C3AI 今後の見通し
シースリーエーアイ(C3.ai Inc)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
直近決算
2024年9月4日(米国時間)にシースリーエーアイ(C3.ai Inc)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想-0.13$→結果-0.05$
・売上高:予想0.869億$→結果0.872億$(前年同期比+21%)
★ガイダンス
《四半期》
・売上高:予想0.91億$→結果0.886~0.936億$(※中値は0.916億$)
《通年》
・売上高:予想3.834億$→結果3.7~3.95億$(※中値は3.825億$)
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました
企業概要
シースリーエーアイ(C3.ai)はビリオネアのトム・シーベルが設立した企業向けAIのプラットフォームをサブスクリプション方式で提供する企業です。
C3AIのソフトがカバーしているのは、予知保全や不正検知、センサーネットワークの健全化、供給ネットワークの最適化、エネルギー管理、マネーロンダリングの防止、顧客エンゲージメントなど、広範な領域にわたっています。
現在、企業向けのAIソフトウェアを提供する企業が乱立し、使いにくいAIプラットフォームがあふれかえっていますが、C3AIは、この状況を、汎用性の高いプラットフォームを提供することで解決しようとしています。
草創期のPCの世界ではOSが乱立しており、最後にはウィンドウズかマックという形に整理されましたが、現在のAIプラットフォーム市場は乱戦状態が続き、その乱立がユーザーにある種の不便さをもたらしています。
そのため、これを解決することで、シーベルは、かつてのゲイツのようなメジャープレイヤーとなることを狙っているわけです。
CSAIのプラットフォームに関しては、第三者機関による比較検証で、同じ開発作業がAMZNのAWSの26分の1、MSFTのAzureの18分の1で可能になるとの結果が報告されています。
かなりの優れものらしく、ORCLで活躍した前歴を持つシーベルのカリスマ性もあって、C3AIはBtoBでの業績拡大が期待されています。
すでに米空軍等の公的機関、MMMやシェル等の大企業が採用しており、モデルケースとしてはエネルギー大手のBKR(ベーカーヒューズ)が注目されています。
そこで、この記事ではC3AIの決算や業績などを整理し、その将来性を探ってみたいと思います。