FDX(フェデックス)今後の見通し
フェデックス (FedEx Corp.) の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(UPSとFDXを比較:ユナイテッドパーセルとフェデックス)を参照
直近決算
FDX(フェデックス)は3月19日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想4.11$→結果5.25$
・売上高:予想234.8億$→結果240億$(前年同期比+7%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想18.71$→結果19.3~20.1$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
フェデックス(FedEx Corporation, NYSE: FDX)は、1971年設立の米国発グローバル物流企業で、米国テネシー州メンフィスに本社を置きます。220超の国・地域を対象に、航空・陸上を統合したネットワークでエクスプレス配送、地上配送、LTL(小口混載)などを提供しています。[1]
国際航空貨物では世界有数の規模で、FedEx Corporation全体では航空機698機、モータービークル20万台超、空港650超、施設約5,000をカバーしています。ハブ&スポーク型の空港ハブシステムと地上ネットワークを組み合わせ、翌日配送、国際優先配送、標準配送などの高頻度サービスを支えています(会社ファクト、2025年時点)。[1]
2016年のTNTエクスプレス買収で欧州の路線網・デポを取り込み、欧州内ネットワークと米メンフィスを結ぶ国際ネットワークを拡充してきました。2025年4月には、ベルギーのリエージュ(LGG)とメンフィス(MEM)を結ぶ777F便を週5便から週8便へ増便し、欧州・米国間の航空貨物網を強化しています。[2][3]
その事業は、2024年6月の統合完了により「Federal Express(統合エア&グラウンド)」と「FedEx Freight(LTL)」を中心とする体制へ再編されています。従来のFedEx GroundとFedEx ServicesはFederal Expressに統合され、統合型のエア・グラウンドネットワークを運営する形になりました。一方、FedEx Freightは独立運営を維持しており、会社は2026年6月1日にFedEx Freightをスピンオフする予定です。[4][5]
各領域の概要は以下の通りです。
(1) Federal Express:統合されたエア&グラウンドの宅配・小包・国際輸送。エクスプレス輸送、地上配送、国際配送、貨物輸送を組み合わせ、ハブ空港と地上施設の連携により、スピードとコスト効率の両立を図ります。2025会計年度の売上高は752.74億ドルでした。[6]
(2) FedEx Freight:北米中心のLTL(小口混載)輸送。米国、カナダ、メキシコ、プエルトリコ、米領バージン諸島を対象に、約355のサービスセンターと約3万台の車両を通じてサービスを展開しています。2025会計年度の売上高は88.90億ドルでした。2026年6月1日の分離後は、ニューヨーク証券取引所にティッカー「FDXF」で上場する予定です。[7][5]
(3) 付随サービス:通関、フォワーディング、サプライチェーン、オフィス(印刷・店舗受取)、デジタル追跡、返品対応などを連携し、ワンストップで物流課題を支援します。FedEx Officeは印刷・梱包・店舗受取を担い、FedEx Logisticsはフォワーディングやサプライチェーン関連サービスを提供します。[8]
財務規模(最新):2025会計年度(FY2025)売上高は879億ドルでした。内訳はFederal Expressが約753億ドル、FedEx Freightが約89億ドル、その他が約37億ドルです。2026会計年度第3四半期(2026年2月28日終了)の売上高は240億ドル、営業利益は13.5億ドル、純利益は10.6億ドル、希薄化後EPSは4.41ドルでした。調整後では営業利益16.2億ドル、調整後EPS5.25ドルです。[9][10]
運用・テクノロジー:オンライン追跡、需要予測、ルート最適化などのデジタル基盤を強化しています。Network 2.0では拠点統合や仕分け自動化、エア・グラウンドの集約運用を進め、DRIVEでは構造的なコスト削減を進めています。2026会計年度第3四半期決算では、米国内およびInternational Priorityの小包利回り改善、変革施策によるコスト削減、米国内小包数量の増加が、連結営業利益の改善要因として説明されています。[10]
ミニ解説:2024年の「一体運営」移行で、顧客側はExpress/Groundの区分を意識せずに手配しやすくなり、会社側は配送網・施設・IT・営業機能を統合してコスト効率を高めやすくなりました。2026年5月時点の焦点は、FedEx Freightの2026年6月1日スピンオフ、Network 2.0/DRIVEによるコスト削減、国際輸送需要と貿易政策の影響、そして航空機材・地上ネットワークの最適化です。FedExは2026会計年度通期について、売上成長率を6.0〜6.5%、調整後希薄化後EPSを19.30〜20.10ドルと見込んでいます。[10]
【注】(出典リンク)
- 会社ファクト(本社、国・地域、航空機698機、車両20万台超、空港650超、施設約5,000など) → FedEx Company Structure & Facts → FedEx 2025 Annual Report(PDF)(確認日:2026-05-10) ↩
- TNTエクスプレス買収完了(2016年5月25日) → FedEx Newsroom:FedEx Acquires TNT Express(確認日:2026-05-10) ↩
- リエージュ=メンフィス便の増便(週5便→週8便、2025年4月開始) → FedEx Europe Newsroom:Liege-Memphis air route(確認日:2026-05-10) ↩
- 運営会社の統合方針と2024年6月の統合完了(FedEx Ground/FedEx Services→Federal Express) → FedEx Newsroom(2023年4月5日) → FedEx Form 10-K 2025(SEC)(確認日:2026-05-10) ↩
- FedEx Freight分離予定(2026年6月1日、NYSEティッカーFDXF) → FedEx Newsroom:Freight分離意向 → FedEx FY2026 Q3決算リリース(確認日:2026-05-10) ↩
- Federal Expressの概要・FY2025売上高 → FedEx Form 10-K 2025(SEC) → FedEx IR:Overview of Company(確認日:2026-05-10) ↩
- FedEx Freightの概要・FY2025売上高・拠点網 → FedEx Company Structure & Facts → FedEx Form 10-K 2025(SEC)(確認日:2026-05-10) ↩
- FedEx Office/FedEx Logistics等の付随サービス → FedEx Company Structure & Facts → FedEx Logistics(確認日:2026-05-10) ↩
- FY2025売上高879億ドル・セグメント構成 → FedEx IR:Overview of Company → FedEx 2025 Annual Report(PDF)(確認日:2026-05-10) ↩
- FY2026第3四半期実績・通期見通し・Freight分離進捗・Network 2.0/DRIVEの説明 → FedEx FY2026 Q3決算リリース → FedEx FY2026 Q3 Earnings Release(PDF)(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
【出典】

