DIS(ウォルトディズニー)今後の見通し

ダウ30銘柄,通信

ウォルトディズニー(The Walt Disney Company)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(NFLXとDISを比較:ネットフリックスとウォルトディズニー)を参照

直近決算

ウォルトディズニーは2024年11月14日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.1$→結果1.14$
・売上高:予想224.8億$→結果225.7億$(前年同期比+6%)
★ガイダンス
《通年EPS》
2025年度伸び率:1桁台後半
2026年度伸び率:2桁成長
2027年度伸び率:2桁成長
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

ウォルト・ディズニーはエンタメの巨人、総合娯楽企業の代表格です。

DISは放送、映画・ゲーム製作、テーマパークを運営し、傘下に3大ネットABCやスポーツ専門番組ESPNを抱えています。

事業買収を繰り返し、着々とコンテンツの世界の覇者となることを目指してきました。

映像制作事業を見ると、06年にはピクサー、09年にはマーベルを買収。

2012年に「スター・ウォーズ」の映画制作会社ルーカスフィルムを買収。

スターウォーズだけでなく、マーベル・スタジオ作品を配給する「マーベル・エンターテインメント」を傘下に収めていることも特筆に値します。

19年3月には、FOX(21世紀フォックス)の映画・放送事業の買収を完了させました。

そのほか、16年~17年に、メジャーリーグのビデオストリーミングなどを行う「BAMTech, LLC」に出資し(75%保有)、動画配信サービスに本格参入しました(18年にスポーツ番組配信サービス「ESPN+」を開始)。

19年にはHuluの経営権を取得。NFLX(ネットフリックス)等への作品配給を停止し、新たな定額動画配信サービスとして「Disney+」を開始しています。

2020年以降はNFLXとディズニーの間で「コンテンツ合戦」が本格化してきています。

その事業は、以下のような分野で構成されています。

★ディズニー・パークスエクスペリエンスプロダクツ

ディズニーパークやリゾート事業の企画・開発・経営・レジャー事業を行う関連子会社を統括。

★ディズニー・スタジオ

映画の製作・配給などを取り扱う

★ディズニー・ダイレクトトゥコンシューマー&インターナショナル

ストリーミング・サービスとアメリカ国外展開を担当。

★ディズニー・メディアネットワーク

米3大放送局の一つである「ABC」、スポーツ専門チャンネル「ESPN」、アニメ専門の「ディズニー・チャンネル」などを運営しています。

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢