CRWD/ZSの比較:クラウドストライクとズィースケーラーの違いとは
CRWDとZSを違いを踏まえて比較します。(2025年10月更新)
クラウドストライク(CrowdStrike)とジースケイラー(Zscaler, Inc.)は、新しいクラウドベースのサイバーセキュリティ事業の代表的な銘柄です。
その株価の推移(チャート)、決算の予想と結果、業績(財務情報)はどうなっているのでしょうか。
これらの銘柄について、今後の見通しや将来性を探ってみます。
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移(XLK:Technology Select Sector SPDR Fundを含めて比較)
※チャート右目盛り:10年国債利回り
※株価の成長率や52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、PBR、PSR、時価総額などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載。
株価推移や成長率比較については以下の関連記事を参照
決算(予想:結果)
マーケットにおけるEPSと売上の予想値の変動を更新してみます。
決算の予想:結果については以下の関連記事を参照
★クラウドストライク(CRWD)決算:予想と結果 売上&EPS
【クラウドセキュリティ対決】クラウドストライク(CRWD) vs ゼットスケーラー(ZS)!最強の矛か、最強の盾か?
サイバー攻撃が高度化・巧妙化する現代において、企業を守る「サイバーセキュリティ」は最も重要なIT投資の一つです。その中でも、従来のセキュリティの常識を覆したクラウドネイティブのリーダー企業が、クラウドストライク(CRWD)とゼットスケーラー(ZS)です。
本記事では、驚異的な成長を続けるこの2社のビジネスモデル、業績、そして将来性を徹底的に比較・分析します。
彼らは競合しない?「ゼロトラスト」における役割の違い
両社は「ゼロトラスト・セキュリティ(何も信頼しない)」という共通の概念を掲げていますが、守る対象が異なります。
- クラウドストライク (CRWD) →「エンドポイント」を守る
PC、サーバー、スマートフォンなど端末(エンドポイント)とアイデンティティ/データを統合的に守るXDRのリーダー。単一エージェントのFalcon PlatformでAIを活用し、端末やユーザーのふるまいを継続監視して侵入前後の攻撃を止めます。例えるなら「屈強なボディガード」。[1][2] - ゼットスケーラー (ZS) →「通信(ネットワーク)」を守る
クラウド経由のZero Trust Exchangeがすべてのトラフィックを検査・制御。SSE(Security Service Edge)/SASE領域で、ユーザーとアプリ間の通信経路そのものを安全化します。例えるなら「鉄壁の検問所」。[3][4]
このように守る領域が違うため、多くの企業は両社のサービスを組み合わせて導入しており、競合というより補完関係が強いのが実態です(CRWDはEPP/XDRで、ZSはSSEでそれぞれガートナーのリーダー評価)。[5][6]
比較サマリー:端末のCRWD、通信のZS
| 項目 | クラウドストライク (CRWD) | ゼットスケーラー (ZS) |
|---|---|---|
| セキュリティ領域 | エンドポイント/XDR、アイデンティティ、データ保護 など | SSE/SASE(SWG・CASB・ZTNA統合) |
| プラットフォーム | Falcon Platform | Zero Trust Exchange |
| 配当方針 | 配当なし(現時点で現金配当の予定なし)[7][8] | |
| フリーキャッシュフロー マージン(直近通期) |
約27%(FY2025:FCF $1.07B/売上 $3.95B)[9][10] | 約27%(FY2025:FCF $726.7M/売上 $2.673B)[11] |
※FCFマージンはIR・集計サイトの公表値/計算式に基づく概算。通期ベースで比較。
業績と成長性の詳細分析
両社ともSaaSとして高い継続課金(ARR)と拡張余地を持ちます。直近の通期では、CRWDはFY2025売上$3.95B(+29%)、ZSはFY2025売上$2.673B(+23%)と、いずれも高成長を維持。ZSはFY2025終了時点のARRが$3.015Bを突破しました。CRWDのARRはFY2025期末$4.24B、FY2026 Q2には$4.66Bに到達しています。[12][13][14]
| 年 | CRWD 売上高 (前年比) | ZS 売上高 (前年比) |
|---|---|---|
| 2025 | $3.95 B (+29%)[15] | $2.673 B (+23%)[16] |
| 2024 | $3.06 B (+36.6%)[17] | $2.42–2.60 B(会社開示は通期見通し2.60–2.62含む)(概ね+28〜+37%)[18] |
| 2023 | $2.24 B (+54.2%) | $1.89–1.96 B(+48〜+60%) |
| 2022 | $1.45 B (+65.9%) | $0.82 B (+56.1%) |
| 2021 | $0.87 B (+81.6%) | $0.53 B (+42.1%) |
| 2020 | $0.48 B | $0.37 B |
※B=10億ドル。各社の会計年度に基づく。ZSの2024年は会社開示のレンジ・外部集計の公表値を併記(資料により端数差あり)。
- CRWDの近況:FY2025で売上$3.95B、期末ARR$4.24B。FY2026でもARRが$4.66Bに伸長。運営効率向上に向けた人員最適化(約5%)も公表されています。[19][20]
- ZSの近況:FY2025でARR$3.015Bを突破、通期FCFマージン27%、FY2026ガイダンスは売上$3.27〜$3.28Bを見込むなど、SSEの裾野拡大を背景に堅調。[21][22]
結論:あなたに合うのはどちら?
両社への投資は、どちらのセキュリティ領域がより重要性を増すと考えるかに依存しますが、実務面では両方が必要になる場面が多いのが現実です。
「全てのデバイス」を守る重要性に賭けるなら → クラウドストライク (CRWD)
リモートワークやIoTの普及で守る端末は増え続けています。端末・アイデンティティ・データを横断して攻撃を止めるCRWDの統合XDRは、今後も需要拡大が見込みやすい。FY2025のFCFマージンは約27%と資金創出力も良好です。[9]
「クラウド化」という大きな潮流に乗るなら → ゼットスケーラー (ZS)
アプリもユーザーもクラウドに分散する時代、通信経路をクラウドで守るSSE/SASEは中核インフラ。いったん導入するとスイッチングコストが高く、ARRが積み上がりやすい構造です。FY2025のFCFマージンは約27%、FY2026も増収見込みです。[11][22]
最終的な結論として、この2社は競合というより補完関係にあります。「どちらか一方」ではなく「シナリオ別に両社を保有」することで、クラウド時代のセキュリティ成長テーマ全体に広く投資する戦略が合理的です。
※本ページの分析は2025年10月18日時点の公開情報に基づいています。投資の最終判断は必ずご自身の責任で行ってください。
- CrowdStrike「What is Zero Trust?」定義・解説(2025年3月更新)。公式サイト。
- CrowdStrike「Falcon Platform」製品概要。公式サイト。
- ZscalerはSSEのリーダー(2025年版Gartner MQ)。Zscaler特設/プレス。
- Zscaler「Zero Trust Exchange」コンセプト(SSE/SASEの位置づけ)。公式サイト。
- CrowdStrikeはEPP分野でガートナー・リーダー(2025年)。公式ブログ/IR。
- SSE 2025年版MQの要旨(外部報道)。CRN。
- CRWDは配当実績なし。Stock Analysis。
- ZSは配当実績なし(当面予定なし)。IR FAQ/参考:Stock Analysis。
- CRWD FY2025のFCF $1.07B/売上$3.95B → FCFマージン約27%(算出根拠)。GuruFocus/IR。
- CRWD FY2026 Q2 決算(参考:売上推移・ARR進捗)。IR。
- ZS FY2025のFCF $726.7M/売上$2.673B → FCFマージン約27%。TradingView(元IR配信)/IR PDF。
- CRWD FY2025通期:売上$3.95B(+29%)。IR。
- ZS FY2025通期:売上$2.673B(+23%)・ARR $3.015B。IR/IR PDF。
- CRWD FY2026 Q2:期末ARR$4.66B。Yahoo! Finance(IR発表要旨)。
- CRWD FY2025の通期売上(再掲)。IR。
- ZS FY2025の通期売上(再掲)。GlobeNewswire(IR配信)。
- CRWD FY2024通期売上$3.06B。IR。
- ZS FY2024の通期レンジ/集計サイトの公表値(端数差あり)。IR/CompaniesMarketCap。
- CRWD:FY2026年に向けた人員最適化(約5%)。ロイター。
- 同件の各種報道(参考)。WSJ/Investopedia。
- ZS:FY2025通期実績・FCFマージン27%。IR PDF。
- ZS:FY2026売上見通し$3.27–$3.28B。ロイター/SiliconANGLE。

