NKE(ナイキ)今後の見通し
ナイキ(NIKE, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(NKEとUAAを比較:ナイキとアンダーアーマー)を参照
直近決算
米国時間で2024年10月1日にNKEは四半期決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.52$→結果0.7$
・売上高:予想116.5億$→結果115.9億$(前年同期比-10%)
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました。
企業概要
ナイキは世界最大級のスポーツ用品メーカーです
スポーツシューズやウエアを中心に、アクセサリー、機器など多岐にわたる製品ラインを展開。
ブランドの中核をなす「ナイキ」ブランドの売上比率は全体の90%以上を占め、ナイキの革新性と高品質を強みとしています。
直営店とフランチャイズ店を合わせた全世界の店舗数は、米国内外で合計1,130店以上に上り、さらに天猫、Zalando、ZOZOTOWNなど主要Eコマースとの連携も進めています。
その事業は3つの領域に分かれています。
■フットウェア:ランニング、バスケットボール、サッカー、トレーニングなど、各スポーツに特化したシューズを多数展開。代表的なモデルには、「Air Max」シリーズ、「Air Jordan」シリーズ、「Nike Free」など。これらはプロアスリートだけでなく、一般消費者にも広く支持され、業界をリードする存在となっています。
■アパレル:スポーツウェアやカジュアルウェア、トレーニングウェアを展開。機能性素材や快適性に優れたデザインで、スポーツパフォーマンスの向上と日常生活での着心地の良さを実現。
■アクセサリーおよび機器:バッグ、帽子、ソックス、時計、フィットネストラッカーなど、スポーツに関連するアクセサリーや機器も提供。
社史をさかのぼると、1964年に設立され、1971年に「Nike」という現在の社名に変更されました。
創業当初はシアトルの小さな店舗から始まり、その後、革新的な製品開発とマーケティング戦略を武器に、グローバルなブランドへと成長。
現在、ナイキは世界中のスポーツ用品市場で圧倒的なシェアを有し、ファッションやライフスタイルにも影響を与えるブランドとして高い評価を受けています。
1980年代にNBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンとの契約を締結し、「エア・ジョーダン」シリーズを展開することで、スポーツ用品業界に革命を起こし、ブランド価値を一層高めました。
〔特色あるブランド戦略〕
ナイキのブランド戦略は、革新性、情熱、そして挑戦の精神を前面に打ち出しています。
・「Just Do It」というスローガンは、個々の挑戦や前向きな生き方を象徴し、幅広い年齢層に強い共感を呼びました。
・ナイキは、著名なプロ選手やスポーツチームとのスポンサー契約を多数締結し、ブランドのアイコニックな価値と市場での影響力を飛躍的に向上させました。
・近年はソーシャルメディアやデジタルマーケティングを積極的に活用し、消費者との直接的なコミュニケーションを通じて、ブランドロイヤリティを向上させています。
〔製品開発における技術革新とデジタル技術の導入〕。
・「Flyknit」技術や「React」フォーム、さらには「Zoom Air」などの独自技術により、シューズの軽量化、快適性、パフォーマンス向上を実現し、競合他社との差別化を図っています。
・また、モバイルオーダー&ペイ、デジタル決済、パーソナライズドなロイヤリティプログラムなど、最新のIT技術を活用し、顧客体験の向上と効率的な店舗運営を実現しています。
【出典】
【事業構成】
【地域別売上高】