WFC(ウェルズファーゴ)今後の見通し

バフェット銘柄,金融

ウェルズファーゴ(Wells Fargo & Company)

の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(WFC/C:ウェルズファーゴとシティグループを比較)を参照

直近決算

WFC(ウェルズファーゴ)は2025年1月16日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.34$→結果1.43$
・売上高:予想204.9億$→結果203.8億$(前年同期比-0%)
★出典:IRページ
https://www.wellsfargo.com/assets/pdf/about/investor-relations/earnings/fourth-quarter-2024-earnings.pdf
★予想値は以下のページを参照しました。
https://www.streetinsider.com/ec_earnings.php?q=WFC

企業概要

ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo & Company)は米国のメガバンクの一つです。

アメリカ国内に広大な支店網を持ち、個人向け、中小企業向け、大企業向けなど、幅広い顧客層に対して、預金、融資、投資、資産管理など、多岐にわたる金融サービスを提供しています。

オンラインバンキングやモバイルバンキングも積極的で、住宅ローンや中小企業向け融資においては、アメリカ国内で高いシェアを誇っています。

主な事業領域は以下の通りです。

★コンシューマーバンキング&レンディング(CB&L):個人向け金融サービス

個人向け預金口座、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、パーソナルローンなど、多様な金融商品・サービスを提供。特に住宅ローンや中小企業向け融資が強い。

★資産・投資管理(W&I):富裕層向けの資産運用サービス

富裕層、個人投資家、機関投資家に対し、投資顧問、資産運用、証券取引、信託、退職年金プランなど、包括的なウェルスマネジメントサービスを提供。専門知識を持つアドバイザーが、顧客のニーズに合わせた最適な資産運用プランを提案する。

★コーポレイト&インベストメントバンキング(C&IB):企業向け金融サービス

大企業向けに、融資、資金調達、M&Aアドバイザリー、リスク管理、グローバル決済など、多様な金融ソリューションを提供。複雑な金融ニーズに対応できる専門チームが、企業の成長をサポート。

★コマーシャルバンキング(CB):中小企業向け金融サービス

中小企業向けに、融資、預金、財務管理、事業承継など、成長をサポートする金融サービスを提供。地域経済の発展と中小企業の成長を支える役割を担う。

その社史は1852年にヘンリー・ウェルズとウィリアム・G・ファーゴによって設立された「Wells Fargo & Company」に遡ります。

当初は、駅馬車による輸送、郵便、金融サービスを提供しており、ゴールドラッシュを背景に事業を急速に拡大しました。

その後、数多くの合併・買収を経て、現在の多角的な金融グループとしての体制を確立しました。

2016年には顧客の許可なく大量の不正口座が開設された事件が発生し、社会的な批判を浴びました。

その後、WFCは経営体制の刷新、コンプライアンス強化、顧客への補償などの対策を講じています。

将来戦略としてはデジタル化の推進、顧客体験の向上、リスク管理の強化、サステナビリティへの取り組みなどを重視しています。

【出典】

【事業構成】

graph
※累計すると100%を超えますが、例年、事業重複について-2~-7%程度の調整分が計上されています。

※地域別売上高:米国が100%

Posted by 南 一矢