 2.45
2015/6 14608 10872 67.2 2.59
2016/6 15435 12121 83.7 2.66
2017/6 12753 9369 74.8 2.7
2018/6 14867 10392 75.9 2.787

利益率など:2008~2018年

粗利益率 営業利益率 ROA ROE
2008/6 51.6 20.4 8.44 17.83
2009/6 49.6 20 9.5 20.39
2010/6 52.2 20.3 9.52 20.59
2011/6 50.9 19.1 8.68 18.32
2012/6 49.5 17.8 7.76 16.32
2013/6 50.1 17.6 8.15 17.14
2014/6 47.5 18.7 8.03 16.87
2015/6 47.6 18.5 4.95 10.47
2016/6 49.6 20.6 7.99 17.43
2017/6 50 21.5 12.18 27.3
2018/6 45.3 20.5 8.24 18.44

17年の年次報告書を見ると、P&Gブランドのシェアの比率が誇らしげに掲示されていました(以下、17年6月のデータ)

これらの競争優位性がどこまで保たれるのかが、今後の注目点になりそうです。

財務情報:2013~2018年

さらに、財務上のデータも見てみます。

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
2013/6 139263 71199 68064 49.1
2014/6 144266 75052 69214 48.23
2015/6 129495 67076 62419 48.44
2016/6 127136 69795 57341 45.33
2017/6 120406 64628 55778 46.06
2018/6 118310 65427 52883 44.70

自己資本率は高めですが、流動負債が流動資産を上回っています。

流動資産 流動負債 非流動資産 非流動負債
2013/6 23990 30037 115273 41162
2014/6 31617 33726 112649 41326
2015/6 29646 29790 99849 37286
2016/6 33782 30770 93354 39025
2017/6 26494 30210 93912 35012
2018/6 23320 28237 94990 37190

キャッシュフロー:2013~2018年

営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
2013/6 14873 -6295 -7071 10865
2014/6 13958 -4107 -7279 10110
2015/6 14608 -2891 -13019 10872
2016/6 15435 -5575 -9213 12121
2017/6 12753 -5689 -8568 9369
2018/6 14867 -3511 -14375 10392

2018年に入り、株価は下落気味ですが、決算データ自体はそんなに悪くありません。

巡航速度の範囲で動いているように見えるので、過小評価されている今が、ちょうど株の買い時なのかもしれません。

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