【ISRG】インテュイティヴサージカルの株価と決算

2019年12月7日

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インテュイティヴサージカル(Intuitive Surgical, Inc.)は外科手術システム大手です。

高度外科手術システムを中心に、内視鏡、内視鏡開創器具・解剖用器具、はさみ、外科用メス、鉗子、持針器、電気焼灼器、超音波カッターなどを製造し、世界各地で事業を展開しています。

ISRGの「ダ・ヴィンチ」(外科手術システム)は、従来の開腹手術よりも高度な施術精度が得られるだけでなく、傷口が小さく患者への負担が少ない手術を可能にしました。このシステムは、カメラ付アームと3つの操作アーム(鉗子)を持つロボット部、外科医が実際に操作するコックピット、内視鏡画像を映し出すモニターの3つのパーツで構成されており、施術者はモニターを見ながら、鉗子などが取り付けられたロボットアームを操作するのです。

2018年12月末時点で稼働しているダ・ヴィンチは各国の医療機関で約5000台。売上の約7割は米国で計上しています。

(売上構成比は、器具・付属品が5割、医療システムが3割、サービスが2割)。

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主な指標を概観

まず、主要指標のデータを見てみます(指標と株価はgooglefinance関数から取得。配当利回り〔税込〕のみブルームバーグ)

1/2株価 469.5
12/3株価 579.2
株価上昇率 23.37%
52週高値 594.2
52週安値 430.2
EPS 11.01
PER 52.6
配当利回り
時価総額(億$) 669
株式数(億) 1.2

株価推移(チャートと伸び率)

次に、株価の推移を見てみます(青線が株価推移。赤線が200日間の移動平均線)。

株価の推移を1年ごとに見てみましょう

★1:各年の株価伸び率(※19年終値は12/3)
ISRG 初値 終値 上昇率
2019 469.5 579.2 23%
2018 367.9 478.9 30%
2017 70.7 364.9 416%
2016 60.8 211.4 248%
2015 59 182.1 209%
2014 42.6 176.3 314%
2013 56.3 128 127%
2012 52.3 163.5 213%
2011 29.1 154.3 430%
2010 34.1 85.9 152%
2009 14 101.1 622%
2008 36.1 42.3 17%
★2:各年初から19/12/3までの伸び率
19年~ 18年~ 17年~ 16年~
23% 57% 719% 853%
15年~ 14年~ 13年~ 12年~
882% 1260% 929% 1008%
11年~ 10年~ 09年~ 08年~
1890% 1599% 4037% 1505%

四半期決算(2019予想など)

さらに、ロイターが調べた四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。

(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載)。

EPS:予想と結果

予想 11/29 1月前 2月前
Y:2020 14.08 14.08 13.71
Y:2019 12.61 12.61 12.13
Q:20/3 3.05 3.05 3.01
Q:19/12 3.35 3.35 3.28
EPS 予想 結果 %
19/9 2.99 3.43 0.44 14.7
19/6 2.87 3.25 0.38 13.2
19/3 2.7 2.61 -0.09 -3.3
18/12 3.07 3.12 0.05 1.6
18/9 2.66 2.83 0.17 6.4
18/6 2.5 2.76 0.26 10.4
18/3 2.07 2.44 0.37 17.8

売上高:予想と結果

予想 11/29 1月前 2月前
Y:2020 5050 4950 4950
Y:2019 4420 4340 4340
Q:20/3 1130
Q:19/12 1220 1200 1200
売上 予想 結果
19/9 1060 1128 68 6.4
19/6 1032 1099 67 6.5
19/3 973 974 0 0.0
18/12 1037 1047 10 1.0
18/9 917 921 4 0.4
18/6 877 909 33 3.8
18/3 779 848 69 8.8

決算予想と結果では米国会計基準(GAAP)とは違う「非GAAP基準」の数値(各社が経営実態を踏まえて調整した数値)が多用されています。そのため、本節の売上とEPSは次節のGAAP基準の値と同じになるとは限りません。

通年決算(GAAP基準)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

ISRG 売上高 営業CF OCFマージン 純利益
08/12 875 278 32% 204
09/12 1052 392 37% 233
10/12 1413 546 39% 382
11/12 1757 678 39% 495
12/12 2179 814 37% 657
13/12 2265 880 39% 671
14/12 2132 665 31% 419
15/12 2384 806 34% 589
16/12 2707 1087 40% 738
17/12 3138 1144 36% 671
18/12 3724 1170 31% 1128

*同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや売上高成長率など

ISRG SG(%) EPS DSO
08/12 46% 1.71 62.7
09/12 20% 1.98 65.1
10/12 34% 3.16 58.4
11/12 24% 4.11 56.6
12/12 24% 5.33 56.0
13/12 4% 5.58 54.1
14/12 -6% 3.7 52.8
15/12 12% 5.18 54.3
16/12 14% 6.26 55.6
17/12 16% 5.77 55.0
18/12 19% 9.49 58.5
       

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)

※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。上記DSOの出所はモーニングスター社。

バランスシート

ISRG 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/12 1475 208 1267 86%
09/12 1810 272 1537 85%
10/12 2390 353 2037 85%
11/12 3063 418 2646 86%
12/12 4059 479 3580 88%
13/12 3950 449 3501 89%
14/12 3959 580 3379 85%
15/12 4907 588 4320 88%
16/12 6487 709 5778 89%
17/12 5777 996 4780 83%
18/12 7847 1159 6688 85%
         

ROAとROEなど

ISRG ROA ROE 流動比率
08/12 14% 16% 427%
09/12 13% 15% 417%
10/12 16% 19% 466%
11/12 16% 19% 457%
12/12 16% 18% 471%
13/12 17% 19% 507%
14/12 11% 12% 362%
15/12 12% 14% 446%
16/12 11% 13% 544%
17/12 12% 14% 424%
18/12 14% 17% 528%
       

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合

★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合

★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

ISRG 営業CF 投資CF 財務CF
08/12 278 -305 98
09/12 392 -300 -66
10/12 546 -494 8
11/12 678 -479 -12
12/12 814 -846 119
13/12 880 259 -911
14/12 665 -154 -692
15/12 806 -850 159
16/12 1087 -1279 514
17/12 1144 379 -1913
18/12 1170 -1050 126