PG(プロクター・アンド・ギャンブル)今後の見通し

ダウ30銘柄,必需品

プロクター&ギャンブル(The Procter & Gamble Company)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(PGとCLXを比較:プロクター・アンド・ギャンブルとクロロックス)を参照

直近決算

1月22日(米国時間)にプロクター&ギャンブル(The Procter & Gamble Company)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.87$→結果1.88$
・売上高:予想216.9億$→結果219億$(前年同期比+2%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想6.93$→結果6.91~7.05$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

プロクター&ギャンブル(Procter & Gamble、PG)はアメリカの大手消費財メーカーです(本社はオハイオ州シンシナティ)。

PGは、日常生活に欠かせない多彩な製品群を世界中に展開し、消費者の信頼と高いブランド認知を構築。

事業領域は美容、グルーミング、ヘルスケア、ファブリック&ホームケア、ベビー・フェミニン&ファミリーケアなどで、配当貴族銘柄として60年以上にわたり増配を継続しています。

以下の事業分野で人気のあるブランドを複数展開しています。

  • Beauty(美容): Olay、Pantene、Head & Shoulders
    スキンケアやヘアケア製品。
  • Grooming(グルーミング): Gillette、Venus
    男性向けのシェービング用品やケア製品。
  • Health Care(ヘルスケア): Crest、Oral-B
    口腔ケアを中心とした製品群。
  • Fabric & Home Care(ファブリック&ホームケア): Tide、Ariel、Downy
    洗剤、柔軟剤、クリーナーなど。
  • Baby, Feminine & Family Care(ベビー・フェミニン&ファミリーケア): Pampers、Always、Bounty
    紙おむつや女性用ケア製品、家庭用ペーパータオルなど、家族の日常生活に寄り添う製品群。

社史をさかのぼると、PGは創業者ウィリアム・プロクターとジェームズ・ギャンブルによって設立され、当初は石鹸と蝋燭の製造からスタートしました。

時代の変化とともに、同社は製品ラインナップを多角化し、20世紀以降、洗剤、パーソナルケア製品、ヘルスケア用品などに事業領域を拡大。

近年はデジタル技術の活用やグローバルサプライチェーンの最適化を進め、市場環境の変動や新興市場の需要に柔軟に対応しています。

オンライン販売やデジタルマーケティングの強化を通じ、ECサイトやSNSを活用して消費者とのコミュニケーションを促進。

世界180以上の国と地域で事業を展開。北米、欧州、アジア、南米などで各地域に合わせた製品やマーケティング戦略を展開しています。

新興市場(アジアやアフリカ等)での販売拡大やオンライン販売の拡大などが期待されています。

【出典】

事業構成(売上比)は以下の通り。

(※F&H=ファブリックケア&ホームケア、BF&F=ベビー・フェミニン&ファミリーケア、企業用=企業用品)

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢