BLK(ブラックロック)今後の見通し

金融

ブラックロック(BlackRock Inc)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

BLK(ブラックロック)は2025年1月15日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想11.46$→結果11.93$
・売上高:予想5590億$→結果5680億$(前年同期比+9%)
★運用資産総額(AUM)
・予想11.66兆$→結果11.55兆$(前年同期比+15%)
★出典:IRページ
https://s24.q4cdn.com/856567660/files/doc_financials/2024/Q4/BLK-4Q24-Earning-Release.pdf
★予想値は以下のページを参照しました。
https://www.streetinsider.com/Earnings/BlackRock+%28BLK%29+Tops+Q3+EPS+by+47c%3B+AUM+misses/24208529.html

企業概要

ブラックロックは、世界最大級の独立系資産運用会社であり、個人投資家、機関投資家、年金基金、政府系ファンドなど、多様な顧客に運用商品とサービスを提供しています。

BLKの運用資産総額(AUM)は業界最高水準であり、株式、債券、マルチアセット、オルタナティブ投資、インデックス運用など、多岐にわたる資産クラスをカバーしています。

特に、ETF(上場投資信託)ブランド「iShares」は、低コストで分散投資が可能な投資商品として世界的に人気があり、日本市場にも多数の商品が上場されています。

主な事業領域は以下の通りです。

★資産運用:株式、債券、オルタナティブ投資、インデックス運用を含む多様な運用商品を提供し、顧客の資産管理をサポート。

★ETF事業(iShares):ETF市場で圧倒的なシェアを誇り、世界中の個人・機関投資家に利用されています。

★リスク管理・アドバイザリー・サービス:先進のデータ解析プラットフォームを活用し、顧客の投資戦略策定やリスク管理を支援。

社史をさかのぼると、BLKは1988年に設立され、リスク管理を強みとする資産運用戦略を展開してきました。

買収や合併を積極的に行いながらグローバル展開を進め、現在では世界38か国に89の拠点を有する資産運用のリーダー企業となりました。

主なM&Aの動向は以下の通り。

2006年:メリルリンチ・インベストメント・マネージャーズを買収し、運用規模を拡大。

2009年:バークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)を買収し、「iShares」ブランドを獲得。

2021年:サステナブル投資関連の企業を買収し、ESG投資分野を強化。

BLKは安定した財務基盤を持ち、グローバル市場において世界中の富裕層、機関投資家をターゲットに運用資産を拡大。

特にETF事業の成長が収益の重要な柱となっています。

【出典】

【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢