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【T】AT&Tの株価と決算、配当

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AT&T(AT&T Inc.)はベライゾンに並ぶ世界最大級の通信持株会社です。

子会社や関連企業を通して、電話サービス、無線・データ通信、ネット接続サービス、IP(インターネット・プロトコル)と衛星によるテレビ放送、通信機器、電話帳広告などを手がけています。

米国で固定電話、携帯電話、ネット接続サービスを手がけ、全米最大規模の4Gネットワークを保有しています。

元々は電話を発明したグラハム・ベルの「ベル電話会社」が前身で、1980年代に電話の独占をやめ、地域電話会社を分離しました。

2005年に元傘下にあったSBCコミュニケーション社に逆買収され、固定電話と高速移動通信(4G LTE)に重点を置いた事業形態に移行します。

2014年にプリペイド携帯電話サービスのリープ・ワイヤレス、15年には衛星放送大手ディレクTVを買収。16年11月にはネット配信のディレクTV NOWを開始。

これに伴い、事業を以下のように再編しました。

売り上げの93%は米国で計上されており、事業ごとの売上比率は()内の%となっています(17年12月)。

★ビジネスソリューション(43.2%):事業者/政府などの法人向け

★エンターテイメントグループ(31.6%):ビデオ/ネット/音声通信などの住宅向け

★コンシューマ・モビリティ(19.6%):個人向け(無線通信など)

★インターナショナル(5.2%):海外向け(南米向けのエンタメ事業やメキシコの無線通信事業など)

16年にAT&Tが発表したタイム・ワーナーの買収計画(854億ドル)に関しては、自由競争を阻害するという理由で17年11月に司法省の差止めをくらい、法廷闘争となりましたが、18年6月12日に裁判所はその訴えを却下。

6月14日には、850億ドル(9.4兆円相当)でタイム・ワーナーの買収手続きを完了しました。

その後も、AT&Tは21日にデータセンター事業をブルックフィールド・インフラストラクチャーに売却(11億ドル)することをで合意しています。

今回の件を通して、条件なしに通信大手とメディア大手が融合することが容認されれば、今後、この業種で合従連衡の動きが活発化していくことになりそうです。

筆者はアマゾンプライムでタイムワーナー傘下のHBOをよく見ていますが、最近はこのような分野でもアマゾンなどの新興勢力が意気軒高です。

ネットフリックスという強敵も台頭してきているので、こうした勢力から身を守るために、通信とメディアの融合が進んできているわけです(そのほか、コムキャストが21世紀フォックスの一部買収を検討中)。

主な指標を概観

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まず、グーグルファイナンス関数から取得した主要指標のデータを見てみます。

1/2株価39.1
12/6株価30.6
株価上昇率-21.70%
52週高値39.3
52週安値28.9
EPS5.29
PER5.79
配当(利回り)2.00 (6.55%)
時価総額(億$)2144
株式数(億)72.8

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます。

青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線です。

その株価の推移を1年ごとに見てみましょう。

★1:各年の株価伸び率(※18年終値は12/6)
T初値最安最高終値上昇率
201839.129.139.230.5-22%
201742.732.94338.9-9%
201634.133.543.542.525%
201533.831.836.234.42%
201435.231.936.733.6-5%
201334.433.13935.22%
201230.529.238.333.711%
201129.727.331.930.22%
201028.424.129.429.43%
200928.721.729.428-2%
200841.522.441.528.5-31%
★2:各年初から2018/12/6までの伸び率
18年~17年~16年~15年~14年~13年~
-22%-29%-10%-10%-13%-11%
12年~11年~10年~09年~08年~-
0%3%8%6%-26%-

配当利回りと配当性向

株価の次に、配当金と配当性向の推移をモーニングスター(MS)社のデータで見てみます。

★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕

★MS社は非GAAPのEPSで配当性向を試算。GAAP基準のEPS試算〔=単純計算〕の箇所は筆者挿入。

年/月EPS配当配当性向
(GAAP)単純計算MS試算
2008/122.161.6174.574.5
2009/122.051.6580.577.8
2010/123.351.6950.452.5
2011/120.661.73262.187.3
2012/121.251.77141.6141.6
2013/123.421.8152.9125
2014/121.241.85149.256.6
2015/122.371.8979.7208.9
2016/122.11.9391.981.3
2017/124.761.9741.493.8
TTM5.26238.038

上記TTMは11/12時点から過去12カ月で計算した値。

さらに、四半期ごとの配当も見てみます。

権利落ち日1株配当($)配当利回り当日株価
2018/10/100.56.1%32.9
2018/07/100.56.1%32.5
2018/04/100.55.5%35.81
2018/01/100.55.4%36.62
2017/10/100.495.1%38.5
2017/07/100.495.3%36.83
2017/04/100.494.8%40.38
2017/01/100.494.7%40.81
2016/10/100.484.9%39.01
2016/07/080.484.5%42.61
2016/04/080.484.9%38.5
2016/01/080.485.6%33.54

株価減+配当金増で利回りが高くなってきています。

四半期決算(予想と実値)

さらに、ロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます(2018/11/18、売上単位は100万ドル)。

ロイター予想値

売上予想平均上限下限期間
2019185487190277181749通年
2018171139172500170446通年
3-194566846746449004半期
12-184849749887476834半期
売上予想結果
9-184564745739920.20
6-1839359389863730.95
3-18393073803812693.23
12-1741185418306451.57
9-1740102397573450.86
EPS予想平均上限下限期間
20197.547.856.85通年
20186.466.626.32通年
3-191.721.861.644半期
12-181.531.671.384半期
EPS予想結果
9-181.681.780.104.56
6-181.531.660.137.18
3-181.251.500.252.44
12-171.121.140.0219.74
9-171.231.340.110.68

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています(後述のGAAP基準と異なる売上とEPSの数値は非GAAP基準)

四半期決算(GAAP基準)

GAAP基準での四半期会計の実績は以下の通りでした。

年/月売上高純利益EPS
2015/033257632631
2015/063301530820.59
2015/093909129940.5
2015/124211940060.65
2016/034053538030.61
2016/064052034080.55
2016/094089033280.54
2016/124184124370.39
2017/033936534690.56
2017/063983739150.63
2017/093966830290.49
2017/1241676190373.08
2018/033803846620.75
2018/063898651320.81
2018/094573947130.65

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます。

(売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

損益計算(売上、純利益等)

年/月売上高営業CF同マージン純利益
12-20081240283361027.1%12867
12-20091225133440528.1%12138
12-20101242803522228.3%19864
12-20111267233474327.4%3944
12-20121274343917630.7%7264
12-20131287523479627.0%18418
12-20141324473133823.7%6442
12-20151468013588024.4%13345
12-20161637863934424.0%12976
12-20171605463915124.4%29450

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15~35%程度あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

営業利益率EPSDSO
2008/1218.62.1647.43
2009/1217.52.0546.03
2010/1215.83.3541.98
2011/129.60.6639.2
2012/1210.21.2537.61
2013/1223.73.4236.25
2014/1210.51.2437.82
2015/1216.92.3738.61
2016/1215.12.137.13
2017/1214.94.7637.87
TTM15.35.2646.82

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。上記TTMは11/12時点から過去12カ月で計算した値。

バランスシート

総資産総負債株主資本自己資本率
12-20082652451684959675036.5%
12-200926831216632310198938.0%
12-201026939115744111195041.6%
12-201127044216464510579739.1%
12-20122723151796209269534.0%
12-20132777871863059148232.9%
12-20142968342065649027030.4%
12-201540267227903212364030.7%
12-201640382127971112411030.7%
12-201744409730209014200732.0%

ROAとROEなど

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る〔下表では資本が負債の何倍かを表記〕

ROAROE流動比率
単位倍率
2008/124.812.20.53
2009/124.712.70.66
2010/127.418.60.59
2011/121.53.60.75
2012/122.77.30.71
2013/126.619.90.66
2014/122.27.00.86
2015/123.812.80.75
2016/123.210.60.76
2017/127.022.30.97
TTM6.921.70.81

キャッシュフロー

営業CF投資CF財務CFフリーCF
12-200833610-29098-469016525
12-200934405-17883-1450813979
12-201035222-21449-1584917851
12-201134743-21250-1164915692
12-201239176-19680-1767314633
12-201334796-23124-1320119711
12-201431338-18337-773713852
12-201535880-49144978210139
12-201639344-24215-1446216662
12-201739151-203712593017828

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