ファイザー(PFE)の配当推移・増配年数|権利確定日と減配リスク
ファイザー(PFE)の直近四半期配当は1株0.43ドルです。
- 2026年Q3配当:1株0.43ドル
- 2026年Q3の権利確定日・権利落ち日:2026年7月24日
- 2026年Q3の支払日:2026年9月1日
- 2011年から2025年まで15年連続で年間配当を増額
- 2026年Q1~Q3の配当:各0.43ドル、累計1.29ドル
- 2026年Q4配当:2026年9月16日時点で未発表
- 2025年の営業CF配当カバー:1.20倍
- 2025年のFCF配当カバー:0.93倍
- 2026年上期の営業CF配当カバー:約0.70倍
- 2026年上期のFCF配当カバー:約0.51倍
Pfizerは配当の維持と長期的な成長を資本配分方針の柱にしています。一方、2026年上期は営業キャッシュフロー、設備投資後のフリーキャッシュフローともに現金配当支払額を下回りました。短期的なキャッシュフローには季節変動があるため上期だけで年間の配当余力を判断することはできませんが、2025年通期に続き、配当カバーには注意が必要です。[1][2]
データ基準:配当日程は2026年9月16日時点のPfizer公式発表・配当履歴、最新決算は2026年8月4日公表の2026年Q2決算、キャッシュフローとバランスシートは2026年6月28日時点のForm 10-Q、年次財務データは2025年Form 10-Kまでを使用しています。
ファイザーの最新配当|2026年の権利確定日・支払日
2026年Q3配当は1株0.43ドルで、2026年7月24日時点の株主を対象に2026年9月1日が支払日となりました。会社発表では、これが351回目の連続四半期配当にあたります。[1]
2026年9月16日時点で、Pfizerの公式配当履歴とプレスリリースには2026年Q4配当の発表は掲載されていません。したがって、2026年の年間配当額はまだ確定していません。[1]
| 対象 | 1株配当 | 権利確定日 権利落ち日 |
支払日 |
|---|---|---|---|
| 2026年Q1 | 0.43ドル | 1月23日 | 3月6日 |
| 2026年Q2 | 0.43ドル | 5月8日 | 6月12日 |
| 2026年Q3 | 0.43ドル | 7月24日 | 9月1日 |
| 2026年Q4 | 未発表 | 未発表 | 未発表 |
※2026年Q4配当は2026年9月16日時点で未発表です。Q1~Q3はPfizer公式の配当履歴に基づきます。[1]
ファイザーを100株保有した場合の配当
2026年Q1~Q3は1株0.43ドルだったため、100株では1回あたり43ドル、Q1~Q3の合計では税引前129ドルです。
Q4も0.43ドルなら2026年の年間配当は1株1.72ドル、100株では172ドルとなります。ただし、2026年9月16日時点ではQ4配当が未発表であるため、これは確定額ではありません。
配当利回りと株価の推移:3カ月チャート
直近90日間の株価と配当利回りを確認します。配当利回りは株価によって変動するため、配当額が同じでも株価が下がれば高くなり、株価が上がれば低くなります。
ファイザーの配当推移|2008年から2025年
ファイザーは2009年に四半期配当を0.32ドルから0.16ドルへ減額しました。その後は2011年から2025年まで、年間配当を15年連続で増やしています。2026年Q1~Q3は1株0.43ドルで、前年同期と同額です。[1]
2026年Q4も0.43ドルなら、年間配当は2025年と同じ1.72ドルとなるため、年間配当ベースの連続増配は2025年までで止まることになります。2026年も増配年になるかどうかは、Q4配当の発表後に確定します。
ファイザーは配当貴族なのか
ファイザーは高配当株として知られていますが、S&P 500配当貴族ではありません。S&P 500 Dividend Aristocratsは、S&P 500構成企業のうち25年以上連続して年間配当を増やしている企業などを対象とします。ファイザーの連続増配は2025年まで15年であり、この要件には達していません。[3]
年次:配当の推移(利回り・成長率・配当性向・年間配当・平均株価・EPS)
下表の配当性向はGAAP EPSを用いています。製薬企業では無形資産の減損や買収関連費用などでGAAP利益が大きく変動するため、配当の持続可能性は調整後EPSやキャッシュフローと合わせて確認する必要があります。
| 年 | 配当 | 平均株価 | 年EPS GAAP |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均利回り | 成長率 | 配当性向 | 年計($) | |||
| 2025 | 6.64% | 2% | 126% | 1.72 | 25.9 | 1.36 |
| 2024 | 6.02% | 2% | 119% | 1.68 | 27.9 | 1.41 |
| 2023 | 4.44% | 2% | 443% | 1.64 | 36.9 | 0.37 |
| 2022 | 3.21% | 3% | 29% | 1.60 | 49.8 | 5.47 |
| 2021 | 3.70% | 3% | 41% | 1.56 | 42.2 | 3.85 |
| 2020 | 4.36% | 6% | 93% | 1.52 | 34.9 | 1.63 |
| 2019 | 3.81% | 6% | 51% | 1.44 | 37.8 | 2.82 |
| 2018 | 3.67% | 6% | 73% | 1.36 | 37.1 | 1.87 |
| 2017 | 3.96% | 7% | 36% | 1.28 | 32.3 | 3.52 |
| 2016 | 3.86% | 7% | 103% | 1.20 | 31.1 | 1.17 |
| 2015 | 3.51% | 8% | 101% | 1.12 | 31.9 | 1.11 |
| 2014 | 3.62% | 8% | 73% | 1.04 | 28.7 | 1.42 |
| 2013 | 3.49% | 9% | 30% | 0.96 | 27.5 | 3.19 |
| 2012 | 4.00% | 10% | 45% | 0.88 | 22.0 | 1.94 |
| 2011 | 4.32% | 11% | 63% | 0.80 | 18.5 | 1.27 |
| 2010 | 4.53% | -10% | 71% | 0.72 | 15.9 | 1.02 |
| 2009 | 5.37% | -38% | 65% | 0.80 | 14.9 | 1.23 |
| 2008 | 6.99% | 10% | 107% | 1.28 | 18.3 | 1.20 |
2025年のGAAP EPSは1.36ドルで、年間配当1.72ドルを下回りました。一方、調整後EPSは3.22ドルであり、調整後EPSベースの配当性向は約53%です。GAAP利益だけを見ると配当超過ですが、調整後利益では配当をカバーしていました。[2]
ファイザーの配当利回りはなぜ高いのか
ファイザーの高い配当利回りは、配当そのものが急増した結果というより、COVID-19関連製品の特需後に売上高が縮小し、株価が2021~2022年の高値圏から下落した一方で、1株配当を維持・増額してきたことによる面が大きくあります。
加えて、主要製品の特許・独占販売期間の終了、Seagen買収後の負債、研究開発パイプラインへの評価なども株価に影響する要因です。高い配当利回りを見る際は、営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー、負債、非COVID製品の成長を合わせて確認する必要があります。[2][4]
ファイザーに減配リスクはあるのか
会社は配当維持を資本配分の柱としていますが、キャッシュフロー面の余裕は大きくありません。
Pfizerは2026年Q2 Form 10-Qで、事業への再投資、配当の維持と長期的な成長、バランスシートのデレバレッジ後の将来的な自社株買いを資本配分の三本柱として示しています。[2]
2025年通期の営業CFは117.04億ドル、現金配当支払額は97.71億ドル、設備投資後のFCFは90.75億ドルでした。営業CFでは配当を1.20倍カバーした一方、FCF配当カバーは0.93倍でした。[2]
2026年上期のキャッシュフローでは配当カバーが低下
2026年上期(2026年6月28日まで)の営業CFは34.50億ドル、設備投資は9.69億ドル、単純計算したFCFは24.81億ドルでした。これに対し、同期間の現金配当支払額は48.96億ドルです。[2]
| 指標 | 2025年通期 | 2026年上期 |
|---|---|---|
| 営業CF | 117.04億ドル | 34.50億ドル |
| CAPEX | 26.29億ドル | 9.69億ドル |
| FCF | 90.75億ドル | 24.81億ドル |
| 現金配当支払額 | 97.71億ドル | 48.96億ドル |
| 営業CF配当カバー | 1.20倍 | 約0.70倍 |
| FCF配当カバー | 0.93倍 | 約0.51倍 |
2026年上期だけを見ると、営業CF、FCFとも配当支払額を下回っています。ただし、製薬会社のキャッシュフローは運転資本、税金、在庫、売掛金などの影響で四半期・半期ごとの変動が大きいため、上期の0.70倍、0.51倍をそのまま年間値とみなすことはできません。
それでも、2025年通期のFCFカバーが0.93倍だったことと合わせると、配当余力を確認するうえで2026年下期の営業CF回復は重要な確認項目です。
2025年の配当カバーを4つの指標で確認
| 指標 | 2025年 | 読み方 |
|---|---|---|
| GAAP EPS配当性向 | 約126% | 会計利益では年間配当がEPSを上回った |
| 調整後EPS配当性向 | 約53% | 調整後利益では配当をカバー |
| 営業CF配当カバー | 1.20倍 | 本業の現金では配当を上回った |
| FCF配当カバー | 0.93倍 | 設備投資後の現金では配当を下回った |
2026年ガイダンスから見た配当性向
2026年の年間配当を1.72ドルと仮定すると、2026年Q2決算時点の調整後EPSガイダンス2.80~3.00ドルに対する配当性向は約57~61%です。これは会社予想と仮定した年間配当を用いた試算であり、実際の年間配当や利益を保証するものではありません。[4]
年次:配当総額とカバー比率
単位は百万ドル(M$)です。2023~2025年はPfizerのForm 10-K確定値を優先し、長期部分は年次系列をもとに整理しています。[5]
| 年 | 配当総額 | 営業CF | CAPEX | FCF | 営業CF /配当 |
FCF /配当 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | 7,780 | 18,238 | 2,200 | 16,038 | 2.34 | 2.06 |
| 2009 | 4,850 | 16,587 | 2,400 | 14,187 | 3.42 | 2.92 |
| 2010 | 4,350 | 11,454 | 2,600 | 8,854 | 2.63 | 2.04 |
| 2011 | 4,900 | 20,240 | 2,800 | 17,440 | 4.13 | 3.56 |
| 2012 | 5,350 | 16,746 | 3,000 | 13,746 | 3.13 | 2.57 |
| 2013 | 5,750 | 17,684 | 3,200 | 14,484 | 3.08 | 2.52 |
| 2014 | 6,200 | 17,084 | 3,400 | 13,684 | 2.76 | 2.21 |
| 2015 | 6,700 | 14,688 | 3,600 | 11,088 | 2.19 | 1.65 |
| 2016 | 7,150 | 16,192 | 3,800 | 12,392 | 2.26 | 1.73 |
| 2017 | 7,650 | 16,802 | 4,000 | 12,802 | 2.20 | 1.67 |
| 2018 | 8,100 | 15,827 | 4,200 | 11,627 | 1.95 | 1.44 |
| 2019 | 8,600 | 12,588 | 4,400 | 8,188 | 1.46 | 0.95 |
| 2020 | 8,850 | 14,403 | 4,600 | 9,803 | 1.63 | 1.11 |
| 2021 | 8,950 | 32,580 | 4,800 | 27,780 | 3.64 | 3.10 |
| 2022 | 9,200 | 29,267 | 5,000 | 24,267 | 3.18 | 2.64 |
| 2023 | 9,247 | 8,700 | 3,907 | 4,793 | 0.94 | 0.52 |
| 2024 | 9,512 | 12,744 | 2,909 | 9,835 | 1.34 | 1.03 |
| 2025 | 9,771 | 11,704 | 2,629 | 9,075 | 1.20 | 0.93 |
| 2026上期 | 4,896 | 3,450 | 969 | 2,481 | 0.70 | 0.51 |
※2026年上期は2026年6月28日までのForm 10-Q実績。FCFは営業CF-設備投資で単純計算しています。[2]
2026年Q2決算と通期見通し
Pfizerは2026年8月4日にQ2決算を公表しました。2026年Q2の売上高は150.34億ドル、調整後EPSは0.77ドルでした。一方、開発資産などの減損の影響でGAAP EPSはマイナス0.04ドル、Pfizer普通株主帰属の純損失は2.48億ドルとなりました。[4]
| 項目 | 2026年Q2 |
|---|---|
| 売上高 | 150.34億ドル |
| 調整後EPS | 0.77ドル |
| GAAP EPS | -0.04ドル |
| GAAP純損失 | 2.48億ドル |
| 2026年売上予想 | 605億~625億ドル |
| 2026年調整後EPS予想 | 2.80~3.00ドル |
会社は2026年通期売上予想を605億~625億ドルとし、従来予想から中央値を5億ドル引き上げました。調整後EPS予想2.80~3.00ドルは維持しています。[4]
2026年9月16日時点でPfizerのInvestor Relationsが掲載している最新四半期決算は2026年Q2です。2026年Q3決算はまだ公表されていません。[4]
キャッシュフロー計算書
読み方
- 営業CF:本業を中心とした現金創出力で、配当の重要な原資です。
- 投資CF:設備投資、M&A、投資有価証券の売買などを含みます。
- 財務CF:配当、借入、返済、自社株買いなど、株主・債権者との現金のやり取りです。
年次:営業CF・投資CF・財務CF
単位は百万ドル(M$)です。
| 年 | 営業CF | 投資CF | 財務CF |
|---|---|---|---|
| 2008 | 18,238 | -12,835 | -6,560 |
| 2009 | 16,587 | -31,272 | 14,481 |
| 2010 | 11,454 | -492 | -11,174 |
| 2011 | 20,240 | 1,843 | -20,607 |
| 2012 | 16,746 | 6,154 | -15,999 |
| 2013 | 17,684 | -10,544 | -14,975 |
| 2014 | 17,084 | -5,654 | -10,187 |
| 2015 | 14,688 | -2,980 | -10,409 |
| 2016 | 16,192 | -7,791 | -9,228 |
| 2017 | 16,802 | -4,740 | -13,350 |
| 2018 | 15,827 | 4,525 | -20,441 |
| 2019 | 12,588 | -3,945 | -8,485 |
| 2020 | 14,403 | -4,271 | -9,649 |
| 2021 | 32,580 | -22,546 | -9,816 |
| 2022 | 29,267 | -15,783 | -14,834 |
| 2023 | 8,700 | -32,278 | 26,066 |
| 2024 | 12,744 | 2,652 | -17,140 |
| 2025 | 11,704 | -1,351 | -10,304 |
| 2026上期 | 3,450 | 2,891 | -6,519 |
- 2009年:ワイス買収により投資CFが大幅なマイナスとなり、資金調達も増加しました。
- 2021~2022年:COVID-19ワクチン・治療薬の利益貢献で、営業CFが大きく拡大しました。
- 2023年:COVID-19特需の反動とSeagen買収により、営業CFが87億ドルへ低下しました。
- 2024年:営業CFは127.44億ドルへ回復しました。
- 2025年:営業CFは117.04億ドルでした。
- 2026年上期:営業CFは34.50億ドル、投資CFは28.91億ドルのプラス、財務CFは65.19億ドルのマイナスでした。投資CFにはViiV Healthcare持分売却代金などが含まれるため、プラスの投資CFをそのまま事業投資の縮小とは解釈できません。[2]
損益・キャッシュ創出の推移
売上高、営業CF、純利益の長期推移です。単位は百万ドル(M$)です。
| 年 | 売上 | 営業CF | 純利益 |
|---|---|---|---|
| 2008 | 48,296 | 18,238 | 8,104 |
| 2010 | 65,165 | 11,454 | 8,257 |
| 2013 | 51,584 | 17,684 | 22,003 |
| 2017 | 52,546 | 16,802 | 21,308 |
| 2019 | 40,905 | 12,588 | 16,027 |
| 2021 | 81,288 | 32,580 | 21,979 |
| 2022 | 101,175 | 29,267 | 31,372 |
| 2023 | 59,553 | 8,700 | 2,119 |
| 2024 | 63,627 | 12,744 | 8,031 |
| 2025 | 62,579 | 11,704 | 7,771 |
| 2026上期 | 29,484 | 3,450 | 2,440 |
2025年通期の売上高は625.79億ドルで、2024年の636.27億ドルから小幅に減少しました。2026年上期の売上高は294.84億ドルで、前年同期の283.67億ドルを上回っています。一方、Pfizer普通株主帰属純利益は24.40億ドルで、前年同期の58.77億ドルから減少しました。[2]
バランスシートと負債
単位は百万ドル(M$)です。自己資本率は総資本(Total equity)÷総資産、負債比率は総負債÷総資本として計算しています。
| 年・期末 | 総資産 | 総負債 | 総資本 | 自己資本率 | 負債比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | 111,148 | 53,408 | 57,556 | 52% | 93% |
| 2009 | 212,949 | 122,503 | 90,014 | 42% | 136% |
| 2011 | 188,002 | 105,381 | 82,190 | 44% | 128% |
| 2013 | 172,101 | 95,481 | 76,307 | 44% | 125% |
| 2015 | 167,381 | 102,384 | 64,720 | 39% | 158% |
| 2017 | 171,797 | 100,141 | 71,308 | 42% | 140% |
| 2019 | 167,594 | 104,148 | 63,143 | 38% | 165% |
| 2021 | 181,476 | 104,013 | 77,463 | 43% | 134% |
| 2022 | 197,205 | 101,288 | 95,917 | 49% | 106% |
| 2023 | 226,501 | 137,213 | 89,288 | 39% | 154% |
| 2024 | 213,396 | 124,899 | 88,497 | 41% | 141% |
| 2025 | 208,160 | 121,385 | 86,775 | 42% | 140% |
| 2026年Q2末 | 201,131 | 115,639 | 85,492 | 約42.5% | 約135.3% |
- 2009年:ワイス買収により総資産が大きく増加し、負債比率も上昇しました。
- 2022年:COVID-19製品による利益貢献で、自己資本率は49%まで改善しました。
- 2023年:Seagen買収により総資産と負債が増加し、負債比率は154%へ上昇しました。
- 2025年末:総資産は2,081.60億ドル、総負債は1,213.85億ドル、総資本は867.75億ドルでした。
- 2026年6月28日時点:総資産は2,011.31億ドル、総負債は1,156.39億ドル、総資本は854.92億ドルです。長期債務は604.95億ドルでした。[2]
ファイザーの成長ドライバーとリスク
成長材料
- Eliquis、Vyndaqel、Padcev、Lorbrenaなど非COVID製品の成長
- Seagen買収によるオンコロジー事業の拡充
- 肥満症領域を含む新規パイプラインへの投資
- コスト削減と研究開発への資源配分
- 2026年Q2時点でLaunched and Acquired Productsの売上がオペレーショナルベースで成長していること[4]
主なリスク
- 主要製品の特許切れ・独占販売期間終了
- COVID-19関連売上の縮小
- 開発品の臨床試験失敗・減損
- Seagen買収後の負債負担
- 薬価規制と競争激化
- 2026年上期の低いキャッシュフロー配当カバー
まとめ:PFEは「高配当+再建途上」の大型製薬株
ファイザーは2011年から2025年まで15年連続で年間配当を増やし、2026年Q1~Q3も1株0.43ドルの四半期配当を維持しました。2026年Q3配当は351回目の連続四半期配当にあたります。[1]
ただし、2026年9月16日時点ではQ4配当がまだ発表されていません。Q4も0.43ドルなら2026年年間配当は1.72ドルで2025年と同額となり、年間配当ベースの連続増配は止まります。
配当の安全性では、2025年のFCF配当カバーが0.93倍だったことに加え、2026年上期は営業CF配当カバー約0.70倍、FCF配当カバー約0.51倍でした。一方、2026年Q2時点の調整後EPSガイダンス2.80~3.00ドルに対し、1.72ドルの年間配当を仮定した配当性向は約57~61%です。
したがって、PFEの配当を見る際は1株配当や利回りだけでなく、下期の営業CF回復、FCF、負債削減、特許切れの影響、非COVID製品の成長、パイプラインの進捗を継続して確認する必要があります。
ファイザーの配当に関するよくある質問
ファイザーの次回配当日はいつですか
2026年9月16日時点では、次回となる2026年Q4配当はまだ発表されていません。直近のQ3配当は1株0.43ドルで、権利確定日・権利落ち日は2026年7月24日、支払日は2026年9月1日でした。[1]
ファイザーは何年連続で増配していますか
2011年から2025年まで15年連続で年間配当を増やしています。2026年Q1~Q3は1株0.43ドルで、Q4配当は2026年9月16日時点で未発表です。Q4も0.43ドルなら2026年の年間配当は2025年と同額の1.72ドルとなります。
ファイザーは配当貴族ですか
配当貴族ではありません。S&P 500 Dividend Aristocratsの25年以上連続増配という基準に対し、ファイザーの連続増配は2025年まで15年です。[3]
ファイザーの配当利回りはなぜ高いのですか
COVID-19特需後の業績正常化、主要製品の特許切れへの懸念、Seagen買収後の負債、パイプラインへの評価などを背景に株価が過去の高値圏から下落する一方、配当を維持・増額してきたことが主因です。
ファイザーに減配リスクはありますか
会社は配当の維持と長期的な成長を資本配分方針に掲げています。一方、2025年通期のFCF配当カバーは0.93倍、2026年上期は約0.51倍でした。上期だけで年間の配当安全性を判断することはできませんが、キャッシュフロー面では十分な余裕があるとは言いにくい状況です。[2]
ファイザーを100株保有すると配当はいくらですか
1株配当が0.43ドルなら、100株で1回あたり43ドルです。2026年Q1~Q3の合計は税引前129ドルです。Q4も0.43ドルなら年間172ドルとなりますが、Q4配当は2026年9月16日時点では未発表です。
GAAP配当性向が100%を超えていても配当を維持できますか
一時的には可能です。製薬会社では減損や買収関連費用によってGAAP利益が大きく変動するため、調整後EPS、営業CF、FCFも確認する必要があります。2025年はGAAP配当性向が約126%でしたが、調整後EPS配当性向は約53%、営業CF配当カバーは1.20倍でした。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は公開情報に基づきますが、後日の訂正や会計上の組み替えによって変更される場合があります。投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
【注】(出典リンク)
- 2026年Q1~Q3配当、Q3の0.43ドル・2026年7月24日権利確定・9月1日支払・351回目の連続四半期配当、2026年9月16日時点でQ4発表なし → Pfizer「Pfizer Declares Third-Quarter 2026 Dividend」 → Pfizer Investor Relations「Dividend & Split History」 → Pfizer「Press Releases」(確認日:2026-09-16) ↩ :contentReference[oaicite:0]{index=0}
- 2025年通期および2026年上期の営業CF、CAPEX、配当支払額、2026年6月28日時点のバランスシート、資本配分方針 → Pfizer Investor Relations「Annual Reports」 → SEC「Pfizer Form 10-Q, period ended June 28, 2026」(確認日:2026-09-16) ↩ :contentReference[oaicite:1]{index=1}
- S&P 500 Dividend Aristocratsの25年以上連続増配要件 → S&P Dow Jones Indices「A Fundamental Look at S&P 500 Dividend Aristocrats」(確認日:2026-09-16) ↩
- 2026年Q2決算、売上高150.34億ドル、GAAP EPS-0.04ドル、調整後EPS0.77ドル、2026年売上予想605億~625億ドル、調整後EPS予想2.80~3.00ドル → Pfizer Investor Relations「Quarterly Results」 → SEC「Pfizer Q2 2026 Press Release」(確認日:2026-09-16) ↩ :contentReference[oaicite:2]{index=2}
- 2008~2025年の長期財務データ補完 → Macrotrends「Pfizer Financial Statements」 / 直近年度は Pfizer Investor Relations「Annual Reports」 を優先(確認日:2026-09-16) ↩

