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【UTX】ユナイテッド・テクノロジーの株価は2018年も上がるのか

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今回はユナイテッド・テクノロジー社(United Technologies Corporation)について書いてみます。

ユナイテッド・テクノロジー社(UTX)の株価は、トランプ政権の成立以降、株価上昇を続け、2017年9月にいったん下落し、18年1月まで株価が上がりました。

2月以降、株価は下がりましたが、今後の展開が気になるので、今回は、この企業について調べてみました。

UTXは重工業系の複合企業(コングロマリット)

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ユナイテッド・テクノロジーズは、軍用・民間用の航空機エンジンや航空システム、宇宙産業、空調、エレベーター、エスカレーター、セキュリティサービス等の多分野で力を発揮する複合企業(コングロマリット)です。

連続増配23年、S&P格付A-の優良企業で、NYダウ30銘柄にも名を連ねる優良企業です。

その事業構成をUTX社のHPで見てみます(出所:Businesses at a Glance | Who We Are | United Technologies)※B:10億ドル

従業員 純売上高 営業利益
オーティス 68000 12.3B 2.1B
UTテクノロジー 55000 17.88B 3.1B
プラット&ホイットニー 39000 16.5B 1.7B
UTCエアロスペース 41000 14.7B 2.5B

HPに書かれた事業の説明を見てみます。

(※今までに手掛けたヘリコプター事業は2015年にロッキードマーティン社に売却されました)

オーティス

オーティスはエレベーターやエスカレーター、動く歩道を製造し、メンテナンスを行っています。

世界で初めて安全なエレベーターを市場に投入し、現在、全世界で190万台のエレベーター、エスカレーター、動く歩道を管理しています。

インド最大のエレベーター契約であるハイデラバード・メトロに670台のエレベーターとエスカレーターを提供しています。

ユナイテッド・テクノロジー

UTC クライメート、コントロール&セキュリティは、火災の防衛、セキュリティ、ビルオートメーション、暖房、換気、空調、冷凍システムおよびサービスを担っています。

キャリアの冷蔵コンテナを通して毎日、60億ドル以上の商品を運び、2002年以来、Kiddeは消防署に100万件以上の煙と一酸化炭素アラームを提供しています。

プラット&ホイットニー

Pratt&Whitneyは、航空機エンジンのリーディングカンパニー。

軍用エンジンと商用エンジンを担い、航空機エンジンから補助機器、地上動力装置、小型ターボジェット推進装置等を設計、製造しています。

プラット&ホイットニーの軍用エンジンは、世界中の29の軍隊に採用され、大型商用エンジンは、世界の主要な旅客機の25%以上に採用されています。

UTCエアロスペース

今日のほぼ全ての航空機は、UTCエアロスペースのシステムに依存しています。同社は航空宇宙および防衛製品の世界最大のサプライヤの1となっています。
26カ国、160以上の拠点で事業を展開し、業界で最も大きく、最も包括的なアフターマーケット事業を展開。

・・・

航空機のエンジンや飛行システムの中核を握っているUTXは、なかなか他業種が突き崩せない競争優位を握っています。

UTXの株価推移

株価チャートは以下の通り。

【3ヶ月】

【3年】

【長期】

長期で見ると右肩上がりです。

ユナイテッド・テクノロジー社の指標

最近の経営指標をブルームバーグHPで見てみます(2018/4/13閲覧)

  • 株価52週レンジ:109.1~139.24
  • 1年トータルリターン:12.52%
  • 年初来リターン:-3.41%
  • 株価収益率(PER) :18.61
  • 12ヶ月1株当り利益 (EPS) :6.66
  • 株価売上高倍率(PSR) :1.63
  • 直近配当利回り(税込):2.26%

 

 ユナイテッド・テクノロジー社の決算

UTX社の経営指標の推移を『米国株四季報』(秋冬版)で見てみます。

情報源はUTX決算、亜州IR株式会社の『米国株四半期速報(2018新年号/2017秋号/2016夏号)、週刊東洋経済社の『米国会社四季報』(2017秋冬号/2018春夏号)等。

(EPSと一株当たり配当金以外の単位は億ドル。四捨五入。CF=キャッシュフロー。EPS=希薄化後EPS)

【四半期決算:2015~2017年】

売上高 純利益 EPS
2015/3 13320 1426 1.58
2015/6 14690 1542 1.73
2015/9 13788 1362 1.54
2015/12 14300 3278 3.86
2016/3 13357 1191 1.43
2016/6 14874 1379 1.65
2016/9 14354 1480 1.78
2016/12 14659 1013 1.25
2017/3 13815 1386 1.73
2017/6 15280 1439 1.8
2017/9 15062 1330 1.67
2017/12 15680 397 0.5

年間で見た決算は以下の通りです。

【通年決算:2013~2017年】

  売上高 純利益 EPS 1株配当
2013/12 56600 5721 6.25 2.195
2014/12 57900 6220 6.82 2.36
2015/12 56098 7608 8.61 2.56
2016/12 57244 5055 6.12 2.62
2017/12 59837 4552 5.7 2.72

財務上のデータも見てみます(自己資本比率以外の単位は百万ドル)。

【財務情報:2015~2017年】

15/12 16/12 17/12
総資産 87484 89706 96920
自己資本 27358 27579 29610
自己資本比率 31.27 30.74 30.55
有利子負債 20425 23901 27485
営業CF 6383 3880 5631
投資CF 6206 -2503 -3019
財務CF -10785 -1188 -993
フリーCF 10922 742 3954

ユナイテッドテクノロジーの株価を2002年から2017年まで見ると、どの時点を見ても、S&P500とNASDAQコンポジットの株価を上回っています。

コングロマリットとしては、非常に優れたパフォーマンスを出しているわけです。

UTX社によるロックウェル・コリンズ買収

2017年のユナイテッド・テクノロジー社の大きなニュースとしては、ロックウェル・コリンズの買収があります。

9月4日にUTX社は航空機部品の大手企業であるロックウェル・コリンズを約230億ドル(2.5兆円相当)で買収することで合意し、コックピットディスプレイからエンジンまで幅広く装備を供給する巨大なメーカーとなりました。

これは航空機分野で最大級の買収であり、UTX社は航空機メーカーからの圧力に耐えられるようになるとも言われています。

この買収の背景については、日経電子版(2017/9/6)が解説記事を書いていました。

日経電子版はユナイテッドテクノロジーの収益源となる航空機エンジンのアフターサービスに最大顧客のボーイングとエアバスのビッグ2が参入したことを重視しています。

ボーイングが2017年7月に民間機、軍用機に次ぐ3つ目の事業として「ボーイング・グローバル・サービシズ」の運営を開始し、「航空機の修理・保守から、部品販売、ビッグデータを使った機材の最適運用支援までサービス事業に注力する」方針を打ち出しました。航空機の新たな受注が鈍化する中で「サービスは最も成長が見込める分野」(ボーイングのデニス・ミュイレンバーグ最高経営責任者=CEO)と見なしたわけです。

ユナイテッドテクノロジーはこれに対抗すべく、「ボーイングやエアバスと駆け引きする能力」を強化するためにロックウェルを買収。そして「ビッグ2にとって『なくてはならない存在』になることで、サービス分野でのビッグ2の動きをけん制する」ことを目指しました。

そのほか、航空エンジンビジネスの大手としてはGEや、米航空関連機器大手にはハネウェルがあります。

米国の航空事業の競争は厳しくなってきているので、UTXが競争優位を保てるかどうか、今後の展開を注視していきたいものです。

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