SO(サザンカンパニー)今後の見通し

公益事業

サザンカンパニー(The Southern Company)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

2月20日(米国時間)にサザンは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.53$→結果0.5$
・売上高:予想63.1億$→結果63.4億$(前年同期比+5%)
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

サザンカンパニーは、1945年に設立されたアメリカ有数の公益事業持株会社です。

米国南東部を中心に事業を展開し、子会社を通じて約900万人の顧客に電力と天然ガスを供給しています。

ジョージア州、アラバマ州、ミシシッピ州などにおいて強固な事業基盤を持ち、安定したエネルギー供給を実現しています。

単なるエネルギー供給企業にとどまらず、サザンパワーという子会社を通じて再生可能エネルギー発電にも積極的に取り組んでいます。

従来の火力発電や原子力発電に加え、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーを導入し、持続可能なエネルギー供給体制の構築を目指しています。

その事業は、3つの柱で構成されています。

(1) 既存電力事業:安定収益の中核事業

火力発電、原子力発電など、伝統的な電力供給事業を担い、地域社会に安定した電力を供給。

長年の実績とノウハウを活かし、効率的かつ安定的な電力供給を実現。

近年、全体の収益の約7割を占めています。

(2) サザンカンパニーガス(SOCG):成長期待のガス供給事業

住宅、商業、産業向けにガスを供給。

近年、環境意識の高まりから天然ガスの需要が増加しており、新たな収益源として期待されています(全体の収益の約2割)。

(3) サザンパワー:再生可能エネルギーの推進役

子会社のサザンパワーを通じ、再生可能エネルギー発電事業を推進。

太陽光や風力などを活用し、環境負荷を低減する発電事業(全体の収益の約1割)。

サザンカンパニーは、これらの事業をバランス良く展開することで、安定した収益基盤を確立。

地域社会に密着した事業展開を行い、顧客のニーズに合わせたサービスを提供しています。

発電技術や送配電技術の改善、再生可能エネルギーの導入に向けた技術革新に力を入れ、先進的な発電技術やスマートグリッド技術を取り入れています。

安定したキャッシュフローにより、設備投資、債務の圧縮、そして株主への還元(配当、自己株式買戻し)を実施。

高配当企業としても知られています。

【出典】

Posted by 南 一矢