トランプ政権と米国株投資

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【TSLA】テスラの株価と決算

更新日:

テスラ(Tesla Inc.)はイーロン・マスクが数名のエンジニアとともに設立したベンチャー企業です。

高性能電気自動車と電気自動車パワートレイン部品の設計と製造、販売を行っています(※メーカーだが独自の販売網を持ち、電気パワートレイン部品を他の自動車メーカーに販売している)。

テスラは2008年にスポーツカー「ロードスター」を発売。

2012年には2車種目のセダン「モデルS」を投入。15年9月にはSUV「モデルX」の納車を米国で開始しました(17年7月に普及版のモデル3を発売)。

15年には家庭用の蓄電池事業に参入を発表。米国で大規模リチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」を建設しました。

近年は自動運転に注力していますが、18年3月23日には「Model X」の死亡事故が起き、安全対策の強化を迫られています。

17年以降は株価が乱高下しているので、技術による社会革新を目指す創業者の理想が試されているとも言えます。

TSLAは、18年6月半ばに人員削減を行い、太陽光発電事業を縮小しました。9%(3000人規模)の人員削減を発表し、住宅用太陽光発電事業の縮小する方針を出したのです。

太陽光事業はイーロン・マスク氏の従兄が「ソーラーシティー」社をつくり、テスラが16年に26億ドルで買収した事業ですが、18年第1四半期は76メガワットしか施行されず、16年第1四半期での成果(約200メガワット)を大きく下回ったからです。

今後、約60の関連施設のうち13~14施設を閉鎖する予定です。

太陽光発電事業では収益を生んでいたホーム・デポとの事業提携を18年末に解消。訪問販売を中止。この分野では迷走が続き、イーロン・マスク氏はもろもろの失言で株価を下げました。

しかし、7月にテスラは7月10日に上海市政府とEVの新工場建設で合意。

(※中国では巨大電池工場「ギガファクトリー」とモーター等の主要部品、車両組立の工場を併設。米フリーモントに次ぐ第二の工場となる)

これは中国のEVシフトに対応したものとみられます。

現在、中国はEVの最大市場となっており、EVに関しては18年中に外資の出資規制廃止という好機が来ているからです。

その工場は当局の認可が出た段階で着工し、2年後に生産開始を見こんでいます(年産約50万台の生産に達する4~5年後。今後、新たな出資をどれだけ募れるかが注目点)。

しかし、米中対立によりEVの補助金がカットされ、中国部品への輸入関税が課されました。

モデルSとモデルXは値下げをよぎなくされています。

ただ、18年第四半期決算ではモデル3に関してフリーモント工場での増産と上海のギガファクトリーでも生産開始を見込んでいます。

今後、標準バッテリーを搭載したモデルを6月頃に発表し、2020年に向けてモデルYの生産設備を整える計画です。

主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(出所はグーグルファイナンスなど)

19/1/2株価306.1
19/2/1株価312.2
株価上昇率2.00%
52週高値387.5
52週安値244.6
EPS-7.47
PER#N/A
配当(利回り)-
時価総額(億$)536
株式数(億)1.7

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。


その株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※18年終値は12/31)
TSLA

初値

最安

最高

終値

上昇率

2018

312

250.6

379.6

332.8

7%

2017

214.9

217

385

311.4

45%

2016

230.7

143.7

265.4

213.7

-7%

2015

222.6

185

282.3

240

8%

2014

149.8

139.3

286

222.4

48%

2013

35

32.9

193.4

150.4

330%

2012

28.9

22.8

38

33.9

17%

2011

26.8

21.8

34.9

28.6

7%

各年初から直近までの株価伸び率は以下の通りです。

★2:各年初から2018/12/31までの伸び率

18年~

17年~

16年~

15年~

14年~

13年~

7%

55%

44%

50%

122%

851%

12年~

11年~

10年~

09年~

08年~

-

1052%

1142%

1293%

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-

四半期決算(予想と実値)

18年第4四半期決算の概要は以下の通り。

EPS:予想2.02$⇒結果1.93$

売上高:予想70.9億$⇒結果72.3億$

フリー・キャッシュフローは9.1億$

なお、2018年のEV市場におけるテスラのマーケットシェアは8割を占めています。

ロイター予想値

さらに、決算を見ていきます。まずはロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます(2019/2/1、売上単位は100万ドル)。

売上予想

平均

上限

下限

期間

2019

29261

34457

24803

通年

6-19

7297

8289

6385

4半期

3-19

7064

8013

6000

4半期

売上

予想

結果

9-18

6306

6824

518

8.22

6-18

3938

4002

64

1.63

3-18

3228

3409

181

5.6

12-17

3280

3288

8

0.24

9-17

2948

2985

37

1.25

EPS予想

平均

上限

下限

期間

2019

6.5

19.82

-0.36

通年

6-19

1.99

4.78

0.09

4半期

3-19

1.64

4.53

0

4半期

EPS

予想

結果

9-18

-0.19

2.9

3.09

-1,591.00

6-18

-2.91

-2.45

0.46

-15.72

3-18

-3.51

-3.35

0.16

-4.6

12-17

-3.12

-3.04

0.08

-2.66

9-17

-2.29

-2.92

0.63

-27.52

※決算予想では米国会計基準(GAAP)とは異なる「非GAAP基準」の数値が多用されています。これは各社が経営実態を踏まえて調整した数値です(売上とEPSの数値が後述のGAAP基準での数値と異なる場合は、非GAAP基準の数値)

四半期決算(GAAP基準)

GAAP基準での四半期会計の実績は以下の通りでした(以下、次節の通年決算も含めて、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)

TSLA

売上高

営業利益

純利益

EPS

09-2017

2985

-535

-671

-3.7

12-2017

3288

-598

-771

-4.05

03-2018

3409

-597

-785

-4.19

06-2018

4002

-621

-743

-4.22

09-2018

6824

417

255

1.75

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます。

損益計算(売上、純利益等)

売上高

営業CF

同マージン

純利益

2011/12

204

-128

-62.7%

-254

2012/12

413

-264

-63.9%

-396

2013/12

2013

265

13.2%

-74

2014/12

3198

-57

-1.8%

-294

2015/12

4046

-524

-13.0%

-889

2016/12

7000

-124

-1.8%

-675

2017/12

11759

-61

-0.5%

-1961

※同マージン=営業キャッシュフローマージン。15~35%程度あれば優良な数値。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

営業利益率

EPS

DSO

2011/12

-123.1

-2.53

14.52

2012/12

-95.4

-3.69

16.07

2013/12

-3

-0.62

6.88

2014/12

-5.8

-2.36

15.73

2015/12

-17.7

-6.93

17.84

2016/12

-9.5

-4.68

17.42

2017/12

-13.9

-11.83

15.75

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

総資産

総負債

株主資本

自己資本率

2011

713

489

224

31.4%

2012

1114

989

125

11.2%

2013

2417

1750

667

27.6%

2014

5831

4919

912

15.6%

2015

8068

6984

1084

13.4%

2016

22664

17126

5538

24.4%

2017

28655

23421

5235

18.3%

 

ROAとROEなど

ROA

ROE

流動比率

当座比率

単位

倍率

倍率

2011/12

-46.3

-118

1.95

1.51

2012/12

-43.4

-227.2

0.97

0.42

2013/12

-4.2

-18.7

1.88

1.33

2014/12

-7.1

-37.3

1.52

1.01

2015/12

-12.8

-88.8

0.99

0.48

2016/12

-4.4

-23.1

1.07

0.67

2017/12

-7.6

-43.6

0.86

0.51

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る〔上のグラフでは資本が負債の何倍かを表記〕

キャッシュフロー

営業CF

投資CF

財務CF

フリーCF

2011/12

-128

-162

446

-312

2012/12

-264

-207

420

-503

2013/12

265

-249

635

1

2014/12

-57

-990

2143

-1027

2015/12

-524

-1674

1524

-2159

2016/12

-124

-1416

3744

-1405

2017/12

-61

-4419

4415

-3475

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