KOとPEPを比較|コカ・コーラとペプシコの違い・売上・配当【2026年】
コカ・コーラ(The Coca-Cola Company/NYSE: KO)とペプシコ(PepsiCo, Inc./NASDAQ: PEP)は、どちらも生活必需品セクターを代表する米国大型株ですが、事業構造には大きな違いがあります。
KOは飲料を中心とした高利益率型の企業である一方、PEPは飲料に加えてLay’s、Doritos、Cheetosなどのスナック・食品事業を持つ分散型企業です。2025年の売上規模はPEPがKOの約2倍ですが、利益率ではKOが高くなりやすい事業構造です。
2026年Q2では、KOのオーガニック売上が前年同期比+6%、Comparable EPSが+11%となりました。一方、PEPはオーガニック売上が+2.4%、Core EPSが+4%でした。配当利回りでは、2026年8月7日終値を基準にするとPEPの方が高くなっています。[1][2][3]
本記事では、KOとPEPについて、株価、売上、最新決算、配当利回り、増配実績、2026年通期見通しを比較し、両社の違いと今後の将来性を整理します。
※本記事は2026年8月9日時点で確認できる公開情報に基づいています。特定銘柄の購入を推奨するものではありません。
ペプシとペプシコの違いは?
「ペプシ(Pepsi)」と「ペプシコ(PepsiCo)」は同じ意味ではありません。
Pepsiは炭酸飲料のブランド名です。一方、PepsiCoはPepsi-Colaを含む多数の飲料・食品ブランドを展開する企業です。
PepsiCoはPepsi-Colaだけでなく、Lay’s、Doritos、Cheetos、Gatorade、Mountain Dew、Quaker、SodaStreamなど幅広いブランドを展開しています。[4]
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| Coca-Cola | コカ・コーラ社が展開する飲料ブランド |
| The Coca-Cola Company | NYSEにKOとして上場する飲料企業 |
| Pepsi | PepsiCoが展開する炭酸飲料ブランド |
| PepsiCo | NASDAQにPEPとして上場する飲料・食品企業 |
したがって、「コカ・コーラとペプシ」を商品として比較する場合と、「The Coca-Cola Company(KO)とPepsiCo(PEP)」を企業・株式として比較する場合では意味が異なります。
本記事で比較するのは、後者の企業としてのKOとPEPです。
KOとPEPを比較|コカ・コーラとペプシコの違い
比較サマリー
| 項目 | コカ・コーラ(KO) | ペプシコ(PEP) |
|---|---|---|
| 事業の軸 | 飲料中心。原液・濃縮液販売やボトラーとのフランチャイズ型ビジネスの比重が高く、利益率が高くなりやすい。 | 飲料+スナック・食品。Pepsi、Gatoradeに加えてLay’s、Doritosなどを持ち、事業分散度が高い。 |
| 2025年売上 | $47.94B | $93.93B |
| 2026年Q2売上 | $13.4B | $24.181B |
| Q2オーガニック売上 | +6% | +2.4% |
| Q2調整後EPS | Comparable EPS $0.97(+11%) |
Core EPS $2.20(+4%) |
| 四半期配当 | $0.53 | $1.48 |
| 年率配当 | $2.12 | $5.92 |
| 連続増配 | 64年 | 54年 |
| 配当利回り概算 2026/8/7終値基準 |
約2.44% | 約4.26% |
| 特徴 | 高利益率、世界的な飲料ブランド、価格決定力 | 飲料+食品の分散、高い売上規模、相対的に高い配当利回り |
簡単に整理すると、利益率や飲料ブランドの強さ、足元の利益成長を重視する場合はKO、飲料とスナックの事業分散、売上規模、高めの配当利回りを重視する場合はPEPという違いがあります。
株価:過去~現在
※チャート左目盛り:株価推移(VDC:Vanguard Consumer Staples ETFを含めて比較)
※チャート右目盛り:米国10年国債利回り
株価の成長率や52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、PBR、PSR、時価総額などを掲載しています。リアルタイムではありませんが、株価は最大20分程度のディレイでフォローしています。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載しています。
決算(予想:結果)
市場におけるEPSと売上高の予想値、および実際の決算結果の推移を更新しています。
決算の予想:結果の関連記事
コカ・コーラとペプシコの売上を比較
2025年通期の売上高は、コカ・コーラが$47.94B、ペプシコが$93.93Bで、単純な売上規模ではPEPがKOの約2倍です。[5][6]
ただし、この差だけで「PEPの方が企業規模や収益力で2倍優れている」と考えるのは適切ではありません。
PEPは飲料だけでなく、Frito-Layを中心とするスナック・食品の製造、物流、販売を大規模に手掛けています。一方、KOは原液・濃縮液の販売やフランチャイズ型ボトリングモデルの比重が高いため、売上高そのものはPEPより小さい一方、利益率が高くなりやすい構造です。
売上高の推移(2020~2025年)
| 年 | KO:Net Operating Revenues | PEP:Net Revenue |
|---|---|---|
| 2020 | $33.01B | $70.37B |
| 2021 | $38.66B | $79.47B |
| 2022 | $43.00B | $86.39B |
| 2023 | $45.75B | $91.47B |
| 2024 | $47.06B | $91.85B |
| 2025 | $47.94B | $93.93B |
| 年平均成長率 (CAGR、2020→2025) |
約7.8% | 約5.9% |
※B=10億ドル。KOは暦年決算(12月期)、PEPは週次ベースの会計年度を採用しています。年次数値は各社の年次報告・10-K等に基づきます。
2020~2025年のCAGRではKOがPEPを上回りました。ただし、2020年は新型コロナ禍による外食・業務用需要の落ち込みがKOに大きく影響した年でもあるため、起点による影響には注意が必要です。
2026年Q2決算を比較
最新決算は、KOが2026年7月28日に発表した2026年Q2、PEPが2026年7月9日に発表した2026年Q2です。[1][2]
| 指標 | KO | PEP |
|---|---|---|
| 売上高 | $13.4B | $24.181B |
| 報告売上成長率 | +7% | +6.4% |
| オーガニック売上 | +6% | +2.4% |
| 数量 | Unit case volume +5% |
Foods +3% Beverages +2%※ |
| 営業利益率 | 34.9% | 16.6% |
| 調整後営業利益率 | Comparable 35.6% |
Core 16.8% |
| GAAP EPS | $1.03 +16% |
$2.18 +137% |
| 調整後EPS | Comparable EPS $0.97(+11%) |
Core EPS $2.20(+4%) |
| 通期ガイダンス | 上方修正 | 維持 |
※PEPの数量は買収・売却の影響を除く全社ベース。Convenient FoodsとBeveragesで開示基準が異なります。
KOの2026年Q2:売上・数量・EPSがそろって成長
KOの2026年Q2のNet revenuesは$13.4Bで前年同期比7%増、オーガニック売上は6%増でした。Unit case volumeも5%増となっています。[1]
Operating marginは34.9%、Comparable operating marginは35.6%でした。Comparable EPSは$0.97で11%増となりました。
数量成長を見ると、Trademark Coca-Colaが5%増、Coca-Cola Zero Sugarが16%増、Water・Sports・Coffee・Teaカテゴリーが6%増となっています。
売上を値上げだけに依存せず、数量も増えている点は2026年Q2の重要なポイントです。
PEPの2026年Q2:売上は伸びるが基礎的な利益成長は緩やか
PEPの2026年Q2のNet revenueは$24.181Bで前年同期比6.4%増、オーガニック売上は2.4%増でした。[2]
GAAP EPSは$2.18で前年同期比137%増となりましたが、この数字だけを見て利益が2倍以上に拡大したと判断するのは適切ではありません。
前年同期にはRockstarおよびBe & Cheeryブランドに関連した$1.86Bの減損などが計上されていたためです。
比較可能性を高めたCore EPSは$2.20で4%増、Core constant currency EPSは1%増でした。
したがって2026年Q2のPEPは、「大幅なGAAP増益」よりも、オーガニック売上+2.4%、Core EPS+4%という数字を基礎的な業績として見る方が実態を把握しやすいでしょう。
最新決算ではKOの成長率が優位
2026年Q2だけを比較すると、売上規模ではPEPが大きいものの、オーガニック売上成長率はKOが+6%、PEPが+2.4%でKOが上回りました。
調整後EPSもKOが+11%、PEPが+4%です。
PEPは食品と飲料を持つ分散型企業としての強みがありますが、足元の基礎的な成長率ではKOの方が強い状態です。
KOとPEPの配当を比較|配当利回り・増配
KOとPEPはいずれも50年以上連続して増配を続ける代表的な配当成長株です。
| 項目 | KO | PEP |
|---|---|---|
| 四半期配当 | $0.53 | $1.48 |
| 年率配当 | $2.12 | $5.92 |
| 連続増配 | 64年 | 54年 |
| 株価 2026/8/7終値 |
$87.05 | $139.02 |
| 配当利回り概算 | 約2.44% | 約4.26% |
| 次回支払予定 | 2026/10/1 | 2026/9/30 |
コカ・コーラ(KO)の配当
KOは2026年2月に64年連続となる増配を決定し、四半期配当を$0.53、年率換算で$2.12としています。[7]
2026年7月15日に公表された直近の配当も1株$0.53で、2026年9月15日を基準日として10月1日に支払う予定です。[8]
8月7日終値$87.05を基準にすると、表面配当利回りは約2.44%です。
ペプシコ(PEP)の配当
PEPは2026年に54年連続となる増配を実施し、年率配当を$5.69から$5.92へ引き上げました。四半期配当は$1.48です。[4]
直近公表分は2026年9月4日を基準日として9月30日に支払い予定です。
8月7日終値$139.02を基準にすると、表面配当利回りは約4.26%となります。
配当利回りではPEP、増配実績ではKOが長い
2026年8月時点では、配当利回りだけを見るとPEPの約4.26%がKOの約2.44%を大きく上回ります。
一方、連続増配年数はKOが64年、PEPが54年で、どちらも非常に長い実績があります。
高い配当利回りだけで優劣を判断するのではなく、EPS成長率、フリーキャッシュフロー、配当性向、今後の増配余力も確認する必要があります。特にPEPの利回りがKOより高い背景には、2026年にPEP株価が相対的に低い水準にあることも影響しています。
2026年通期見通しを比較
2026年Q2決算を受け、KOは通期見通しを引き上げました。一方、PEPは従来の通期ガイダンスを維持しています。[1][2]
| 2026年通期 | KO | PEP |
|---|---|---|
| オーガニック売上 | 約+5% | +2~4% |
| 調整後EPS | Comparable EPS +9~10% |
Core EPS +5~7%想定 |
| 為替一定EPS等 | Comparable currency-neutral EPS 買収・売却影響除外 +7~8% |
Core constant currency EPS +4~6% |
| FCF等 | FCF 約$12.4B |
FCF conversion ratio 80%以上 |
KOはQ2後に通期ガイダンスを引き上げ
KOはオーガニック売上見通しを従来の4~5%増から約5%増へ引き上げました。
Comparable EPS成長率も従来の8~9%から9~10%へ、FCF見通しも約$12.2Bから約$12.4Bへ引き上げています。
Q2までの売上・数量・利益の好調さを受け、2026年の業績見通しは改善しています。
PEPは通期ガイダンスを維持
PEPは2026年通期について、オーガニック売上+2~4%、Core constant currency EPS+4~6%という従来予想を維持しています。
為替や買収・売却効果を含む前提では、Net revenueは約4~6%増、Core EPSは約5~7%増となる想定です。
また、2026年には配当約$7.9B、自社株買い約$1.0B、合計約$8.9Bの株主還元を予定しています。
KOとPEPの将来性を比較
KOの将来性
KOの強みは、世界的なブランド力、価格決定力、高い利益率を持つ飲料事業です。
2026年Q2ではUnit case volumeが5%増加し、Trademark Coca-Colaも5%増、Coca-Cola Zero Sugarは16%増となりました。単なる値上げではなく数量も伸びている点は、中長期の成長を見るうえでプラス材料です。
KOの強み
- 高いブランド力:Coca-Cola、Sprite、Fantaなど世界規模のブランドを持つ。
- 高利益率:原液・濃縮液やフランチャイズ型モデルにより高い営業利益率を維持しやすい。
- 価格決定力:インフレ環境でも価格・ミックス改善で収益を確保しやすい。
- 数量成長:2026年Q2のUnit case volumeは5%増。
- 長期増配:64年連続増配。
KOのリスク
- 砂糖・健康問題への規制強化
- 為替変動
- 原材料・輸送コスト上昇
- 新興国の景気や通貨変動
- 高い株価評価による配当利回り低下
PEPの将来性
PEPの最大の特徴は、飲料だけでなくスナック・食品を大規模に展開していることです。
Pepsi、Gatorade、Mountain Dewなどの飲料に加え、Lay’s、Doritos、Cheetosなどを持つため、収益源がKOより分散しています。
2026年Q2では、北米Convenient Foodsの数量シェアが改善し、海外事業も売上成長を支えました。
PEPの強み
- 飲料+スナックの分散:単一カテゴリーへの依存度が低い。
- 大きな売上規模:2025年売上は約$94B。
- 国際事業:新興国を含むグローバル展開。
- 高めの配当利回り:2026年8月時点ではKOを大きく上回る。
- 54年連続増配:長期的な株主還元実績。
PEPのリスク
- 食品・飲料の製造、物流コスト負担
- 北米食品事業の需要・価格弾力性
- 原材料・人件費上昇
- 健康志向による既存商品の需要変化
- KOより低い利益率
KOとPEPはどちらが向いている?
利益率・ブランド・足元の成長率を重視するならKO
KOは飲料中心の高利益率モデルで、2026年Q2のComparable operating marginは35.6%でした。
オーガニック売上+6%、Comparable EPS+11%と、足元の成長率でもPEPを上回っています。
高い利益率、ブランド力、長期的な増配実績を重視する場合はKOが比較対象になりやすいでしょう。
配当利回り・事業分散を重視するならPEP
PEPは飲料とスナック・食品の二本柱を持ち、KOより事業構成が分散しています。
2026年8月時点の概算配当利回りは約4.26%で、KOの約2.44%を大きく上回ります。
足元の成長率ではKOに劣りますが、インカム収入と事業分散を重視する場合にはPEPが比較対象になりやすくなります。
比較結果
| 重視する項目 | 比較上の特徴 |
|---|---|
| 売上規模 | PEPが大きい |
| 利益率 | KOが高い |
| 2026年Q2のオーガニック成長 | KOが高い |
| 2026年Q2の調整後EPS成長 | KOが高い |
| 配当利回り | PEPが高い |
| 連続増配年数 | KOが長い |
| 事業分散 | PEPが高い |
| 飲料への純粋な投資 | KOが比較対象になりやすい |
まとめ:コカ・コーラとペプシコの違い
コカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)は、ともに世界的なブランドを持つ生活必需品銘柄ですが、事業構造は大きく異なります。
KOは飲料を中心とする高利益率型企業です。2026年Q2はオーガニック売上+6%、Comparable EPS+11%と好調で、通期ガイダンスも引き上げました。
一方、PEPは飲料とスナック・食品を組み合わせた分散型企業です。2025年売上は約$94BとKOの約2倍で、2026年8月時点の配当利回りもKOを大きく上回っています。
ただし売上規模だけを比較すると、両社の事業モデルの違いを見落とします。KOは売上規模では小さくても高い利益率を持ち、PEPは製造・物流を含む食品事業を抱えることで売上規模と分散性を確保しています。
KOとPEPの比較をまとめると:
- KO:高利益率、強い飲料ブランド、64年連続増配、2026年Q2の成長率が高い。
- PEP:飲料+スナックの分散、約$94Bの売上規模、54年連続増配、相対的に高い配当利回り。
利益率と足元の成長性を重視するならKO、配当利回りと事業分散を重視するならPEPという整理ができます。どちらの場合も、株価水準、配当性向、フリーキャッシュフロー、オーガニック売上の推移を継続して確認することが重要です。
最終更新日:2026年8月9日
【注】(出典リンク)
-
KO 2026年Q2決算・2026年通期見通し →
The Coca-Cola Company:2026年Q2 Earnings Release(一次情報)
→ Net revenues +7%、Organic revenues +6%、Comparable EPS $0.97、2026年通期ガイダンス等(確認日:2026-08-09)
↩ -
PEP 2026年Q2決算・2026年通期見通し →
SEC:PepsiCo 2026年Q2 Earnings Release(一次情報)
→ Net revenue $24.181B、Organic revenue +2.4%、Core EPS $2.20、2026年ガイダンス等(確認日:2026-08-09)
↩ -
株価・配当利回り試算の前提 →
Yahoo Finance:KO /
Yahoo Finance:PEP
→ 2026年8月7日米国市場終値 KO $87.05、PEP $139.02。配当利回りは会社公表の年率配当を基に概算(確認日:2026-08-09)
↩ -
PEPの事業ポートフォリオ・2026年配当 →
PepsiCo:Quarterly Dividend(一次情報)
→ Pepsi-Cola、Lay’s、Doritos、Cheetos、Gatorade等のブランド、四半期$1.48、年率$5.92、54年連続増配、2026年9月30日支払予定(確認日:2026-08-09)
↩ -
KO 2025年通期・年次売上データ →
SEC:The Coca-Cola Company 2025 Form 10-K(一次情報)
→ 2020~2025年のNet operating revenues、事業構造等(確認日:2026-08-09)
↩ -
PEP 2025年通期・年次売上データ →
SEC:PepsiCo 2025 Form 10-K(一次情報)
→ 2020~2025年のNet revenue、飲料・食品事業等(確認日:2026-08-09)
↩ -
KO 64年連続増配・年率配当 →
The Coca-Cola Company:64th Consecutive Annual Dividend Increase(一次情報)
→ 四半期$0.53、年率$2.12、64年連続増配(確認日:2026-08-09)
↩ -
KO 直近配当 →
The Coca-Cola Company:Quarterly Dividend(一次情報)
→ 四半期$0.53、2026年9月15日基準日、10月1日支払予定(確認日:2026-08-09)
↩

