MO(アルトリア)今後の見通し
アルトリアグループ(Altria Group, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(PMとMOを比較:フィリップモリスとアルトリア)を参照
直近決算
MO(アルトリア)は1月31日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績《四半期》
・EPS:予想1.29$→結果1.29$
・売上高:予想50.4億$→結果51.1億$(前年同期比+2%)
★ガイダンス《通年》
・EPS:予想5.35$→結果5.22~5.37$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
アルトリアは、アメリカを代表するタバコ(関連製品含む)メーカーです。
米国タバコ業界で首位の規模を誇り、紙巻きタバコ(代表ブランド:「マールボロ」「パーラメント」「バージニアスリム」など)を中心に事業を展開しています。
タバコ事業を中核としながらも、ワインや無煙タバコ、電子タバコ分野(JUUL Labsへの投資)やカンナビノイド関連事業(Cronos、Helix Innovations LLCへの持分取得)等に多角化を進めています。
主に以下のセグメントで事業を展開しています。
★米国内タバコ事業(MO): 米国内市場向けに、紙巻きタバコや葉巻を販売。「マールボロ」「パーラメント」「バージニアスリム」などの主要ブランドは、米国タバコ市場で圧倒的なシェアを保有。
全売上の約80%以上を占める主要な収益源です。
★無煙タバコ事業とその他関連事業: USスモークレスカンパニーを通じて、コペンハーゲン、スコールなどの無煙タバコ製品を提供。「サン・ミッシェル・ワインステーツ」ブランドを通じて、ワイン製品も手がけ、市場の多角化を図っています。
(*国際タバコ事業〔Philip Morris International(PM)〕は米国外市場向けにタバコ製品を販売。アルトリアグループとは別会社として独立して運営され、各国での製品を展開。米国内と国際で分業することで、それぞれの市場環境に合わせた戦略を実施しています)
アルトリアは強力なブランドと広範な流通ネットワークに支えられ、安定した収益を確保。
安定したキャッシュフローにより、研究開発投資、設備投資、株主還元(配当、自己株式買戻し)が継続的に行われています。
2003年に「フィリップ・モリス」から「アルトリア・グループ」へ社名変更。
2007年に「クラフト・フーズ」、2008年に「フィリップ・モリス・インターナショナル」をスピンオフ。
事業の専門性を高める組織再編を実施しました。
【出典】
【事業構成】