ABNB(エアビーアンドビー)今後の見通し

株価•決算,消費財,カジノ・クルーズ・ホテル・旅行

エアビーアンドビー(Airbnb, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

2月13日(米国時間)にABNB(エアビーアンドビー)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.66$→結果0.56$
・売上高:予想27.1億$→結果27.8億$(前年同期比+12%)
★ガイダンス
《四半期》
・売上高:予想25.28億$→結果25.9~26.3億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

企業概要

エアビーアンドビー(Airbnb, Inc./NASDAQ: ABNB)は、旅行者と宿泊施設(民泊等)の提供者をマッチングするオンライン・マーケットプレイスを運営しています。サービスは2007年に誕生し、2008年6月に米デラウェア州で法人化されました。[1]

Airbnbはウェブサイトやスマートフォンアプリを通じて、希望の日時と場所に合致する宿泊施設を検索・予約できるプラットフォームを提供しています。
物件は自社保有せず、予約成立時のサービス手数料(ゲスト・ホスト向け)を収益の中心とする「アセットライト型の仲介」モデルです。会計上も、自らが宿泊対価の主たる提供者ではなく代理人(エージェント)として、原則としてチェックイン時点に手数料の純額を売上計上します。[1]

規模と到達範囲(Fast Facts):Airbnbには9M+(900万超)のアクティブ物件が掲載され、150K+の都市・町で予約可能です。これまでに2.5B+(25億回超)のゲスト到着があり、220+の国・地域に広がっています。ホスト数は5M+(500万超)で、ホストの累計収入は3,000億ドル超とされています(最終更新:2026年2月)。[2]

業績(最新):2025年通期は売上高122億ドル・純利益25億11百万ドルを計上しました。2026年Q1は売上高27億ドル(前年比+18%)・純利益1億60百万ドル・調整後EBITDA 5億19百万ドルで、Gross Booking Value(GBV)は292億ドル(前年比+19%)、Nights and Seats Bookedは1億5,620万件(前年比+9%)でした。[3][4]

主な事業内容は以下の通りです。

宿泊予約プラットフォーム(Homes):部屋・家・アパート・ヴィラなど多様な貸し出し形態。レビュー/評価とメッセージ機能により、初めての地域でも比較しやすいのが特徴です。2026年Q1には、アプリ経由の宿泊予約泊数が前年比22%増となり、宿泊予約全体に占めるアプリ比率は63%まで上昇しました。[4]

Airbnb Rooms(個室カテゴリー):ホストの自宅の個室に滞在する形です。価格訴求力が高く、2023年の大型アップデート以降、検索しやすさと総額表示による価格透明性が向上しました。[5][6]

長期滞在(28泊以上):リモートワークや一時移住、家族滞在などの需要で根強いニーズがあります。会計上は月単位の契約として、初回チェックイン後は各月のアニバーサリーで収益認識します(解約条件あり)。[1]

Airbnb Experiences(体験)2025年に大幅リニューアルし、世界650都市から順次拡大しました。著名人らによる限定体験「Airbnb Originals」も開始しています。2026年Q1には、体験を予約したAirbnb新規ゲストの約4分の1が、その後に宿泊またはサービスを予約し、体験予約者のおよそ3人に1人が90日以内に宿泊を予約したと説明されています。[7][4]

Airbnb Services(滞在を便利にするサービス)2025年に新規開始しました。シェフ、写真、マッサージ、ヘア・メイク等、10カテゴリを260都市で提供し、アプリから手配できます。Airbnb宿泊中だけでなく、自宅で利用できるサービスも含まれます。2026年Q1には、体験・サービスの試験展開を続け、夏にかけて両分野を拡大する方針が示されました。[7][4]

安全・信頼の取り組み:「AirCover」による本人確認・予約スクリーニング、ホスト向け損害保護(上限300万ドル)/賠償責任保険(上限100万ドル)、24時間サポートなどを整備しています(条件適用)。また、2026年Q1時点では、AIアシスタントを通じてサポートに問い合わせたゲストの問題の40%超が人間の担当者を介さず解決され、コスト・パー・ブッキングは前年比で約10%低下したと説明されています。[8][4]

透明な料金表示:清掃費等を含む合計金額(税抜)をグローバルで標準表示へ移行しました(2025年4月)。検索結果の段階から比較しやすくなり、後から費用が上乗せされて見える不満を減らす狙いがあります。[6]

支払い・提携の拡張:2026年Q1には、後払い型の「Reserve Now, Pay Later」による予約が世界のGBVの約20%を占めました。また、Delta Air Linesとの提携を拡大し、宿泊だけでなく、条件を満たすAirbnb ExperiencesやAirbnb ServicesでもDeltaマイルを獲得できるようにしています。[4]

かんたん解説

  • ホテルとの違い:暮らすように滞在できる点と、立地・広さ・設備(台所・洗濯機など)の選択肢が豊富な点が特徴です。料金が割安なケースもあります。
  • 安心して使うコツ:レビュー数と評価、写真、ハウスルール、キャンセル規定、チェックイン方法を確認。疑問点は予約前にメッセージでホストへ確認するのが基本です。
  • 費用の見え方:検索時から合計金額表示が標準化され、清掃費などを含む目安が掴みやすくなりました(税抜、地域で差異)。[6]
  • 投資家目線の見方:Airbnbは物件を大量保有しないため、売上が伸びると利益率・フリーキャッシュフローが高くなりやすい一方、規制強化、旅行需要の変動、地政学リスク、ホスト供給の質が重要なリスク要因になります。

ミニ解説:Airbnbは「民泊予約アプリ」から、宿泊・体験・サービスをまとめて予約できる旅行プラットフォームへ広がりつつあります。2026年Q1時点では、Homesがなお収益の中心ですが、Experiences、Services、Reserve Now, Pay Later、AIサポート、アプリ経由予約の伸びが、次の成長ドライバーとして注目されます。

【注】(出典リンク)

  1. 法人化・事業概要/収益認識(エージェント表示・チェックイン時認識・長期滞在の扱い) → Airbnb Form 10-K(2025年12月期)Airbnb Investor Relations(確認日:2026-05-09)
  2. Fast Facts(9M+物件/150K+都市・町/220+国・地域/2.5B+ゲスト到着/5M+ホスト、最終更新2026年2月) → Airbnb Newsroom「About us」(確認日:2026-05-09)
  3. 2025年通期業績(売上高$12.2B・純利益$2.511B等) → Airbnb Form 10-K(2025年12月期)Airbnb FY2025決算発表(確認日:2026-05-09)
  4. 2026年Q1決算・GBV・予約件数・AIサポート・Reserve Now, Pay Later・通期見通し → Airbnb Q1 2026 Financial ResultsAirbnb Q1 2026 Shareholder Letter(確認日:2026-05-09)
  5. Rooms導入(2023年夏の大型アップデート) → Airbnb 2023 Summer Release(確認日:2026-05-09)
  6. 合計金額表示(清掃費等を含む・税抜)のグローバル標準化 → Airbnb「Total price display is now standard globally」(確認日:2026-05-09)
  7. 2025 Summer Release(Airbnb Services:10カテゴリ×260都市、Airbnb Experiences再始動、Airbnb Originals、新アプリ) → Airbnb 2025 Summer Release(確認日:2026-05-09)
  8. AirCover(本人確認・予約スクリーニング・$3M損害保護・$1M賠償責任・24h安全ライン等) → Airbnbヘルプ「AirCover for Hosts」Airbnbヘルプ「Host liability insurance」(確認日:2026-05-09)

四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。

【出典】

Posted by 南 一矢