OKTA(オクタ)今後の見通し
オクタ(Okta, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
直近決算
OKTA(オクタ)は3月3日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.74$→結果0.78$
・売上高:予想669億$→結果682億$(前年同期比+13%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想0.7$→結果0.76~0.77$
・売上高:予想669.4億$→結果668~670億$
《通年》
・EPS:予想2.94$→結果3.15~3.2$
・売上高:予想280億$→結果285~286億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
オクタは、クラウドベースのアイデンティティおよびアクセス管理(IAM)分野で世界的に知られる企業です。
組織や個人が安全かつ効率的にテクノロジーを利用できる環境を提供しています。
主な事業として、クラウドベースのアイデンティティ管理サービスを提供しており、主な製品とサービスには以下の通りです。
★Okta Identity Cloud:Oktaの代表的なソフトウェアであり、企業向けのID管理システムを提供。
★シングルサインオン(SSO):ユーザーが一度の認証で複数のアプリケーションやサービスにアクセスを可能にする。これにより、パスワード管理の負担を軽減し、セキュリティを強化。
★多要素認証(MFA):パスワードに加えて、追加の認証要素を要求し、不正アクセスのリスクを低減。
★ライフサイクル管理:ユーザーのアカウント作成から削除までのプロセスを自動化。効率性とセキュリティを向上させる。
★APIアクセス管理:APIへのアクセス制御を行い、セキュリティとパフォーマンスを最適化。
これらのサービスは、Amazon Web Services(AWS)のクラウド上に構築されており、高い信頼性とスケーラビリティを備えています。
そのクラウドベースのソリューションは、多様なアプリケーションやデバイスへのアクセスを一元管理し、セキュリティとユーザーエクスペリエンスの向上を実現しています。
社史をさかのぼると、Oktaは2009年、セールスフォース・ドットコムの元エンジニアリング上級副社長であるトッド・マッキノン(Todd McKinnon)と、同じくセールスフォース出身のフレデリック・ケレスト(Frederic Kerrest)によって設立されました。
当初は「Saasure Inc.」として設立されましたが、2010年に現在の「Okta」に社名を変更。
2017年4月にはニューヨーク証券取引所に上場。
2021年3月、開発者向けのアイデンティティ管理プラットフォームを提供するAuth0を65億ドルで買収。
この買収により、Oktaは開発者コミュニティへのアプローチを強化し、製品ポートフォリオを拡充しました。
2023年10月、Oktaはカスタマーサポートシステムへの不正アクセスを受け、約1%の顧客が影響を受けました。
Oktaのビジョンは、「誰もがあらゆるテクノロジーを安全に使えるようにすること」です。
この理念の下、同社は中立的で拡張性の高いプラットフォームを提供し、ユーザーが自分のアイデンティティを活用してテクノロジーを安全に利用できる世界の構築を目指しています。
現在、オクタはサンフランシスコの本社を中心に世界各地にオフィスを展開。サブスクリプション方式を収益の柱にしています。
【出典】
【事業構成】
【地域別売上高】