TSLA(テスラ)今後の見通し
テスラ(Tesla Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(TSLAとNIOを比較:テスラとニーオの株価·決算)を参照
直近決算
2024年10月24日(米国時間)にTSLA(テスラ)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.58$→結果0.72$
・売上高:予想253.7億$→結果251.8億$(前年同期比+8%)
★自動車生産台数等(CNBC記事)
最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、電話による決算報告で、「低価格車」と「自動運転車の登場」により、来年の自動車販売台数は20~30%増加するだろうと「最も可能性が高い」と述べた。テスラは同社は9月30日までの期間に469,796台の電気自動車を生産したと発表しました。納車台数は前年同期比で6%増加したものの、アナリストの予想には届かず、2期連続で前年割れとなりました。(※納車台数:462,890台)
CEO Elon Musk said on the earnings call that his “best guess” is that vehicle growth will reach 20% to 30% next year, due to “lower cost vehicles” and the “advent of autonomy.” The company also said it had produced 469,796 electric vehicles in the period ending Sept. 30. While deliveries increased 6% from a year earlier, they fell shy of analysts’ expectations and followed two straight quarters of year-over-year declines.
★出所
・IRプレスリリース
・予想値・自動車生産台数等はCNBC記事を参照しました
企業概要
テスラ(Tesla Inc.)はイーロンマスクが数名のエンジニアとともに設立したベンチャー企業です。
高性能電気自動車と電気自動車パワートレイン部品の設計と製造、販売を行っています(※メーカーだが独自の販売網を持ち、電気パワートレイン部品を他の自動車メーカーに販売している)。
テスラは2008年にスポーツカー「ロードスター」を発売。
2012年には2車種目の高級セダン「モデルS」を投入。
15年9月にはSUV「モデルX」の納車を米国で開始しました(17年7月に普及版のモデル3を発売)。
現在では、モデルSやモデルXに加え、2017年に発売された「モデル3」の量産体制が確立されています。コンパクトSUVのモデルYは20年に量産が開始されました。
自動運転に関しては、18年に事故が起きましたが、豊富な走行実験をペースに技術開発を進めています。
15年には家庭用の蓄電池事業に参入を発表。米国で大規模リチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」を建設しましたが、18年6月半ばに9%(3000人規模)の人員削減を発表。住宅用太陽光発電事業を縮小します。18年第1四半期の発電量は76メガワットしかなく、2年前の水準(約200メガワット)を大きく下回ったからです。
その後、18年7月に上海市政府とEVの新工場建設で合意(※中国では巨大電池工場「ギガファクトリー」とモーター等の主要部品、車両組立の工場を併設。米フリーモントに次ぐ第二の工場となる)。EVの最大市場である中国では、18年中にEVに関する外資の出資規制廃止という好機が来ているからです。
中国上海工場は1年足らずで整備し、19年12月に生産開始にこぎつけました。2021年の稼働に向けて、ベルリン近郊とテキサス州でEV・バッテリー工場の建設が進められています。
20年1月には、米フリーモント工場で廉価版SUV「モデルY」を生産開始。今後、「サイバートラック」(電動ピックアップトラック)や「テスラ・セミ」(電動トラック)などの新製品が順次、市場に投入される予定です。
20年8月には1株を5株に分割。同年12月にはSP500銘柄として選定されました。
【事業構成】
【地域別売上高】