CVX(シェブロン)今後の見通し

エネルギー,ダウ30銘柄,バフェット銘柄

シェブロン(Chevron Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(XOM/CVX:エクソンモービルとシェブロンを比較)を参照

直近決算

CVX(シェブロン)1月31日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.11$→結果2.06$
・売上高:予想480.3億$→結果522.3億$(前年同期比+11%)
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

シェブロン(CVX)は原油・天然ガスの探鉱から精製、流通に至るまで、エネルギーバリューチェーン全体を自社で管理する垂直統合型エネルギー企業です(本社はテキサス州ヒューストン)。

石油メジャーの一つであり、化学製品の製造やパイプライン輸送事業も展開し、上流(探鉱・生産)と下流(精製・販売)の両面で高い技術力と効率性を発揮しています。

その事業は以下の3セグメントに分かれています。

★上流事業(Upstream)

原油および天然ガスの探鉱・生産に従事。

最先端の地質調査技術やデジタル技術を活用し、世界中で油田の発掘と開発を推進。

垂直統合の強みを生かし、探鉱から生産までのオペレーションの効率化を実現

★下流事業(Downstream)

原油の精製、石油製品(ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料等)の製造・販売、及び化学製品の製造を担当。

グローバルな販売ネットワークと最新の精製技術により、日常生活に欠かせないエネルギー製品を提供

★中流事業および関連インフラ

原油・天然ガスの輸送、貯蔵、パイプライン管理を行い、エネルギー供給の安定化とバリューチェーン全体を最適化。

シェブロンの歴史は、19世紀末にアメリカの石油産業が始まった頃に端を発し、20世紀半ば以降、数多くの合併・再編を経て現在の統合型エネルギー企業としての体制を整えました。

近年は、垂直統合型エネルギー企業としての強みをさらに強化するため、戦略的なM&Aに積極的です。

2019年5月、アナダルコペトロリウム(APC)の買収を巡り、オキシデンタル・ペトロリウム(OXY)との激しい買収合戦に参加したものの、最終的に撤退しました。

ノーブルエナジーの買収: 2020年10月、上流事業を手がけるノーブルエナジーを買収。

これにより、デンバー/ジュレスバーグ盆地(DJ盆地)やパーミアン盆地(ガス田含む)、さらに東地中海での権益を獲得しました。

なお、コロラド州のDJ盆地は、以前APC買収を試みた際に狙っていた地域でもあります。

出典

Chevron公式サイト (https://www.chevron.com/)

Bloomberg – CVX企業概要 (https://www.bloomberg.com/quote/CVX:US)

Chevron年次報告書・決算報告書 (https://www.chevron.com/investors)

Reuters – CVX関連ニュース (https://www.reuters.com/companies/CVX)

Wikipedia – Chevron Corporation (https://en.wikipedia.org/wiki/Chevron_Corporation)

【事業構成】

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【地域別売上高】
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Posted by 南 一矢