XOM(エクソンモービル)今後の見通し

エネルギー

エクソンモービル(XOM:Exxon Mobil Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(XOM/CVX:エクソンモービルとシェブロンを比較)を参照

直近決算

XOM(エクソンモービル)は1月31日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.77$→結果1.67$
・売上高:予想853.5億$→結果834.3億$(前年同期比-13%)
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

エクソンモービルは世界最大手の総合エネルギー企業(6大メジャーの一つ)です(本社はテキサス州アービング)。

石油と天然ガスの探査、開発、生産(アップストリーム)から、精製、輸送、販売(ダウンストリーム)、化学事業に至るまで、垂直統合型のビジネスモデルを展開しています。

「エクソン」「エッソ」「モービル」の3ブランドでグローバルに事業を展開し、21,000以上のガソリンスタンドを保有するなど、広範な販売ネットワークを通じて商品を提供。

その事業は主に以下の3分野に分類されます。

★アップストリーム事業(探査・開発・生産):石油・天然ガスの探査と生産を担当し、難採掘地域での採掘も行っています。

★ダウンストリーム事業(精製・輸送・販売):原油の精製と石油製品の販売を行い、グローバルな販売ネットワークを保有。

★化学事業:石油化学製品の製造・販売を行い、幅広い製品ラインを提供。

その歴史は、アメリカの石油産業の黎明期にそのルーツを持ちます。

同社の起源は、ジョン・D・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルにまでさかのぼり、反トラスト法の適用で分割された結果、エクソン(Exxon)とモービル(Mobil)に分立。

そして、1999年、エクソンとモービルが合併し、ExxonMobil Inc.として再編されました。

この合併により、同社は石油・天然ガス事業におけるアップストリーム(探査・開発・生産)、ダウンストリーム(精製・輸送・販売)、化学事業の3分野で垂直統合型の体制を確立しました。

冷戦後は国際市場への進出が進み、ロシア市場にも進出したものの、2022年に石油開発事業「サハリン1」からの撤退を表明。

国際情勢に応じた戦略の再編も実施しています。

また、技術革新と効率的な生産技術の向上を通じ、環境規制や市場の変動に柔軟にも対応しています。

出典

ExxonMobil 公式サイト

ExxonMobil Wikipediaページ

Reuters – ExxonMobil Company Profile

Bloomberg – ExxonMobil

【事業構成】

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【地域別売上高】
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Posted by 南 一矢