NFLX(ネットフリックス)今後の見通し

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ネットフリックス(Netflix Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(NFLXとDISを比較:ネットフリックスとウォルトディズニー)を参照

直近決算

2025年1月21日(米国時間)にネットフリックスは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想4.2$→結果4.27$
・売上高:予想101.3億$→結果102.5億$(前年同期比+16%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想5.98$→結果5.58$
・売上高:予想104.8億$→結果104.2億$
・ストリーミング有料会員数純増:1891万人増(予想:918万人増)
・ストリーミング有料会員総数:3億163万人(予想:2億9093万人)
《通年》
・売上高:予想436億$→結果435~445億$
★出典:IRページ
https://ir.netflix.net/financials/quarterly-earnings/default.aspx
★予想値は以下のページを参照しました。
https://streetinsider.com/Earnings/AutoZone+%28AZO%29+Misses+Q1+EPS+by+%241.08/24084834.html
https://finance.yahoo.com/quote/NFLX/analysis/
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/be4e59b828f1a33e3465d2a638ffe757cfb69ae1

企業概要

Netflix(NFLX)は世界最大のネット動画配信企業です。

月額定額制のサブスクリプションモデルに基づき、テレビ、PC、モバイル、タブレットなど多様な端末で、広告なしの高品質な映像コンテンツを提供。米国市場では従来のCATV(ケーブルテレビ)よりも低価格で、どの端末からでも視聴できる利便性が評価され、ユーザーの心をつかみました。

低価格で多様なデバイスから視聴可能なサービス、独自制作+ライセンスコンテンツによる豊富なラインナップ、そしてAIを駆使したパーソナライズ戦略が持続的成長のエンジンとなっています。

その事業モデルには、膨大な製作費というリスクが伴いますが、世界に拡大する利用者からのサブスクリプション収入がキャッシュフローを支えています。

また、独自制作作品と、第三者が制作した番組のライセンス契約によるコンテンツ提供の両輪で、従来の放送局や映画会社と一線を画すビジネスモデルを展開しています。

NFLXは独自制作コンテンツ(『ハウス・オブ・カード』等)への大規模投資を成功させ、オリジナル番組市場で先駆者となりました。

さらに、視聴データを活用し、ユーザーの嗜好を分析した上で、作品の企画やキャスト・監督の選定にもデータ分析を取り入れるなど、従来の「プロの直観」に頼る手法からの転換を図っています。

社史をさかのぼると、創業者Reed Hastings氏とMarc Randolph氏によって1997年に設立され、当初は郵送によるDVDレンタルサービスとして事業を開始しました。

その後、2007年のオンラインストリーミング開始により、従来のメディア消費スタイルを一新し、急速に会員数を拡大。

2017年3月末時点で会員数は9,870万人に達し、同時期に米主要ケーブルTV6社(約9,640万人)の合計を上回りました。

現在では、北米に留まらず、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ、アフリカなど190以上の国・地域でサービスを提供しています。

地域戦略を実施し、現地制作のオリジナル番組を積極的に投入して地域ごとのニーズに応えています。また、国別のマーケティング強化により、既存会員の維持と新規会員の獲得に成功し、グローバルブランドとしての地位を確立しました。

【出典】

【有料会員数の推移】

graph

【地域別売上高】

graph

Posted by 南 一矢