【MU】マイクロンテクノロジーの株価と決算

2019年5月20日

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マイクロンテクノロジーは半導体メモリーを扱う大手企業です。

子会社を通じてクラウドやデータセンター、モバイル製品等に用いるDRAMチップや フラッシュメモリー(NANO 型、NOR 型)、3D Xpoint メモリ、半導体部品などを製造、販売しています(主なブランドは「Micron」「Crucial」「Ballistix」等)。

2013年には「エルピーダメモリ」(300ミリDRAMウェーハの大手)、16年には台湾の華亜科技(イノテラ・メモリーズ)を買収しています。その事業を部門別で見ると、以下の売上比率になります(以下、17年8月期の売上比率)。

コンピュータ&ネットワーク 42.4%
ストレージ 22.2%
モバイル 21.8%
組み込み製品 13.3%

地域別に売上比率を見ると、中国が51%を占めています(台湾が12.5%、米国は13.6%)。

直近では、米中貿易摩擦に伴い、福州中級人民法院で特許侵害を理由にマイクロン製品の販売が差し止められたことが注目されました(17/7/3)。

現時点では、販売差し止めの対象製品はマイクロンの売上高の約1%なので、その影響は限定的だとも見られています(仮処分決定された製品には半導体メモリーの基幹となる技術が含まれていないため)。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)。

1/2株価 31
5/17株価 36.1
株価上昇率 16.3%
52週高値 64.7
52週安値 28.4
EPS 10.87
PER 3.32
配当(利回り)
時価総額(億$) 399
株式数(億) 11.1

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます。

青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

年ごとの伸び率は17年が最高潮で、その後は下がってきています。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は5/17)
MU 初値 最安 最高 終値 上昇率
2019 31 31 44 36.1 16%
2018 41.5 29 62.6 31.7 -24%
2017 22.1 21.7 49.7 41.1 86%
2016 13.8 9.6 23.3 21.9 59%
2015 35.2 13.7 34.8 14.2 -60%
2014 21.7 20.7 36.5 35 61%
2013 6.6 6.6 23.1 21.8 230%
2012 6.6 5.2 8.9 6.3 -4%
2011 8.2 4.3 11.8 6.3 -23%
2010 10.1 6.5 11.3 8 -21%
2009 2.7 2.6 10.4 10.4 284%
2008 7.2 1.7 8.8 2.6 -63%
★2:各年初から2019/5/17までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~ 15年~ 14年~
16% -13% 63% 161% 2% 66%
13年~ 12年~ 11年~ 10年~ 09年~ 08年~
446% 446% 340% 257% 1236% 401%

四半期決算(予想と実値)

さらに、ロイターのサイトに掲載された四半期決算の予想と実値を見てみます(2019/5/5。売上の単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

EPS(予想と結果)

EPS予想 平均 上限 下限 期間
2020 4.66 8.02 1.93 1年
2019 6.45 7.05 6.02 1年
5-19 0.85 0.93 0.79 3カ月
売上 予想 結果
2-19 1.67 1.71 0.04 2.6
11-18 2.95 2.97 0.02 0.7
8-18 3.33 3.53 0.20 6.1
5-18 3.14 3.15 0.01 0.3
2-18 2.73 2.82 0.09 3.2
11-17 2.21 2.45 0.24 10.8
8-17 1.83 2.02 0.19 10.1

売上高(予想と結果)

売上予想 平均 上限 下限 期間
2020 22287 27543 18911 1年
2019 23639 24575 23223 1年
5-19 4804 4975 4693 3カ月
売上 予想 結果
2-19 5839 5835 -4 -0.1
11-18 8005 7913 -92 -1.2
8-18 8253 8440 187 2.3
5-18 7762 7797 35 0.5
2-18 7282 7351 69 0.9
11-17 6429 6803 374 5.8
8-17 5957 6138 181 3.0

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

損益計算(売上、純利益等)

売上高 営業CF 同マージン 純利益
8-2008 5841 1018 17.4% -1619
8-2009 4803 1206 25.1% -1882
8-2010 8482 3096 36.5% 1850
8-2011 8788 2484 28.3% 167
8-2012 8234 2114 25.7% -1032
8-2013 9073 1811 20.0% 1190
8-2014 16358 5699 34.8% 3045
8-2015 16192 5208 32.2% 2899
8-2016 12399 3168 25.6% -276
8-2017 20322 8153 40.1% 5089
8-2018 30391 17400 57.3% 14135

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15~35%程度あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

営業利益率 EPS DSO
2009/8 -32.2 -2.35 58.5
2010/8 18.6 1.85 50.1
2011/8 4.3 0.17 54.7
2012/8 -6.9 -1.04 45.2
2013/8 4 1.13 60.4
2014/8 20.6 2.54 51.2
2015/8 18.4 2.47 53.1
2016/8 1.9 -0.27 58.2
2017/8 28.9 4.41 47.2
2018/8 49.1 11.51 51.3

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
8-2008 13430 7252 6178 46.0%
8-2009 11459 4520 6939 60.6%
8-2010 14693 4877 9816 66.8%
8-2011 14752 4900 9852 66.8%
8-2012 14328 5911 8417 58.7%
8-2013 19118 9112 10006 52.3%
8-2014 22416 10854 11562 51.6%
8-2015 24143 10904 13239 54.8%
8-2016 27540 14612 12928 46.9%
8-2017 35336 15866 19470 55.1%
8-2018 43376 10212 33164 76.5%

さらに、重要指標を見てみます。

ROAとROEなど

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業が上げた利益を見る

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業が上げた利益を見る

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る(下表では資本が負債の何倍かを表記)

ROA ROE 流動比率
単位 倍率
2009/8 -14.8 -33.9 1.77
2010/8 14.2 29.2 2.34
2011/8 1.1 2 2.35
2012/8 -7.1 -12.8 2.57
2013/8 7.1 14.1 2.16
2014/8 14.6 30.6 2.13
2015/8 12.4 25.1 2.2
2016/8 -1.1 -2.3 1.96
2017/8 16.2 33.2 2.34
2018/8 35.9 55.5 2.79

キャッシュフロー

営業CF 投資CF 財務CF
8-2008 1018 -2092 125
8-2009 1206 -674 -290
8-2010 3096 -448 -1220
8-2011 2484 -2042 -1195
8-2012 2114 -2312 497
8-2013 1811 -1910 520
8-2014 5699 -2902 -1499
8-2015 5208 -6216 -718
8-2016 3168 -3044 1745
8-2017 8153 -7537 349
8-2018 17400 -8216 -7776