【ORCL】オラクルの株価と決算、配当

2019年5月20日

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オラクル(Oracle Corporation)はマイクロソフトに次ぐソフトウェア大手です。

1977年にラリー・エリソンにより設立され、現在、法人向けのオラクルデータベースは、同分野で世界ナンバーワンのシェアを誇っています(その製品は、データベースのほか、リレーショナル・サーバー、アプリケーション開発、意思決定支援ツール、業務用アプリケーションなど幅広い分野にわたる)。

オラクルはクラウド関連のソフトウェアのほか、サーバー等のハードウエア開発にまで業務範囲を広げました。

米国株四季報等の資料を見ると、概要の説明がいまひとつ分かりにくいので、分野別の収入を図表化してみます。

(出所:オラクルIR 2018 3Q

項目 100万$ 比率
A クラウドソフトウェア 1151 12%
B クラウドプラットフォームとインフラストラクチャー 415 4%
A+B クラウド分野の総収入 1566 16%
C 新規ソフトウェアライセンス料 1388 14%
D ソフトウェアライセンスアップデートと製品サポート 5027 52%
C+D ソフトウェア分野の総収入 6415 66%
A+B+C+D クラウド+ソフトウェアの総収入 7981 82%
E ハードウェア収入 994 10%
F サービス収入 796 8%
A+B+C+D+E+F 総収入 9771 100%

要するに、ソフトウェアが3分の2、残りの3分の1を、クラウド分野とハードウェア、サービスで稼いでいる企業であるわけです。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータは以下の通りです(出所はグーグルファイナンスなど)。

1/2株価 44.5
5/17株価 54.5
株価上昇率 22.5%
52週高値 55.5
52週安値 42.4
EPS 2.76
PER 19.76
配当(利回り) 0.96 (1.76%)
時価総額(億$) 1863
株式数(億) 34.2

株価推移(チャートと伸び率)

まず、オラクルの株価を見てみます。

青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/17)
ORCL 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 44.5 44.8 54.6 54.5 23%
2018 47.6 42.7 53 45.2 -5%
2017 38.5 38.5 52.8 47.3 23%
2016 36 33.9 41.8 38.5 7%
2015 45 35.4 44.9 36.5 -19%
2014 37.8 35.8 46.2 45 19%
2013 34.1 30 38.3 38.3 12%
2012 26.3 25.6 34.1 33.3 27%
2011 31.6 24.8 36.4 25.7 -19%
2010 24.7 21.5 31.8 31.3 27%
2009 17.6 13.9 25 24.5 39%
2008 22.6 15.4 23.5 17.7 -22%
★2:各年初から2019/5/17までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
23% 14% 42% 51% 21% 44%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
60% 107% 72% 121% 210% 141%

配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます。

権利落ち日 1株配当 配当利回り 当日株価
2019/04/11 0.24 1.5% 53.8
2019/01/16 0.19 1.6% 48.1
2018/10/16 0.19 1.6% 48.2
2018/07/17 0.19 1.6% 48.9
2018/04/17 0.19 1.6% 46.7
2018/01/10 0.19 1.6% 48.8
2017/10/11 0.19 1.5% 48.3
2017/07/19 0.19 1.3% 51.0
2017/04/12 0.19 1.4% 44.2
2017/01/05 0.15 1.6% 38.6
2016/10/12 0.15 1.6% 38.1
2016/07/06 0.15 1.5% 40.5
2016/04/14 0.15 1.5% 41.2

配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。

★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算〔=単純計算〕の箇所は筆者挿入。

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
2009/5 1.09 0.05 4.6
2010/5 1.21 0.2 16.5 18
2011/5 1.67 0.21 12.6 12.6
2012/5 1.96 0.24 12.2 12.2
2013/5 2.26 0.3 13.3 16.8
2014/5 2.38 0.48 20.2 15.1
2015/5 2.21 0.51 23.1 20.1
2016/5 2.07 0.6 29 29.5
2017/5 2.21 0.64 29 28.4
2018/5 0.9 0.76 84.4 88.4

四半期決算(予想と実値)

さらに、ロイターのサイトに掲載された四半期決算の予想と実値を見てみます(2019/5/5。売上の単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

EPS(予想と結果)

EPS予想 平均 上限 下限 期間
2020 3.77 3.99 3.35 1年
2019 3.44 3.48 3.39 1年
11-19 0.89 0.94 0.82 3カ月
売上 予想 結果
2-19 0.84 0.87 0.03 3.5
11-18 0.78 0.80 0.02 2.3
8-18 0.68 0.71 0.03 3.9
5-18 0.94 0.99 0.05 5.4
2-18 0.72 0.83 0.11 14.7
11-17 0.68 0.70 0.02 2.7
8-17 0.60 0.62 0.02 2.7

売上高(予想と結果)

売上予想 平均 上限 下限 期間
2020 40184 41269 38779 1年
2019 39317 39444 39276 1年
11-19 9790 10158 9592 3カ月
売上 予想 結果
2-19 9590 9618 28 0.3
11-18 9522 9567 45 0.5
8-18 9264 9201 -63 -0.7
5-18 11182 11260 78 0.7
2-18 9784 9776 -8 -0.1
11-17 9567 9630 63 0.7
8-17 9028 9212 184 2.0

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます。

損益計算(売上、純利益等)

(売上と利益、資産と負債、資本とキャッシュフローの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS。情報源はオラクル決算、亜州IR株式会社の『米国株四半期速報』、週刊東洋経済社の『米国会社四季報』等)

売上高 営業CF 同マージン 純利益
5-2008 22430 7402 30.5% 5521
5-2009 23252 8255 37.6% 5593
5-2010 26820 8681 28.6% 6135
5-2011 35622 11214 33.7% 8547
5-2012 37121 13743 40.1% 9981
5-2013 37180 14224 38.8% 10925
5-2014 38275 14921 34.8% 10955
5-2015 38226 14580 23.6% 9938
5-2016 37047 13685 21.3% 8901
5-2017 37728 14126 17.5% 9335
5-2018 39831 15386 16.9% 3825

EPSや営業利益率など

営業利益率 EPS DSO
2009/5 36.8 1.09 75.0
2010/5 36.7 1.21 68.2
2011/5 35.7 1.67 62.6
2012/5 37.9 1.96 63.9
2013/5 38.8 2.26 61.0
2014/5 39.2 2.38 57.9
2015/5 37.4 2.21 55.9
2016/5 35.4 2.07 54.2
2017/5 35.2 2.21 51.7
2018/5 36.0 0.90 48.5

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。上記TTMは11/12時点から過去12カ月で計算した値。

バランスシート

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
5-2008 47268 24243 23025 48.7%
5-2009 47416 21971 25445 53.7%
5-2010 61578 30379 31199 50.7%
5-2011 73535 33290 40245 54.7%
5-2012 78327 34240 44087 56.3%
5-2013 81812 36667 45145 55.2%
5-2014 90266 42819 47447 52.6%
5-2015 110903 61805 49098 44.3%
5-2016 112180 64390 47790 42.6%
5-2017 134991 80745 54246 40.2%
5-2018 137264 91040 46224 33.7%

さらに、重要指標を見てみます。

ROAとROEなど

ROA ROE 流動比率
単位 倍率
2009/5 11.8 23.3 2.03
2010/5 11.3 22.0 1.84
2011/5 12.7 24.2 2.76
2012/5 13.1 23.9 2.6
2013/5 13.6 24.7 3.23
2014/5 12.7 23.9 3.35
2015/5 9.9 20.8 4.13
2016/5 8.0 18.6 3.74
2017/5 7.6 18.5 3.08
2018/5 2.8 7.7 3.96

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業が上げた利益を見る

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業が上げた利益を見る

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る(表では資本が負債の何倍かを表記)

キャッシュフロー

営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
5-2008 7402 -9076 3281 7312
5-2009 8255 -2599 -4422 7726
5-2010 8681 -10319 2664 8451
5-2011 11214 -6081 516 10869
5-2012 13743 -8381 -6099 13095
5-2013 14224 -5956 -8500 13574
5-2014 14921 -7539 -4068 14341
5-2015 14580 -19047 9606 13189
5-2016 13685 -5154 -9980 12496
5-2017 14126 -21494 9086 12105
5-2018 15386 -5625 -9982 13650