【TSLA】テスラの株価と決算

2020年2月21日

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テスラ(Tesla Inc.)はイーロンマスクが数名のエンジニアとともに設立したベンチャー企業です。

高性能電気自動車と電気自動車パワートレイン部品の設計と製造、販売を行っています(※メーカーだが独自の販売網を持ち、電気パワートレイン部品を他の自動車メーカーに販売している)。

テスラは2008年にスポーツカー「ロードスター」を発売。

2012年には2車種目のセダン「モデルS」を投入。15年9月にはSUV「モデルX」の納車を米国で開始しました(17年7月に普及版のモデル3を発売)。

15年には家庭用の蓄電池事業に参入を発表。米国で大規模リチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」を建設しました。

しかし、TSLAは、18年6月半ばに9%(3000人規模)の人員削減を発表し、住宅用太陽光発電事業を縮小する方針を出します(18年12月時点の事業別売上高は、自動車が92.8%、発電部門が7.3%となった)。

テスラは迷走が続き、イーロン・マスク氏はもろもろの失言で株価を下げました。しかし、テスラは18年7月に上海市政府とEVの新工場建設で合意。

(※中国では巨大電池工場「ギガファクトリー」とモーター等の主要部品、車両組立の工場を併設。米フリーモントに次ぐ第二の工場となる)

これは中国のEVシフト(18年中に外資の出資規制廃止という好機)に対応したものです。その工場は当局の認可が出た段階で着工し、2年後に生産開始を見こんでいます(年産約50万台の生産に達する4~5年後。今後、新たな出資をどれだけ募れるかが注目点)。

しかし、米中対立によるEVの補助金カット、中国部品への輸入関税などのリスクが本格化するも、19年の業績はよく、20年2月に株価は急騰しました。

テスラの技術力が、株主の期待を集めています。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得。配当利回り〔税込み〕のみブルームバーグ)

1/2株価 424.5
2/15株価 800
株価上昇率 88.46%
52週高値 969
52週安値 177
EPS -4.87
PER #N/A
配当利回り
時価総額(億$) 1442
株式数(億) 1.8

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は12/31)
TSLA 初値 終値 上昇率
2019 306.1 418.3 37%
2018 312 332.8 7%
2017 214.9 311.4 45%
2016 230.7 213.7 -7%
2015 222.6 240 8%
2014 149.8 222.4 48%
2013 35 150.4 330%
2012 28.9 33.9 17%
2011 26.8 28.6 7%
2010 23.9 26.6 11%
2009 #N/A #N/A
★2:各年初から19/12/31までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
37% 34% 95% 81%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
88% 179% 1095% 1348%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
1461% 1650%

四半期決算(2019-2020予想など)

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。

(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの出所は次期予想に関しては英語版のヤフーファイナンス。過去の決算に関しては米サイト「estimize.com」も参照)

EPS:予想と結果

予想 2/15 1月前 2月前
Y:2021 15.33 12.58 10.84
Y:2020 8.15 5.99 5.4
Q:20/6 1.86 1.46 1.62
Q:20/3 0.8 0.77 0.91
EPS 予想 結果
19/12 1.72 2.06 0.34 19.8
19/9 -0.42 1.86 2.28 542.9
19/6 -0.36 -1.12 -0.76 -211.1
19/3 -0.69 -2.9 -2.21 -320.0
18/12 2.08 1.93 -0.15 -7.2
18/9 -0.55 2.9 3.45 -627.3
18/6 -2.77 -3.06 -0.29 10.5
18/3 -3.37 -3.35 0.02 -0.6

売上高:予想と結果

予想 2/15 1月前 2月前
Y:2021 41590
Y:2020 32580
Q:20/6 7700
Q:20/3 6720
売上 予想 結果
19/12 7047 7384 337 4.8
19/9 6460 6303 -157 -2.4
19/6 6375 6350 -25 -0.4
19/3 5779 4541 -1238 -21.4
18/12 7139 7226 87 1.2
18/9 5667 6824 1157 20.4
18/6 3765 4002 237 6.3
18/3 3170 3409 239 7.5

決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

 

売上高 営業CF 同マージン 純利益
12-11 204 -128 -63% -254
12-12 413 -264 -64% -396
13-12 2013 265 13% -74
14-12 3198 -57 -2% -294
15-12 4046 -524 -13% -889
16-12 7000 -124 -2% -675
17-12 11759 -61 -1% -1961
18-12 21461 2098 10% -976

*同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや売上高成長率など

SG EPS DSO
12-11 ? -2.53 14.52
12-12 102% -3.69 16.07
13-12 387% -0.62 6.88
14-12 59% -2.36 15.73
15-12 27% -6.93 17.84
16-12 73% -4.68 17.42
17-12 68% -11.83 15.75
18-12 83% -5.72 12.45

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

 

総資産 総負債 株主資本 自己資本率
12-11 713 489 224 31%
12-12 1114 989 125 11%
13-12 2417 1750 667 28%
14-12 5831 4919 912 16%
15-12 8068 6984 1084 13%
16-12 22664 17126 5538 24%
17-12 28655 23421 5235 18%
18-12 29739 23982 5758 19%

ROAとROEなど

ROA ROE 流動比率
単位 倍率
12-11 -46.3 -118 1.95
12-12 -43.4 -227.2 0.97
13-12 -4.2 -18.7 1.88
14-12 -7.1 -37.3 1.52
15-12 -12.8 -88.8 0.99
16-12 -4.4 -23.1 1.07
17-12 -7.6 -43.6 0.86
18-12 -3.3 -21.3 0.83

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

営業CF 投資CF 財務CF
12-11 -128 -162 446
12-12 -264 -207 420
13-12 265 -249 635
14-12 -57 -990 2143
15-12 -524 -1674 1524
16-12 -124 -1081 3744
17-12 -61 -4196 4415
18-12 2098 -2337 574