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【AMZN】アマゾンの株価と決算

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アマゾンを日頃、やたらと使っている筆者にとって、この企業は半ばインフラになりつつあります。

アマゾンプライムの本と映画だけでなく、最近はクラウドで稼ぎ、食品や日用品にまで関心を持ち始めました。

古本屋とCDレンタルを不要にし、さらには小売全般を食い尽くそうと狙っているアマゾン。

ブルームバーグHPの解説では「主な製品は、書籍、音楽、ビデオテープ、コンピューター、電子機器、家庭・園芸用品など」と書かれており、近年の多角化が反映されています。

近年はクラウドサービスの充実ぶりが際立っています。

そのパフォーマンスと、躍進の原動力になったベゾスの考え方に焦点を当ててみましょう。

アマゾン・ドットコムを指標で見ると・・・

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9/7時点の主要指標は以下の通りです(出所はグーグルファイナンスなど)。

  • 1/2株価 : 1172
  • 9/18株価 : 1941.1
  • 年初からの株価上昇率 : 65.6%
  • 52週高値 : 2050.50
  • 52週安値 : 931.75
  • EPS : 11.01
  • 株価収益率 : 176.29
  • 時価総額(億$) : 9467
  • 株式数(億) : 4.9

年初からの株価上昇率は66%。

しかし、PERは176というスゴイ数字が躍っています。

アマゾンの株価推移とそのリターン

まず、株価の推移を見てみます。

青線が株価推移。オレンジ線が100日間の移動平均線です。

近年は100日平均線をほとんど下回らないほど上昇傾向になりました。

★表1:2008年初から18年9月7日までの株価推移(※18年終値は9/7のデータ)

AMZN 初値 最安 最高 終値 上昇率
08~現在 95.4 35.0 2039.5 1952.1 1946.2%
2018 1172.0 1189.0 2039.5 1952.1 66.6%
2017 757.9 753.7 1195.8 1169.5 54.3%
2016 656.3 482.1 844.4 749.9 14.3%
2015 312.5 287.0 694.0 675.9 116.3%
2014 398.8 287.1 407.1 310.4 -22.2%
2013 256.4 248.2 404.4 398.8 55.5%
2012 176.4 175.9 261.7 250.9 42.2%
2011 181.4 161.0 246.7 173.1 -4.6%
2010 136.3 108.6 184.8 180.0 32.1%
2009 51.1 48.4 142.3 134.5 163.2%
2008 95.4 35.0 96.3 51.3 -46.2%

その株価の推移を1年ごとに見てみます。

08年初から株を持ち続けていた場合、18年9月7日には19.5倍(1946%)の評価額になります。

これを「09年初から持ち続けていた場合・・・、10年初から・・・」という風に、数値化すると、表2の通りになります。

★表2:各年初から18年9月7日までの株価伸び率

18~ 17~ 16~ 15~ 14~
66.6% 157.6% 197.4% 524.7% 389.5%
13~ 12~ 11~ 10~ 09~
661.3% 1006.6% 976.1% 1332.2% 3720.1%

サブプライムショックの直後からアマゾン株を持ち始めた人の場合、37倍もの評価増になります。

ただ、期待値も含まれての伸びなので、今後も同じ調子が続くのかどうかには注意が必要でしょう。

アマゾンの決算

次に、アマゾンの決算を見てみます。

(売上と利益、資産と負債、資本とキャッシュフローの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

四半期決算:2015~2018年

売上高 純利益 EPS
2015/3 22717 -57 -0.12
2015/6 23185 92 0.19
2015/9 25358 79 0.17
2015/12 35747 482 1
2016/3 29128 513 1.07
2016/6 30404 857 1.78
2016/9 32714 252 0.52
2016/12 43741 749 1.54
2017/3 35714 724 1.48
2017/6 37955 197 0.4
2017/9 43744 256 0.52
2017/12 60453 1856 3.75
2018/3 51042 1629 3.27
2018/6 52886 2534 5.07

通年決算:2008~2017年

売上高 営業利益 純利益 EPS
2008/12 19166 818 645 1.49
2009/12 24509 1231 902 2.04
2010/12 34204 1406 1152 2.53
2011/12 48077 862 631 1.37
2012/12 61093 676 -39 -0.09
2013/12 74452 745 274 0.59
2014/12 88988 178 -241 -0.52
2015/12 107006 2233 596 1.25
2016/12 135987 4186 2371 4.9
2017/12 177866 4106 3033 6.15

利益率など:2008~2017年

粗利率 営業利益率 ROA ROE
2008/12 22.3 4.3 8.72 33.34
2009/12 22.6 5 8.15 22.75
2010/12 13.9 4.1 7.07 19.01
2011/12 12.9 1.8 2.86 8.63
2012/12 14.2 1.1 -0.13 -0.49
2013/12 15.7 1 0.75 3.06
2014/12 17.4 0.2 -0.51 -2.35
2015/12 20.5 2.1 0.99 4.94
2016/12 22.1 3.1 3.19 14.52
2017/12 22.9 2.3 2.83 12.91

財務情報:2015~2017年

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
2013/12 40159 30413 9746 24.3%
2014/12 54505 43764 10741 19.7%
2015/12 65444 52060 13384 20.5%
2016/12 83402 64117 19285 23.1%
2017/12 131310 103601 27709 21.1%

自己資本率は2割程度です。

いちおう、流動比率は「流動資産>流動負債」をキープし続けています。

流動資産 流動負債 非流動資産 非流動負債
2013/12 24625 22980 15534 7433
2014/12 31327 28089 23178 15675
2015/12 36474 33899 28970 18161
2016/12 45781 43816 37621 20301
2017/12 60197 57883 71113 45718

キャッシュフロー:2013~2017年

営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
2013/12 5475 -4276 -539 2031
2014/12 6842 -5065 4432 1949
2015/12 11920 -6450 -3763 7331
2016/12 16443 -9876 -2911 9706
2017/12 18434 -27819 9860 6479

ジェフ・ベゾスの資産は1000億ドル超:その発想とは

最後に、アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスの発想を見てみます。

アマゾンの株価上昇により、ベゾス氏の純資産は1051億ドルに達したとも報じられています。

注目が集まる同氏の考え方が、フォーブスの記事で紹介されていたので、その概要を整理してみましょう。

参考記事は以下の3つ(実質2つ)です。

ジェフ・ベゾスの名言:ベスト10

変わらないものを軸に戦略を立てよ。
「選択肢はより多く、価格はより安く、配達はより迅速で確実に」⇒これが顧客が「変わらず求め続けるもの」とされています。

顧客に執着せよ。
ベゾスは会議室に誰も座らない椅子を持ち込み、そこに顧客がいると思って話せと幹部に述べています。

我々は長期間にわたって誤解されることを厭わない。
新規事業は道楽に見えるが、花開くまで5~7年かかっても問題なし。

会社には2種類ある。高く売るために努力する会社と、安く売るために努力する会社だ
後者を目指したのがアマゾンの歩みでした。

顧客のニーズから逆算せよ。
キンドルもこの発想の産物です。顧客重視の姿勢はウォルマートに学んだともいわれています。

アマゾンの企業文化は「調和」と「情熱」だが、いざどちらかを選ぶとなれば、我々は「情熱」をとる。
筆者には「調和」がどこにあるのか、疑問視しています。「調和」を持ち出すのは外向けのポーズではないでしょうか。

発明家になりたければ失敗を恐れるな。
ベゾスいわく「なにかを学べるなら、つまずきも人生の一部だ」

時間を100%とすると、かつては30%をサービスの構築に、残りの70%をプレゼンに充てたが、時代は変わった。これからは逆だ。
プレゼン7割、サービス3割の企業からは買いたくありません。確かに、これはもっともな話です。

誰もがコールセンターで働けるようにならなければいけない。
ベゾスは自身も含め、全管理職に毎年2日間のコールセンタートレーニングを受けさせているといわれています。ベゾスに電話を取ってもらいたいです。

今日はインターネットの1日目だ。
これは1997年にアマゾンが出した最初の株主への手紙です。学ぶことが膨大にあることを名文句で表現しています。

ジェフ・ベゾスの決断:10の指針

フォーブス誌には、10の決断の指針も書かれていました。

  1. 情報を70%集めたところで決断を:90%になるまで待つと手遅れになる
  2. 競争を無視:他社を気にして模倣するよりも、自社サービスの充実が第一
  3. 10%の可能性に賭けよ:ベゾスいわく「100倍の利益が返ってくる可能性が10%あれば、必ず賭けるべき」
  4. 現状の成功に甘んじるな:配当金なしで成長にすべてをつぎ込むのも、このスタンスの表れ
  5. 特異な文化の形成:開拓や発明を愛する人のための独自の文化づくりを薦める
  6. プロセスに進化を阻ませない:アマゾンは大企業病を認めない
  7. 全てを分解する:従来の商品配送の過程を分け、ベゾスは独自の商品配送方法を再構築。
  8. ビジネスを「役所仕事」にしない:スタートアップの精神が第一
  9. 失敗の達人になる:失敗後の対処ができる人材にならないと挑戦はできない
  10. 長期的視点を大事にする:現在の成功も長期的視点の賜物です。

ベゾス氏の発想はいろいろな面で参考になります。

長期で見た戦略が優れているからこそ、投資先としてお金が集まっているわけです。

ヘビーユーザーの一人として、今後のアマゾンの発展に期待したいものです。

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